新卒保育士さんは「保育」と「子育て」の違いを考えたことがありますか?2つの違いを知ることで、保護者支援に取り組む意識にも変化があるかもしれません。今回紹介する内容を参考に、子育てを支える保育の在り方を考えてみましょう。保育と子育てを比べるのではなく、互いに寄り添える存在となれるとよいですね。
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保育と子育ての違いとは
子どもを育てるという視点で考えると、似ている「保育」と「子育て」。
しかし、2つとも全く別物と考える必要があるかもしれません。
小さな子どもでも、保育士さんとお母さんやお父さんとでは存在の感じ方や見せる姿が自然と異なってくるようです。
保育士としてどのようにかかわり、保護者支援をしていくべきかのヒントを見つけましょう。
まずは、保育と子育ての違いをくわしく紹介します。
新卒保育士さんは保育と子育ての違いを知ろう!
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保育と子育ての違いは、どういった点なのか見てみましょう。
人数の違い
ご家庭と保育園では、子どもの人数が異なることは当然ですね。
保育園は、たくさんの子どもたちがいるからこそ大変な場面もありますが、友だちや保育士さんの存在が子どもの物事に取り組む意欲につながり、人とのかかわりがよい刺激になっているようです。
一方、ご家庭ではお母さんやお父さん、あるいは姉妹や兄弟しかいない場合がほとんどです。
リラックスできる空間であるため、意欲的になるよりも子どもが思いのままにすごしたいと思うことが多いのかもしれません。
立場の違い
小さな子どもにとって、保育園の先生とお母さんやお父さんは、存在感が異なるようです。
お母さんやお父さんと子どもの愛着関係は特別で、絶大な安心感を与えてくれる存在でしょう。
だからこそ、保育士さんとすごすときよりも、受け止めてくれる安心感から自由奔放な言動が多いかもしれません。
かかわる時間の違い
保育園では登園、降園時間が決まっており、保育士さんといっしょにすごす時間は限られています。
一方小さい子どもの子育ては、終わりがなく保護者の方がほっと一息つく間もない毎日が続いているのかもしれません。
子どもが中心の生活となる家庭も多く、終わりがないからこそ疲れてしまうこともあるのでしょう。
保育と子育ての違い:新卒保育士さんができること
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保育と子育ての違いを知ったあとは、保育士さんが意識するとよいことを見てみましょう。
責任を持って保育する
保育士さんは、責任を持ってかかわることが大切です。命を預かること、人格形成にかかわること、子どもの将来に影響することなどさまざまな責任を持ちながら保育に取り組む必要があるでしょう。
保育には時間の終わりがありますが、未来の子どもたちを考えた取り組みが必要であり、先を見据えたかかわりが子育ての力となるのではないでしょうか。
保護者の話を聞く
保育士さんは保護者支援に努める必要があります。
保育と子育ての違いを意識しながら保護者の方の話を聞いて、気持ちに寄り添うことを意識するとよいでしょう。
子どもが見せる姿の違いを理解する
お母さんやお父さんとの愛着関係がしっかりあるからこそ、保育士さんの前とご家庭とでは子どもの姿が異なる場合があります。
「保育園ではできているのに家庭でできないのはおかしい」などと、保育と子育てを比べることはよくありません。
子どもの見せる姿の違いを理解した上で、保育園での様子を伝えていきましょう。
新卒保育士さんは保育と子育ての違いを意識してみよう
新卒保育士さんに向けて、保育と子育ての違いを紹介しました。
保育士さんの中には、「保育士だけど子育てが上手くいかない」と悩む人もいるくらい、子育てと保育は別物なようです。
2つの違いを理解することは保育士として必要なことであり、子どもの成長を育むかかわり、そして保護者支援につながるでしょう。
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