保育士として、専門的な知識やかかわりも重要ですが、信頼関係を築くことは最も大切なことのひとつかもしれません。新卒保育士さんなりに真摯に取り組む姿勢は、相手に安心感を与えるのではないでしょうか。紹介する内容を参考に、それぞれにあったかかわり方を意識し、信頼される保育士を目指していきましょう!
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■目次
保育士に大切な信頼関係とは
そもそも「信頼関係」とは、互いに信じ、頼り合う関係のことを指します。
では、保育における信頼関係とはどのようなものなのでしょうか。
保育所保育指針には、「保育士の重要な役割のひとつとして、保育士と子ども一人ひとりとの信頼関係を基盤に、子ども同士の心のつながりのある温かい集団を育てること」という内容が示されています。
保育士との信頼関係があるからこそ、子どもの世界が広がっていくといえるでしょう。
子どもにとってよい保育を行うには、職員同士が信頼し合い、みんなで保育していく必要があります。
そして、子どもの成長や保育園の取り組みは保護者との信頼関係にもつながっていくのでしょう。
このように保育士は、子ども、保護者、職員との信頼関係を築く必要があります。
3つの信頼関係やそれぞれとの関係性の築き方の事例を、見ていきましょう。
新卒保育士さんが信頼関係を築くには:子ども編
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保育士さんは、誰よりも子どもとの信頼関係が大切かもしれません。
具体的には、どのようなかかわりを心がけたらよいのかを知り、関係性の築き方を学んでいきましょう。
否定しない
保育所保育指針には、「温かく見守られありのままの姿を認められる中で、自己を発揮するようになる」という内容が示されています。
子どもの姿そのものを認めるかかわりをすることで、子どもの安心につながり、子どもも新卒保育士さんを受け入れてくれる関係へとつながるでしょう。
気持ちを伝える
子どもへの愛情表現や保育士さんが感じたことは積極的に言葉で伝えるとよいでしょう。
保育士さんの感情だけではなく、子どもの心情を代弁することも大切です。気持ちを汲み取り言葉にすることで、心が通じ合うよろこびを感じることができるでしょう。
スキンシップをとる
人とふれあうことは、心の安定につながるでしょう。
肌のふれあうあたたかさや心地よさを感じるスキンシップを保育士と繰り返すことで、子どもの安心感につながるようです。
子どもを思って必要なことは伝える
子どものありのままの姿を認めることが大切だと紹介しましたが、必要なことはきちんと伝える必要があるでしょう。
危険なことや人が傷つくようなことはいけないことだと伝えることも愛情のひとつですね。
新卒保育士さんが信頼関係を築くには:保護者編
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新卒保育士さんの課題のひとつが、保護者との信頼関係構築ではないでしょうか。
最初は、緊張してしまったりうまくかかわれなかったりしても仕方がないかもしれません。少しずつ距離を縮める努力をしていきましょう。
積極的にコミュニケーションを取る
保護者支援は、保育士として大切な仕事のひとつです。
保育所保育指針には、「保護者と子どもの情報交換を細やかに行い、子どもの愛情や成長をよろこぶことを伝え合うことが必要」という内容が示されています。
適度な距離は保ちつつ、新卒保育士さんから共感しあえるきっかけをつくる必要があるでしょう。
言葉遣いに気を付ける
慣れてくると、言葉遣いや態度の丁寧さに欠ける人がいます。
気軽に話しかけてくれる保護者もいるかもしれませんが、保育士さんは仕事の意識を持ち、礼儀正しい言葉遣いを常に心がけていきましょう。
新卒保育士さんの、今の緊張感や慎重さは仕事をするうえでとても大切なことかもしれません。
伝え方に注意する
保護者と話す内容は、前向きな話題がよいと紹介しました。
しかし、ときには発達の気になることや注意事項など、保護者にとってはよい気持ちのしない話題も伝えなくてはなりません。
デリケートな話題では、信頼関係が重要になってきます。他の職員にも相談しながら、伝え方やタイミングを考えてから切り出すようにしましょう。
保護者の話を聞く
保育士さんは、家庭の状況を把握しておくことが大切でしょう。
要望を聞いたり保育への理解を促したりするための誠実な対応も必要になってきます。
保育園のこと、新卒保育士さんのことを受け入れてもらうためにも、保護者の方への理解を深められる対応をしていきましょう。
保護者の話も引き出していき、互いに共感し合える関係性が大切なのかもしれません。
新卒保育士さんが信頼関係を築くには:職員編
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保育士さんは、助け合い、協力し合いながら働けるとよいですね。職員同士が関係性を築くうえでのポイントを見てみましょう。
努力する姿勢を見せる
学びを深め、積極的に仕事に取り組む姿勢は自然と業務に現れてくるでしょう。
頑張っている姿をアピールするのではなく、積極的に行動し、向上心をもった取り組み方が大切かもしれません。
コミュニケーションを取る
職員の人とは、仕事の内容を交えながら積極的なコミュニケーションを取るとよいかもしれません。
会話も大切ですが、明るい挨拶も意識していきましょう。
真摯な姿勢で仕事に取り組む
新卒保育士さんは、指示待ちやなにもいわれないからなにもしないという状況にはならないよう、視野を広く持てるとよいですね。
雑務や保育以外の必要な仕事にも、自ら気が付き取り組んでいけるとよいかもしれません。
約束を守る
保育士になると、日々の業務やイレギュラーな状況に追われる日々になってしまうこともあるでしょう
そのような中で、提出物の締切を守れなかったり、仕事や保護者からの伝達を忘れてしまったりする可能性もあります。約束を守ることは、改めて意識する必要があるかもしれないですね。
メモをとったり計画をたてたりする対策も必要かもしれません。
ただし、過酷な労働環境が原因で締切に間に合わない、やるべき業務を忘れてしまいがちになることもあるかもしれません。
自分自身の管理方法を見直すことも大切ですが、よりよく働くために働き方を変えたり、転職を視野に入れたりすることもひとつの方法でしょう。
報連相を行う
報連相とは、報告・連絡・報告のことで社会人としてとても大切なことです。
特に新卒保育士さんの場合は、どんなに小さなことでも報連相を行うように意識する必要があるかもしれません。
先輩保育士さんも安心でき、仕事に対して責任を持って取り組んでいるという信頼につながるのではないでしょうか。
仕事仲間としての関係を築く
新卒保育士さんの中には、苦手な先輩保育士さんがいる場合もあるでしょう。
なかなか馴染めなかったり、相手が心を開いてくれなかったりする場合もありますが、「仕事」だと割り切って支障がない関係性を保つことも対策のひとつなのかもしれません。
新卒保育士さんは3つの信頼関係を構築させよう!
保育士さんに大切な信頼関係について紹介しました。
信頼関係は、保育士として相手に合ったかかわり方を行う、時間をかけて築き上げる必要があるでしょう。
どうしても相性が合わないという人も、中にはいるかもしれません。
信頼関係の築き方を自分なりに試行錯誤し、努力したうえで悩むことがあるのならば、保育士バンク!新卒にご相談ください。
新卒保育士さんに合った保育環境で、もう一度挑戦してみることもよいでしょう。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。