保育実習を途中でやめるか悩む保育学生さんは意外に多いようです。保育士さんたちの多くが「仕事よりもつらかった」と振り返るくらい大変なものなので、誰しも一度はもう逃げ出したいと思ってしまうものなのかもしれません。今回は、保育実習を途中でやめるか悩んだときの判断基準と、そのとき考えたいポイントについて解説します。
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保育実習を途中でやめるかどうか悩む原因
保育士を目指す学生さんの多くが経験する保育実習。
現場経験を積むことができる貴重な機会ではあるものの、あまりの大変さに、「もうやめたい…」と悩む保育学生さんも多いようです。
やめるかどうか考えるほど思い悩んでしまうのは、こんな原因があるからかもしれません。
指導案や日誌の作成で眠れない
保育実習期間中は、毎日の様子を記録する日誌や、部分実習に向けた指導案の作成でなかなか睡眠時間が確保しづらいですよね。
さらに、提出した書類が返却されたら、担当保育士さんからのアドバイスを反映させた修正も必要になってきます。
保育実習で疲れている中、書類作成で眠れない日々が続くと、体力的にも精神的にも限界を迎え、「やめたい」と感じてしまうかもしれません。
実習先の保育士さんとうまく関係を築けない
保育実習では、園の保育士さんに指示を仰いだり質問したりしながら参加する必要があります。
社会人の先輩である保育士さんに対して萎縮してしまい、わからないことがあっても聞けない、大きな声が出せないなどコミュニケーションの取りづらさを感じることもあるでしょう。
また、園の保育士さんたちの対応について、挨拶を返してもらえない、指導する際の口調が厳しすぎるといった冷たさを感じて悩む方もいるかもしれません。
体調を崩してしまった
慣れない保育実習では、どんな方も想像以上に体力を消耗しているはず。そのうえ、集団生活の場である保育園で過ごす中で風邪や感染症をもらってしまうことも少なくありません。
体調を崩して休んでしまったことで、「先生方に迷惑をかけてしまった…」「体調が戻らなかったらどうしよう」と不安になり、途中でやめることを考える学生さんもいるようです。
保育実習を途中でやめるのはアリ?
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逃げ出したいくらい保育実習がつらいと、保育士になる夢を諦めたくなってしまうこともあるでしょう。
もちろん前提として、保育園に一度実習を依頼した立場であることから、最後まで行くことが一般的には望ましいもの。
ただ、実習を辞退する形で、途中で中止することは可能と言えます。自身の進路や園と養成校の関係に関わってくるため、まずは養成校の先生に相談してみましょう。
もし、過剰な嫌がらせによるストレスや体調不良など、心身の調子を崩すおそれがある場合は、別の園で実習を受け直し・日程を変更するといった調整をしてもらえるケースもあるようです。
心身に限界を感じている場合、自分一人で抱え込まず、養成校の先生や周囲の方に相談してみるとよいかもしれません。
保育実習を途中でやめるか悩んだときに考えたいこと
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保育実習の参加は資格の取得要件に関わってくることなので、自身の将来も含めて慎重に判断する必要があります。
途中でやめるかどうか悩んだときは、以下の3つについて考えてみましょう。
保育士資格を取りたい気持ちがあるか
資格の取得に向けて取り組む保育実習ですが、「保育士になるかどうか」を迷っている方にとっては、つらい気持ちを抱えた中でこのまま行き続けるべきか悩むポイントです。
しかし「保育士資格が不要だから」というのは学生さん自身の都合でもあります。一般的には、実習を依頼した立場である以上、最後まで参加する姿勢が求められるでしょう。
進路の悩みと実習の参加は切り離して、「保育士になるかはわからないけれどこの経験がきっとどこかで役立つはず」と考えることで、気持ちが楽になるかもしれません。
子どもとの関わりを楽しめているか
緊張や不安から、子どもたちとの時間を楽しめていない方もいるでしょう。
たくさんの子どもと関わることができるのは、保育実習の大きな醍醐味と言えます。
子どもと関わる楽しさを感じられれば、つらい中でも保育実習に参加した意義が感じられるかもしれないですね。
過剰にプレッシャーを感じていないか
真面目な方の場合、「何でも完璧にこなさなくちゃ」という思いから、過剰なまでのプレッシャーを感じている可能性があります。
そのプレッシャーゆえに、園の保育士さんたちに萎縮してしまったり、子どもたちとの関わりがぎこちなくなってしまったりしている方もいるのではないでしょうか。
周囲の保育士さんたちも同じように悩んだり失敗したことがあるはずです。
自分自身にプレッシャーを与えすぎず、「失敗したら次に活かせばいい」「指摘を受けたらしっかり反省して今度から直せばいい」と考えるとよいかもしれませんね。
途中でやめるかどうか悩んだら保育実習の目的を考えよう
保育実習は、保育士になるためのさまざまな経験を積むことができる機会ですが、人によってはあまりの大変さに途中でやめるか考えることもあるでしょう。
実習を依頼した立場であるため、最後まで参加することが一般的には望ましいですが、もし悩んだときは自身の進路や心身の健康を考慮してどうするべきか考えてみることが大切です。
困ったときは、周囲の方や養成校の先生に相談してみてくださいね。