地方で暮らす保育学生さんにとってありがたいのが「上京支援制度」。面接の交通費が支給されたり、就職後の引っ越し費用や家賃の補助が出たりなど、負担の多い就活を手厚くサポートしてもらえるのが特徴です。今回は、新卒保育士採用における上京支援制度について、内容や特徴、活用するときのポイントなどを徹底的にまとめました。
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保育学生向けの上京支援制度とは?
「上京支援制度」とは、地方の学生を対象にした就活サポート制度のことです。
「東京で働いてみたいけど移動費や宿泊費の捻出が大変」「都会に憧れはあるけどちょっと不安」といった保育学生さんに向けて支援を行なっています。
選考に必要な交通費を支給したり、移住のための相談に乗ってもらえたりとサポート内容はさまざま。
これらの支援は、保育園が独自に実施しているケースが多いですが、中には東京都の自治体が支援を主催しているケースもあります。
保育士求人の上京支援制度の例を紹介!
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保育士の求人でよく見られる上京支援制度の内容について、例をもとにくわしく見てみましょう。
選考に必要な交通費を補助
園見学や面接など、
選考に必要となる交通費を支給してくれる制度があります。
遠方から都内に移動すると、往復でかなりの費用がかかってしまうので、学生にとってはありがたいですよね。
上京時の引っ越し費用を支給
内定が決まったあと、地方から上京してくる保育学生に向けて、引っ越しにかかる費用をサポートしてくれる園もあるようです。
また、中には
特定の引っ越し業者を使えば割引が適用されるケースも。
入職前の時期である2月~3月は、特に引っ越し代金が割高になりがちなので、活用することで費用面の負担を軽減できそうですね。
住居選びサポート
上京に際して賃貸物件を探すときに、
住むエリアや住居の選び方の相談に乗るというサポートを行なっている園もあるようです。
土地勘のない場所で住居を選ぶ際は、治安や価格帯などがわからず苦戦することが多いため、積極的に利用したい制度の一つです。
家賃補助の支給
都内の賃貸物件は、家賃が高めに設定されていて一人暮らしの負担が大きくなってしまいがち。
そうした新卒保育士さん向けに、月3~5万円程度の家賃補助や住宅手当を支給している園が多いようです。
なお、関東圏では国が推進する「借り上げ社宅制度」を用いて、
月1万円程度の負担でアパートに住めるケースも。
制度の詳細はこちらのコラムを参考にしてみてくださいね。
関連記事:保育士の社宅借り上げ制度とは。住宅手当との違いや注意点、利用するメリット/保育士バンク!新卒
上京支援制度を使う時のポイント
最後に、上京支援制度を活用する時のポイントをまとめました。
自分でも上京後のことについて調べる
上京支援制度の一環として、住居選びの相談ができたり、園側で住居を手配してくれたりといったサポートを行う園もあります。
便利ではありますが、入職後の生活に関わる大切なことなので、自分でも上京してからの暮らしやエリアの特徴についてしっかりと下調べしておくことが重要です。
暮らし始めてから「思っていたのと違った」と後悔しないよう準備しましょう。
制度内容をしっかり確認する
制度によっては利用期限や条件を設けているケースもあるようです。
面接の交通費が支給されるのは園と自宅との距離が●km以内、住宅手当の支給があるのは入職●年目までなど、規定を確認することが大切です。
制度のみで就職先を選ばないよう留意する
上京支援制度はたしかに魅力的なサポートですが、制度の有無のみで就職先の保育園を選ばないよう注意したいところです。
一次的なメリットだけで選んで、自分に合わない園に就職を決めてしまうと、結局入職後につらい思いをする可能性も。
上京支援制度も判断軸の一つとしつつ、自分が納得感を持って長く働き続けられる園を見つけるようにするとよいですね。
上京支援制度を活用して都会で保育士として働こう
今回は、就活中の保育学生さん向けに、地方からの移住をサポートする上京支援制度について解説しました。
上京にまつわる費用のサポートを中心に、複数の園で導入が広がっている上京支援制度。
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