2歳5カ月~2歳10カ月の子どもたち向けに、個人案を作成する際の「環境設定と保育者の援助」に関する例文をご紹介します。冬の寒さが続く時期でも、子どもたちが楽しく活動できるよう、快適な環境や細やかな援助を心がけましょう。以下の例文を参考にしながら、日々の計画を考えてみてくださいね。
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環境構成・保育者の援助【2月/2歳5カ月~2歳10カ月向け】個人案例文
環境構成と保育者の援助の例文をまとめました。
節分に合わせて、豆まきごっこを行ない、子どもたちが「おにはそと!」と言いながら豆に見立てたボールを投げる機会を設ける。室温などを確認しつつ、汗拭きタオルなども用意しておく
冬の自然にふれるため、保育室で松ぼっくりや木の枝を使った自然遊びを楽しみ、保育者が「どんなかたちにする?」と問いかけ、子どもの発想を引き出していく
保育室の換気を定期的に行ない、感染予防と清潔な環境づくりを習慣化する
手洗いやうがいのタイミングで「おそとで遊んだあとはどうするのかな?」「ごはんのまえはなにをするのかな?」と話して自発的に行動できるような声かけをしていく
室内で「鬼のパンツ」や「まめまき」の歌を取り入れ、リズムに合わせて手をたたいたり、ジャンプしたりして身体を動かせるよう工夫する。保育者が「みんなでいっしょにやってみよう」と声をかけ、自然にリズムに親しめるよう援助する
スプーンやフォークを使った食事の時間では、保育者がいっしょに食べる真似をしながら「じょうずにたべられているね」と声をかけ、自分で食べる意欲を促す。また、苦手な食材がある場合も、「すこしだけたべてみよう」と声をかけ、無理なく新しい味に挑戦できるようにする
おもちゃの貸し借りで泣いてしまった子には、保育者が「〇〇ちゃんもつかいたかったね」と気持ちを受け止める。「〇〇ちゃんもつかっていい?」「じゅんばんこしようね」と、貸し借りができるようにやり取りを援助していく
外遊びの時間には、小さなシャベルを使った雪遊びや、落ち葉を集める遊びを取り入れる。保育者が「この雪、冷たいね」と声をかけ、季節の感触や自然に興味を持たせる工夫をする
粘土遊びでは、保育者がいっしょに簡単な形を作り、「できたね、こんどはちがうかたちをつくってみる?」と声をかけ、創作意欲が続くように工夫する。また、子どもが作ったものに対して「すてきだね」と褒めることで自信を育んでいく
鬼ごっこやかくれんぼでは、保育者が安全な範囲を見守りつつ、追いかけっこを楽しめるような機会を設ける。ルールを分かりやすく説明できるように準備しておく
午睡の時間には、子どもたちが寒くならないよう、足元や体温を確認しながら布団を調整する。お昼寝が難しい子には、保育者がそばで背中をさすりながら「ゆっくりお休みしようね」と優しく声をかけていきたい
おもちゃの片付けの時間には、保育者が「どこにもどそうか?」と尋ねながら、子どもが自分で片付ける習慣を育てる。片付け終わったら「とてもじょうずにできたね」と褒めて達成感を感じられるようにしたい
絵本の時間には、冬の動物が登場する物語を取り入れ、保育者が「これはだれかな?」と問いかけながら物語を楽しめるように工夫する。また、静かな時間を共有し、絵本への関心を引き出す
「ゆきだるまのチャチャチャ」や「ペンギンさんの山登り」の歌に合わせて身体を揺らし、冬の動物や自然にふれながらリズムに親しむことができるようにする。
その他の2月の「2歳5カ月~2歳10カ月向け」項目別の個人案例文はこちらをご覧ください。
2歳5カ月~2歳10カ月向けの「環境構成・保育者の援助」の例文を参考に、2月の個人案を作成しよう
2歳5カ月~2歳10カ月の子どもたちが、進級に向けて自信を持って園生活を楽しめるよう、遊びや日常の活動を通して成長を支えていきましょう。
また、好きな遊びや活動の中で、友だちとのやり取りで自分の気持ちを伝えられるよう、サポートすることが大切になりそうです。
上記の例文を参考に、一人ひとりの成長に合わせた個人案を作成してみてくださいね。