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新年度のクラス会議で何を話す?クラス運営を支える連携ポイント

新年度のクラス会議は、クラス運営をスムーズに進めるための大切な時間です。今回は、子どもへの対応や保護者の方との関わり、職員同士の連携など、年度の初めに話し合っておきたい内容を具体的に紹介します。新年度のクラス会議の進め方についてもまとめたので、新人の保育士さんも参考にしてみてくださいね。

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新年度のクラス会議とは

新年度のクラス会議とは、これまでの子どもや保護者の方への対応などを共有し、これからの保育方針やクラス運営について話し合う場です。

クラス会議を通して職員同士で考え方を共有しておくことで、安心して子どもや保護者の方と向き合うことができるでしょう。

〇〇ちゃんには配慮が必要な点がある」「クラス運営で△△な点が心配」など、感じていることを伝え合いながら、クラスの方向性を一緒に考えていけるとよいですね。

特に初めてクラス担任を受け持つ方にとっては、不安や戸惑いを感じやすい時期かもしれません。

職員同士で声をかけ合いながら、安心して新年度をスタートできるように和やかな雰囲気でクラス会議を進めていきましょう。

新年度のクラス会議で話し合っておきたいこと

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新年度のクラス会議での話し合いの内容は園によって異なりますが、以下のようなポイントを押さえ、意見を交わしておくと、日々の保育に役立てられそうです。

子どもへの対応

子どもの年齢や発達に応じて、気をつけたいことや支えたい場面が異なるでしょう。

以下のような内容を共有しておくとよさそうです。

  • それぞれの子どもの特徴や発達
  • 気になる子の様子や関わり方
  • トラブルが起きやすい場面と対応
  • 持病やアレルギーなど配慮が必要な点

一人ひとりの成長を支えるために、これまでの保育を振り返り、子どもへの対応で必要なことを伝え合いましょう。

情報を共有しておくと、それぞれの子どもへの理解が深まり、関わり方の幅が広がりそうです。

保護者の方への対応

新年度は、保護者の方にとっても不安を感じやすい時期でしょう。

保護者の方が安心してもらえるように、クラス会議で以下のような内容を共有し、保護者の方との関係づくりに役立てられるとよいですね。

  • 不安を抱えている保護者への対応
  • 過去のトラブル対応
  • 連絡帳の書き方
  • 特に関わり方で配慮が必要な点

保護者の方と信頼関係を築くことは、子どもたちの成長を支えるうえで大切です。

過去のやり取りを振り返り、情報を共有し、良好な関係を築けるように努めましょう。

なかには不安を抱きながら、保育園に子どもを預けている方もいるかもしれません。これまでの関わり方を知り、スムーズに連携を図れるよう準備できるとよいですね。

クラス運営方針

新年度のクラス会議では、「どんなクラスにしていきたいか」を話し合いを行うことが大切です。

以下のような内容を共有しておくと、スムーズなクラス運営に役立ちそうです。

  • 一日の保育スケジュールと職員それぞれの動き方
  • 忙しい時間帯の職員間の連携方法
  • クラスの保育方針・大切にしたいこと

職員間でクラス運営のやり方や方針に違いがあると、トラブルにつながることがありそうです。

お互いの考えや気持ちをしっかり共有し、協力体制を整えられるとよいですね。

新年度のクラス会議をスムーズに進めるためのコツ

クラス会議は、新しいクラスがスタートする前に、職員同士で互いの考えや気持ちをすり合わせる大切な時間です。

とはいえ、意見がまとまらず、気持ちの伝え方に迷う場面があるかもしれません。

そんなときは、次のような工夫を取り入れることで、落ち着いた話し合いを進めやすくなるでしょう。

  • 話す内容をあらかじめ整理しておく
  • 気になることはメモにまとめておく
  • 一人ひとりの意見にしっかり耳を傾ける
  • やわらかい口調で話すことを心がける

相手の考えや気持ちを受け止めたうえで自分の意見を伝えられると、穏やかな雰囲気で話し合いやすくなるでしょう。

新年度のクラス会議で意見が分かれたときはどうする?

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クラス会議では、それぞれの保育観や経験の違いから、意見が分かれることがあるでしょう。

考え方に違いがあるのは自然なことですが「どう伝えるか」「どう受け止めるか」によって、その後の関係性に影響することもありそうです。

話し合いを進める際は、次のような姿勢や言葉かけを意識してみるとよいでしょう。

  • 否定せずに「〇〇先生の考えを教えてくれてありがとうございます」とまずは相手の意見を受け止める
  • すぐに結論を出さずに、「いったん整理してみませんか?」と提案する
  • 「どちらの意見も、子どもを思ってのものですね」と共通点に目を向ける
  • 「今日は決めきらずに、これから一緒に考えていきましょう」と安心感を持てる言葉を添える

意見が分かれたときは正解を見つけることよりも、お互いの気持ちを理解しようとする姿勢を大切にしましょう。

子どもや保護者の方のためによりよい保育をしたいという想いがあるからこそ、考え方の違いが見えてくることもあるのかもしれません。

お互いの声に耳を傾けて、すぐに答えが出なくても、一つひとつの対話を積み重ねていくことで、方向性をまとめられるとよいですね。

また、他の保育士さんや保護者の方とのコミュニケーションに不安を抱く方はこちらの記事をご覧ください。良好な人間関係を築くヒントを紹介しています。

新年度のクラス会議でしっかり話し合い、職員間の協力体制の土台を作ろう

クラス会議は、ただ決めごとを話すだけでなく、お互いの考えを知り、支え合える関係を築きあげるうえで重要な機会です。

一人ひとりの保育士さんの声に耳を傾けながら、子どもたちや保護者の方が安心して園生活を送れるよう、職員同士が協力し合える体制を整えていけるとよいですね。

また、「保育士バンク!新卒」では、新年度の準備や職員間の連携に役立つコラムも配信しています。

就職や転職を考えている方に向けたサポートも行っているので「自分に合った園を見つけたい」「乳児クラスの担任を経験してみたい」などの希望がある方は、お気軽にご相談ください。

あなたが保育士としてやりがいを持って働ける職場を一緒に見つけていきましょう。

これから就活をはじめる方はこちら 就活ガイド 保育士バンク!新卒に就職相談してみる
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