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コミュニケーションが苦手な人は保育士に向いてない?人間関係や保護者対応のコツ

保育士を目指す学生さんの中には、コミュニケーションが苦手なことに悩む方がいるかもしれません。子どもと遊んだり保護者対応をしたり、同僚保育士さんとうまく関係を築いたりすることを考えると難しいのかな…と不安になってしまいますよね。今回は、コミュニケーションが苦手な人が保育士として活躍するための心構えやコツを紹介します。

書類で顔が隠れている

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コミュニケーションが苦手だと保育士に向いていない?

「自分はコミュニケーションが苦手だから保育士に向いていない」と考える保育学生さんもいるかもしれませんが、一概に適性がないと考える必要はありません。


一般的に保育士さんと言えば、明るくて人と話をするのが好きで…といったイメージが強いかもしれませんが、コミュニケーションに苦手意識がありつつ頑張っているという方もいます。


また、話すのが苦手だからこそ、自分と同じように人見知りで友だちと関係を築くのが難しい子どもに寄り添えるというメリットも。


保育士という仕事だからこそ「コミュニケーションに苦手意識がある」という特性を活かしながら働くことができるかもしれません。



コミュニケーションが苦手な人が保育士になって困る場面

コミュニケーションが苦手な方にとって、保育士の仕事上で不安や緊張を感じる場面にはどんなものがあるのでしょうか。



同期との会話


同期の保育士さんは、同じ立場であることから会話する機会が多いもの。しかし、なかなか会話が弾まずに焦ってしまうこともあるでしょう。


フランクな会話が多いからこそ、周囲の様子に合わせてテンポよく話すことができないと落ち込む方が多いようです。


<対処法>

同期の保育士さんとの会話では、着飾ろうとせずに、自分の素直な気持ちを出すことを意識してみましょう。


「昨日は疲れて寝落ちしちゃった」など、ちょっとした失敗談を話題にすれば、気楽に話せそうですね。



先輩・上司とのやり取り


先輩保育士さんや、上司である主任・園長先生に対しては、失礼があってはならないという意識から特に緊張してしまうかもしれません。


また、先輩同士が雑談をしている中にいると「自分は会話に入るべきなのだろうか」と気まずさを感じてしまうことがあるでしょう。


<対処法>

先輩や上司に対しては、敬語を使って礼儀正しく接しつつ、明るく接することが大切と言えます。


子どものかわいいエピソードや、保育で困ったことなど、共通の話題であれば会話が続きやすいかもしれません。



子どもとの関わり


コミュニケーションが苦手だと、子どもたちをうまく導けなかったり、ケンカの仲裁に手こずってしまったりと悩みが多いもの。


また一口に子どもと言っても、おしゃべりが得意な子、自己主張が好きな子と個性はさまざまで、それぞれに合わせた対応に苦戦することもありますよね。


<対処法>

コミュニケーションが苦手な場合、子どもたちの思いを聞くことを意識してみましょう。


「この人は自分の話をしっかり聞いてくれる人だ」と子どもが感じられれば、自然と保育士さんの話を聞いてくれるようになるかもしれません。


それぞれ適切なコミュニケーションの取り方は異なるので、悩んだときは先輩保育士さんに相談してみるとよいですね。



保護者対応


保護者対応は、送迎時に子どもの様子を共有したり、大事な連絡事項を伝えたりと、気を張り詰めて対応する必要があります。


特に対応事項のお願いや、子どもに関する心配ごとの場合「どんな伝え方だと気持ちよく受け止めてもらえるだろう」と頭を悩ませる保育士さんも多いようです。


<対処法>

保護者対応は、子どもを安全に預かるためにとても重要な役割を果たしています。


伝え方に迷うことや気になることがあれば、自分で判断してコミュニケーションを取るよりも、先輩保育士さんに相談した方が適切に対処できる可能性が上がります。


困ったときは周囲の方に相談して、丁寧に対応することを心がけましょう。



コミュニケーションへの苦手意識を減らす方法

考える保育士

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保育士として働くうえで、コミュニケーションへの苦手意識を減らす対策をまとめました。



決まった相槌を用意しておく


相手の話に何と返答してよいのかわからず不自然な間があいてしまう場合、相槌のバリエーションを事前にいくつか用意しておくのがよいかもしれません。


また、相手の言葉を繰り返して相槌を打つ”オウム返し”で返答するのも一つの手。


たとえば「昨日友だちとケンカしちゃって…」という話に対し、「えっ、ケンカしたの?」と返すことがオウム返しの使い方です。一言一句を繰り返していると不自然な印象になるため、オウム返しと合わせて相手の状況を見ながら質問をしたり共感をしたりすることが大切です。


話をしっかりと聞いている印象になるため、活用してみてくださいね。



相手の話に興味を持つ


コミュニケーションを円滑にするうえで、相手の話している内容に興味を持つことが大切です。


相手の話に対して、「どうしてそう思ったの?」「それからどうなったのかな?」と関心を持って質問することで、自然と会話が続くかもしれません。



自ら話しかける


自分から話しにかけることで、積極的に関係を築いていく方法もあります。


最初はハードルが高く感じられるかもしれませんが、例えば下記のように簡単な話題から始めてみるとよいでしょう。


「今日は天気がよくて安心ですね。〇〇組はお外に行くんですか?」

「もう〇月なんですね。この調子だと運動会まであっという間ですね」


天気や季節、保育など、共通の話題を振ることで気軽にコミュニケーションが取れるかもしれません。



自分に自信を持つ


自分に自信を持つことで、堂々と振る舞うことができるようになり、自然なコミュニケーションにつながるかもしれません。


できたことを数えたり、人と比較しすぎないよう気をつけたり、ネガティブなことは人に話して発散したりと、小さな積み重ねを経て、自己肯定感を高めていきましょう。



コミュニケーションが苦手でも保育士なら特性を活かせる

今回はコミュニケーションが苦手な保育学生さん向けに、保育士になったときのための対処法をまとめました。


「どうしてもコミュニケーションが苦手…」と感じる場合、小規模保育園託児所など、関わる人の数が少ない職場を検討するのはいかがでしょうか?


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