通る声の保育士になろう!声が通らない原因や発声や腹式呼吸などの練習方法

保育士を目指している学生さんのなかには、声が通らないことを不安に感じている方もいるのではないでしょうか。声が通らない原因がわかると、改善するための対策も立てられますよね。今回は、発声の仕方などの声が通らない原因や、腹式呼吸や声を共鳴させて歌うといった練習法など、通る声にするためのコツを紹介します。

踊る先生と子ども

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声が通らない原因とは?

保育実習や保育園の採用試験を控えた保育学生さんは、自分の声が通るかどうか気になっているかもしれません。大勢の元気な子どもたちに呼びかけるときや、保育活動でお話をするときなどに、全体に声が通らないとスムーズな活動ができないのではないかと心配になりますよね。声が通らない原因として、どのようなことが考えられるのでしょう。

発声の仕方

声が通らない原因の1つとして、発声の仕方が挙げられます。

近くにいる人と会話をするときの発声の仕方と、大勢に話しかけるときや歌うときの発声の仕方には違いがあるようです。喉の辺りから大きな声を出そうとして、喉が痛くなった経験がある保育学生さんもいるのではないでしょうか。そのようなときは、息の圧力が強くなる腹式呼吸にするなど、発声方法を見直してみましょう。

姿勢

声が通らない原因として考えられることには、姿勢もあるようです。

体の力を抜いて休憩しているときなどに、大きな声を出すのは難しいですよね。背筋を真っ直ぐに伸ばし、足の先やお腹などに力を入れて立つと、声を出しやすいのではないでしょうか。自分の声が通らないと感じたときには、姿勢にも目を向けてみましょう。

口の開け方や滑舌

口の開け方や滑舌も、声が通らない原因かもしれません。

腹式呼吸などをマスターしても、口がしっかり開いていないと声が外へ出にくくなります。声が通らないと感じたときには、鏡を見るなどして口がしっかり開いているかを確かめてみましょう。
大きな声が出ているのに子どもたちに内容が伝わらないという場合は、滑舌が原因となっていることもあるようです。

通る声の保育士になるため4つの練習法

保育実習や保育士の採用試験に向けて、どのような練習をすると声が通るようになるのでしょう。声が通らないことを不安に感じている保育学生さんに、通る声になるための練習法を4つ紹介します。

その1.腹式呼吸の練習

1つ目に紹介するのは複式呼吸の練習です。腹式呼吸は歌うときにも使われる発声法なので、音楽の勉強で経験のある保育学生さんもいるかもしれません。横隔膜の下まで空気を溜め、圧力をかけて声を出すので、力強く通る声になるようです。

【腹式呼吸の練習法】

【1】息を吐くときに両手でお腹を押して、お腹から空気を出す感覚をつかむ
両手でお腹を強く押しながら息を出し切ります。全部出した瞬間に両手の力を弱めると、空気がお腹まで入りやすくなります。この練習を繰り返すことで、手を使わなくても自然にお腹に空気を入れるコツがつかめるようです。

【2】仰向けに寝てお腹に手を当てて声を出す
床に仰向けに寝て声を出すと、自然に腹式呼吸ができるようです。お腹に手を当てながら練習すると空気の出入りが実感でき、コツをつかみやすいかもしれません。この練習は、床や畳など硬さのある場所で行いましょう。

【3】足の指に力を入れて立つ
腹式呼吸の練習をするときは、足を肩幅くらいに開き、指に力を入れて立つことも大切です。足の親指で床を力強く押すようにすると、お腹に力が入り腹式呼吸がしやすくなるようです。かかとをほんの少し上げると、さらに声がよく通るようになるかもしれません。

その2.喉を開けて共鳴させる練習

次に紹介するのは、口の中で声を共鳴させる練習です。この場合の共鳴というのは、喉を通った声が口腔内の壁に当たって、口の中全体を振動させるということになります。特に上あごに強く当てて振動させると、響きのよい声になるようです。保育学生さんの口をコンサートホールのステージに見立てると、イメージを持ちやすいかもしれません。

よく響く共鳴のさせ方は人によって異なるので、自分にとって一番共鳴する喉と口の開け方を研究してみましょう。

その3.滑舌をよくする練習

3つ目に紹介するのは、滑舌をよくする練習です。一般的な練習法としては「あえいうえおあお」のように、口をしっかりと動かして声を出すものがあるようです。

滑舌をよくするには母音の発音が大切になるので、か行やさ行などの練習をするときにも、常に母音を意識するようにしましょう。短い文章を母音だけで読む練習もときどき行うとよさそうです。例えば「こんにちは」は「おんいいあ」のように読むことで、自然に母音を意識できるかもしれません。

他には、早口言葉なども滑舌をよくするための楽しい練習法と言えるでしょう。
滑舌がよいと小さな声でも相手に伝わりやすくなるので、毎日時間を決めて練習するとよいかもしれません。

その4.歌う練習

通る声になるための練習法として最後に紹介するのは、歌う練習です。保育実習でも、子どもたちに歌って聴かせたり、いっしょに歌ったりすることが毎日ありますよね。保育士として歌を歌うことは大切なスキルの一つです。

歌う練習では、腹式呼吸や共鳴、滑舌など全てを取り入れてみましょう。保育士として働くための練習なので、子どもたちが喜んでくれそうな童謡やわらべうた、手遊び歌などを数多く練習しておくことも大切です。

通る声を保つためのコツ

子どもに話しかける先生

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発声方法などを身につけて通る声が出せるようになったら、その声を維持することも大切ですよね。通る声を保つためのコツをまとめました。

喉のケアを心がける

保育実習中も保育士になってからも、喉のケアを心がけることが通る声を保つコツの1つです。

喉に力を入れて大きな声を出すことは避けるようにしましょう。喉が乾燥しないように気をつけることも大切です。少し違和感を感じたときは、会話も少なくするように意識するとよいかもしれません。

正しい姿勢を意識する

子どもたちに大きな声で話すときは、背筋を伸ばした正しい姿勢を心がけましょう。

正しい姿勢が正しい発声につながり、喉への負担を減らすことができるようです。天井から頭の頂点に糸をつけるというイメージで体を伸ばし、声を出すときも天井まで響かせるようにするとよいかもしれません。正しい姿勢は声以外でも子どもたちのお手本になりそうですね。

声の大きさを考えて話す

保育実習中や保育士になったばかりの頃は、子どもたちに聞こえるように大きな声を出しがちになるかもしれません。

保育室の中などでは、はっきりした発音で上手に共鳴させることができれば、大きな声でなくても声がしっかり通るようです。通る声を保つために、声の大きさを考えて話すようにしてみましょう。時には小さな声で話すことで、子どもたちに関心を持って聞いてもらえることもあるそうです。

保育士の仕事に活かせるよう、通る声にする練習をしよう

今回は、保育士を目指している方の悩みの1つでもある、声が通らないことについての原因や練習法を紹介しました。

声が通らないと不安に思ったときは、腹式呼吸などの発声法を練習するとよさそうです。声を共鳴させたり滑舌をよくしたりといったことも、通る声にするコツかもしれません。毎日腹式呼吸で歌うなど、保育士の仕事に活かせるよう、通る声にする練習をしましょう。

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