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「公立保育園」で働くメリット・デメリット

公立保育園は市区町村の自治体が運営しており、私立保育園は、社会福祉法人が運営していることが多く、比較的新しい私立保育園はNPO法人や学校法人、企業など、様々な団体が運営しています。

保育士さんにとって「公立保育園」で働くメリット・デメリット
これから保育士を目指すみなさんの中には地方公務員である公立保育園で働きたいと思っている方も多いと思います。
そこで、公立保育園で働くメリット、デメリットをご紹介します。


◆「公立保育園」で働くメリット

◯年収が勤務年数と比例して伸びていく
公立保育園の保育士として働くことの最も大きなメリットは年収の高さです。
と言っても、実は初任給は公立保育園も私立保育園もほとんど変わらず、月収にして約16~17万円になります。
しかし、その後の昇給の伸びで私立と差が出ます。
それは、公立保育園の保育士は自治体の定める昇給率に従って勤務年数に比例し、昇給していくからです。
私立保育園と公立保育園を比較すると新卒入職後5年で手取り月3万円の差がついたというところもあります。
また、全国の保育士の平均年収と公立保育園に勤める保育士の平均年収を比較したところ、全国平均は約320万円、公立保育園の保育士平均は約330万円という結果も出ています。
つまり1年間で10万円の差が出ているということです。
もし10年間務め続ければ100万円の差が出るということになります。

◯休暇がとりやすい
休暇がとりやすいということも公立保育園のメリットです。
公立保育園は地方公務員ということもあり、産休や育休といった待遇面も良く、結婚、出産後も働きやすさがあります。
なので、長く働く保育士が多くいるという訳です。
自治体によってある程度の差はあるものの、基本的に「地方公務員」である公立保育園の保育士は安定していて好待遇と言えるでしょう。

◯残業が少なく、余裕を持って働くことができる
公立保育園は、国が定める基準をクリアしている認可保育園ということになるので、保育士の数も受け入れ人数によって定められている基準をクリアしています。
その為、保育士不足による残業なども少なく、比較的のんびりと余裕を持って働けるというところもメリットになります。
延長保育も少なめなので、時間的な余裕があるのも公立保育園の特徴でしょう。

◯ゆとりを持って保育ができる
私立保育園の場合は経営の為に園児を集める必要があります。
なので、他の園と差をつける為にプラスアルファの教育や保育システムを導入しているところがありますが、公立保育園はその必要がないので、保育士にもプラスアルファの能力が求められません。
その為、のんびりと、ゆとりを持って子どもたちと向き合うことができます。


◆「公立保育園」で働くデメリット

◯移動が多い
これは、公立保育園というよりも公務員全般で言えることですが、癒着等を防ぐ為公務員は3~6年周期で異動があります。
なので、その園で長く働いているという職員は少なくなります。
0歳から見ている園児の場合、卒園前に異動になってしまうケースがほとんどです。
愛着のある園児たちの卒園を見送れないのは少し寂しいですよね。

◯園の特色が薄い
これは、公立保育園が異動が多いことと、運営方針が市区町村で一括して決められていることが原因として挙げられます。
つまり、保育士が『こんなイベントをしたい』と言っても、すべての園で行えるイベントでなければ行うことができないのがほとんどということです。
私立保育園で行われている『宿泊保育』や『料理保育』『登山遠足』『音楽発表会』などの園の特色を生かしたイベントというのはほぼありません。
子どもにとって『楽しいこと』は多い方が保育園生活を楽しめ、子ども同士の絆も深まりますが、市区町村の公立保育園全園で行うことができなければ、行うことが難しいというデメリットもあります。

◯保育士の「向上心が低い」と言われてしまうことも?
これは、前述の公立保育園では運営方針が決められていることが原因として挙げられます。
つまり、『子どもの為にこういうことがしたい』と思っても実行できない状況化で、だんだんと意欲が失われてしまうケースがあります。
そして、運営方針に沿って保育をしていれば給与や賞与が保障されているので、マニュアル保育となるケースがあります。
なので、職員の効率性や柔軟性といったものが育ちにくい傾向にあるのがデメリットと言えます。

◯非正規職員が多い
平成16年に行われた国基準運営費の一般財源化により、財政難の地方自治体では公立保育園運営費が加速的に削られ始めました。
しかし、既にいる公務員の保育士の給与は下げられず、職員配置数も減らすことはできないので、数合わせの為にパートや契約の職員が多く雇用されています。
現状、臨時職員・派遣・短時間勤務の保育士は私立保育園より多い自治体がほとんどです。
非正規の保育士は給与が極端に安いですが、仕事内容は正規と変わらない園がほとんどなので、保育士のモチベーションもどんどん下がります。
やはりそれは保育に対する姿勢にも影響が出てきます。
また、公務員なので正規登用をされることもありません。
せっかく人数が多くても、質が悪いのであれば逆にデメリットになってしまいますよね。


◆メリット、デメリットを理解しよう

いかがでしたでしょうか。
公立保育園で働く上での1番のメリットは「ゆとりを持って保育ができる」ことだと思います。
のんびりと、ゆとりを持って子どもたちと向き合うことができるのは保育士にとっても子どもたちにとってもメリットになります。
逆に1番のデメリットは「異動がある」ことだと思います。
慣れた場所、親しみのある子どもたちと離れるのはとても寂しいことです。
これらのメリット、デメリットを知った上で、公立保育園で働くことを考えましょう。