今回は、実習園での就職を決めたしおり先生にインタビュー。園からお誘いを受けたうえでの決断!就活中に、実習園で働くべき迷っている方は必見です。保育士や幼稚園の先生になろうとしたきっかけや就職後についても詳しく伺いました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
保育士や幼稚園の先生になろうとしたきっかけは?
編集部(以下、編) :しおり先生は幼稚園と保育園の両方でお仕事をご経験されているとのことですが、そもそもなぜ保育士や幼稚園の先生になろうと思ったんでしょうか?
しおり先生:どちらかというと周りに勧められて…ですね。
編:勧められて?
しおり先生:はい。もともと私は兄弟や親戚の中で年上ということもあって、子どもたちの面倒を見ることが多い立場だったんです。そのせいか学校でも、いつのまにか「お母さんっぽい」とか「(保育士)のイメージがある」みたいなことを言われるようになっていました。
で、高校卒業してどうするのかって時に、向いているんだったら保育関係の勉強をしたいなぁ、というのが大まかな流れです。
編:昔からの夢ではなかったんですね。
しおり先生:そうですね。環境がそうさせたというか。
就職先を選んだポイント
編:最初の就職先はどういった経緯で決めたのでしょうか?
しおり先生:最初の就職先は、4年生の6月に4週間実習させていただいた幼稚園でした。
実習後も夏休みの”お泊り保育”に参加させていただいたりと、お付き合いが続いて、それで、9月にその園の主任から「一緒に働きませんか?」というお誘いをいただいたという次第です。
編:即決だったんですか?
しおり先生:最初は「少し考えさせてください」という形で終わりました。ただ、他の園も見てみたんですが、やっぱりよく知っている園で働きたいなと。
それに「実習で関わった子どもたちが卒園する姿を見たい」という理由で決めました。
編:やっぱり4週間も一緒にいると、そういった気持ちになるものなんでしょうか?
しおり先生:結構なりますね。すごく泣く子がいたり、暴れ…やんちゃな子がいたりと何かと大変だったんですが(笑)。でもその分思い入れも強かったですね。
編:就職までに不安はありましたか?
しおり先生:「子どもたちとうまくやっていけるかな」っていう不安は正直ありました。別の保育園で週に何回かのアルバイトをしていた時期があるんですけど、その時は「先生として受け入れてもらえてないなぁ」と感じていたんです。
もちろん環境によって違うとは思いますが、週に少ししか顔を出さない大人って、子供たちからすると”先生”という認識ではないんですよね。
でも、実際に実習や就職して毎日顔を出すようになると、子どもたちも”先生”として認識してくれて、素直に受け入れてくれるようになりました。だから、実習生でも1週間だけの人とかはとても大変だと思います。
実際に働き始めた感想を教えてください。
新卒保育士は、子どもに大人気!
編:実際に先生として働きはじめて、『新米先生あるある』とか、ありますか?
しおり先生:そうですね、1年目って子どもにかなり好かれます。
編:へー!そうなんですね。それはどうしてなんですか?
しおり先生:いっぱい遊んでくれるし、何よりあんまり怒らない(笑)。特に私の場合、1年目は担任補佐で担任の先生は別にいたので、あまり怒らなかったと思います。
そういう意味で実習生のお姉さんとか大人気なんですよ(笑)。
編:実習時と就職後で、仕事内容的なギャップは感じましたか?
しおり先生:実は実習中の方がキツいです(笑)。例えば日誌は、実習時は手書きでホントに細かく書くんですけど、実際に就職して現場の先生方を見ていると、全然そんなことなかったり(笑)。
あと作業量も実習中の方が多かったです。
たぶん実習って、書き物、制作、責任実習、一日担任の準備など短い期間でいろいろやらなければいけないので、通常業務よりも作業が詰め込まれているんだと思います。
幼稚園と保育園、それぞれによいところがある
編:最初に働いた幼稚園はどんな所がよかったですか?
しおり先生:家族経営の園なんですけど、すごく伝統行事を大事にしていて、そこが姿勢として素晴らしいなって感じました。春だったらひな祭り、ひな祭りだったら「ひし餅」や「おひなさま」といった季節や伝統をちゃんと伝えるんです。
それこそ先生たちが勉強になるくらい。あと、地域交流を大切にしている所もよかったです。
秋になったらとなりの神社でどんぐり拾いしたり、避難訓練のときは本物の消防車が来てくれたりとか。
編:もう一つの保育園ではどうだったんでしょうか?
しおり先生:そこは完全自由保育ではなく、”ちゃんとする時”と”遊ばせる時”でメリハリがついてたので仕事がやりやすかったですね。
遊んでいるばかりだと大人も子どもも疲れてしまうんです。
喧嘩も起こりやすくなってしまうし。だから一回集まって歌うとか、区切りを作ったほうが先生もやりやすいし子どもも飽きない。
そこがよかったですね。
これから就活をするみなさんへのアドバイス
編:就職先を決めるにあたって”こだわり”はあったんですか?
しおり先生:親の転勤が多かったということもあって、転勤や異動がある所はやめようと思っていました。
だから家族がやってるような一つの園で働きたいなって。
編:株式会社という選択肢はなかったのでしょうか?
しおり先生:そもそも大学がほとんど株式会社の園情報を出していなかったですね。
今はわからないですけど私たちの時は、「株式会社よりも、まずは伝統のある所で何年か学んで、自立できてから株式会社に移ったほうがいいよ」、そんなふうに教えられていました。
編:それでは最後に、これから就活をしようとしている方に何かアドバイスをお願いします。
しおり先生:理想を言えば、アルバイトなどで実際に働いてみて、その園のことをよく知ったうえで社員になるのが一番だと思います。
それが難しい場合は、園見学や資料を取り寄せて詳細を確認するといった作業は大切かなと思います。
編:なるほど。給与や条件面ではどうでしょうか?
しおり先生:もちろんお給料や福利厚生は大切なんですけど、それだけで決めると大変なことになると思います。
園の教育方針と自分の教育方針が合っているかも重要ですね。
真逆な所に行くと本当にキツいです。
あとは、子どもたちの楽しそうな顔を見て、自分がいいなって思ったところですね。
比べすぎても決められなくなるので、その辺の自分の直感を信じることが大切だと思います。
しおり先生、素敵なメッセージをありがとうございました!
これから就活を始める方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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