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保育士が就職までにやっておくと安心なこと 新卒保育士さんへのアドバイス(4)

さあ、いよいよ就職!目指していた資格取得を叶え、働く現場が決まり、希望を胸に羽ばたこうとされている皆さんに、私からの応援メッセージです。
あなたは、新しいことに楽しさを感じることが得意なタイプですか?
ちょっと変な質問に聞こえますね(笑)。実は私、心理の専門家なので、こういった言い回しになってしまうのですが、新しいことに挑むとき、期待にワクワクする気持ちと、不安にドキドキする気持ちが入り混じりますよね?人間なので、どちらもあると思うのですが、どちらを強く感じるか、という質問だったのです。
就職というのは、人生の中で、とても大きな「成長ポイント」です。せっかくの機会ですから楽しい気持ちで向かって欲しいのですが、やはり不安もあると思いますので、いくつかの提案をしてみたいと思います。

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就職への「不安」を「安心」に変えるには?

不安を安心に変えるには、どんな工夫ができるのでしょうか?。
まず、「不安」というものは、「わからないもの」に対して生じる感情です。初めてだと上手く出来るか「わからない」、知らないものだと対応の仕方が「わからない」、もし失敗してしまったらどうしたらよいか「わからない」などです。
失敗をしても「わからない」と思わない人は、失敗に対する不安を抱きません。「不安」は、失敗そのものに抱く感情ではなく、その先の「わからない」に抱く感情なのです。
そこで、就職までに「わからない」を減らしておくと「安心」が増えます。もちろん、「わからない」をゼロにしておくことは出来ません。
ただ、知っておけることは事前に知っておくことはできますね。資料を頂いて予習をしておく、ということです。

歌やピアノ、園児や先生の名前...予習や練習をすると不安が少なくなる

例えば、生活のうたなどの楽譜を頂いて、ピアノの練習をしておく。入園のしおりなどを頂いて保育方針や保育の流れ、方法などを知っておく。実習に行けるのであれば、園児さんの名前や先生方の名前など、覚えやすい人だけでも頭に入れておく。
特に園児さんの名前と保護者の方のお顔は、知っておかないと仕事にならないので、就職した時点で「ゼロ」なのと、何人かでも知っているのでは随分違います。
実習の機会があれば、細かい仕事よりも、そちらを覚えておくほうが安心して4月を迎えられますよ。子どもたちも自分の名前を呼んでくれる人のほうが安心しますし、保護者の方も「私のことを知っている人」のほうが安心してくださいます。
これらは「しないといけない」というものではありません。予習なしで就職しても、もちろん良いのですが、不安を減らす材料になることは確かです。

「わからない」が減っていけば、不安は減っていく

最後に、心理面のお話をしておきますね。色々と具体的な提案をさせて頂き、「安心」を増やすお話をしましたが、どれだけやっても不安...という方もいらっしゃいます。また、そんなこと出来ないから不安...という方もいらっしゃるでしょう。
前述のとおり、「不安」は「わからない」にくっついています。今はまだ、就職してどうなるか「わからない」ので「不安」があるのは当たり前なのです。
ですが、実際に始まって「わからない」が減っていけば「不安」は減らすことができます。わからないことは、どんどん聞いて、わかるようにして、「わからないまま」過ごしていかないようにしましょう。
きっと「新しく知っていくこと」「出来るようになること」がいっぱい待っていますよ!これらは「楽しい」ことです。実はこれが「新しいことに楽しさを感じる」という心理です。
初めは「わからない、出来ない」が当たり前。でも、これから「知っている自分」「出来るようになる自分」になるんだー!という楽しさに向かって進んでくださいね!

プロフィール

内田淑佳(うちだよしか)
一般社団法人そだち 代表理事。心理カウンセラ―。
保育士、認可保育園の園長などを経て、一般社団法人を立ち上げ、子育て支援、保育運営サポート、研修講師を数多く務める。
カウンセラーとしてメンタルサポートの仕事に取り組みつつ、現役の保育士、保育教諭から主任・園長などの管理職、資格取得を目指して勉強中の人、潜在保育士などに向けて、保育の仕事の素晴らしさや、保育をする上で大切なことを伝え続けている。
ウェブサイト https://www.sodachi.net/

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