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保育実習の日誌にある「考察」の書き方。書くときに意識したいことや例文

保育実習の日誌に反省や感想の欄とともにある「考察」には、どのように書いたらいいのかわからないと感じている保育学生もいるのではないでしょうか。今回は、日誌にある考察欄を書くときに意識したいことや書き方について紹介します。あわせて、保育実習の日誌に書く例文もまとめているので参考にしてみてくださいね。


保育実習の日誌にある考察の書き方。書くときに意識したいことや例文

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保育実習の日誌にある「考察」とは

保育実習の日誌の最後に、まとめとして感想や反省、考察を書く欄が設けられているのではないでしょうか。書き進めるなかで「考察」にはどのような役割があるのかわからないと感じている保育学生もいるかもしれません。


保育実習における「考察」とは、目標やねらいに対する結果について、どのようにその答えを導き出したかという過程のことです。「~だと思った」という感想ではなく、反省点や自分の意見を挙げることで、なぜそのような結果になったのか、理由を自分の考えを踏まえて述べるということでしょう。


保育実習で学んだことを、深く振り返ることができるのが実習日誌です。1日ごとの目標やねらいに沿って考察をすることで、翌日や今後の課題が明確になるかもしれません。


また、考察を基に実習担当の保育者といっしょに振り返ることで、アドバイスや指導を的確に受けることができるようです。実習担当の保育者とコミュニケーションを取るための材料ともいえそうですね。


今回は、保育実習の日誌にある「考察」の書き方について紹介します。



保育実習の日誌で考察を書くときに意識したいこと

保育実習の日誌を書くときに、考察欄の書き方がわからないと感じている保育学生もいるかもしれません。どのようなことを意識するといいのでしょうか。



実習をしているとき


保育実習の日誌を書くときに、自分が書いたメモを見ながら書く方もいるでしょう。どのようなことがメモに残されていると日誌の「考察」が書きやすいのか、まとめてみました。



子どもが興味をもっていること

子どもたちがどのような遊びや活動に心が動いたのか、目を輝かせていたのかなど、子どもが興味をもったことを見逃さないようにしましょう。


保育者は子どもたちの興味をヒントに保育を展開していく場合もあるため、子どもの一人ひとりの表情や反応を細かく見るよう意識していると、保育者になったときに、子どもたちにあった活動を選ぶことができそうです。



子どもが学んだことや感じていたこと

子どもが遊びや活動を通して、どのようなことを学んだのかや感じていたのかをメモするといいでしょう。


遊びのなかにも子どもたちが学んでいることがあるようです。また、子どもたちの行動や発言のなかにも、学びや心の変化が隠されていることがあるため、意識してみるといいかもしれません。


保育者が働きかけていること

保育者が考えた活動や声かけには、目的やねらいがあるはずです。保育者がなぜこの活動を選んだのかや、声をかけたことによって子どもはどう感じるのかなど、保育者が意図して働きかけていることを見つけてみましょう。


例えば自分でズボンを履くことを促したいときに、「◯◯くんならできるよ」と伝えたり「先生といっしょにやってみようか」と伝えたり、同じ内容を伝えたいときでも、年齢や子どもの発達によって声のかけ方を変えているかもしれません。



日誌を書くとき


いざ保育実習の日誌の「考察」を書くとなったときは、どのようなことを意識するといいのでしょうか。具体的に見ていきましょう。


保育者のねらいや配慮を考える

メモを取った内容を見て、保育者が子どもに声をかけた内容だけが書かれていることもあるかもしれません。日誌を書くときに改めて、活動や声かけに見られる保育者のねらいや配慮を考えてみましょう。


なぜそのような活動や声かけをしたのかがわからなかった場合は、疑問点として挙げておくと、次の日に実習担当の先生に質問ができそうです。


表記の仕方

感想や反省などを書いていると、自分の言葉で書いているため話し言葉になりがちなようです。考察を書いているときも、トイレ関係の言葉は「排泄」としたり、子どもに「~させる」といった書き方ではなく「~と促す」「~と声をかける」と書いたりなど、表記の仕方を意識しましょう。


また、自分1人でできたことなどを「よくできたので褒めた」と書きたくなりますが、保育者の働きかけは「~ができるように頑張ったことを認めて、励ました」となるため、「頑張りを認め、励ました」などと表記するといいかもしれません。


上記で紹介したように、実習中から子どもや保育者の様子を意識して見ていると、保育実習の日誌の考察欄が書きやすいといえるでしょう。また、日誌を書くときは表記の仕方にも気をつけるとよさそうです。



保育実習の日誌における考察の書き方

保育実習の日誌の考察を書くときに意識したいことがわかったところで、次は考察の書き方について紹介していきます。


考察の書き方は、


  • 目標やねらいと結果を比較する
  • 反省点を挙げる
  • 翌日や次につなげたいこと

以上の3つの流れを意識して書くといいかもしれません。項目別に見ていきましょう。



目標やねらいと結果を比較する


目標やねらいを軸に書き進めることで、充実した考察となるでしょう。まず書き始めは、その日に掲げた目標やねらいと1日を終えての結果を比較してみましょう。目標やねらいに対しての達成度を考えてみることで、その目標が的確であったかに気づくことができるかもしれません。


「子どもたちの前で大きな声で絵本を読む」や「全員が絵本の世界観に入り込めるよう、皆がこちらを向ける環境作りをしてから本を読む」など、目標やねらいが簡単に達成できてしまったり、ほとんど達成できなかったりする場合もあるようです。実習担当の先生に協力してもらい、実習日数などを踏まえて、今の自分にあった目標をいっしょに考えてみるといいかもしれませんね。



反省点を挙げる


次に、目標やねらいと結果を照らしあわせてみたときの反省点を挙げましょう。なぜそのような達成度になったのかや難しいと感じたところなどを考えて、自分の保育を分析してみると、考察が書きやすくなるかもしれません。


「子どもを引きつける力が足りない」ことや、「子ども1人ひとりに声をかけていて全体が見えなくなっている」ことなど、不足している部分や過剰な部分が見えてくるかもしれません。



翌日や次につなげたいこと


反省点がわかったところで、翌日や次回同じ状況になったときに、どのようなことを意識するといいのか考えてみましょう。


「子どもたちが絵本に興味をもてるよう、絵本にちなんだ手遊びを用意する」のように、どのように声をかけたらいいのかなど、目標やねらいを達成するための具体的な案を考えることで、達成に一歩近づくかもしれませんね。


目標やねらいに対する結果を比較してから反省点を挙げることで、目標と結果を結びつけることができそうですね。なぜそうなったのかを自分なりに考えてみると、どのように保育を進めるといいのか探っていけるかもしれません。



保育実習の日誌における考察の例文

保育実習の日誌に考察欄は、感想や反省といっしょに書かれていることが多いようです。反省と考察を織り交ぜながら、まとめてみました。



例文1


昨日は初日で緊張していたこともあり、"笑顔で関わる"ということがあまり意識できていなかったため、2日目の今日は、「多くの子どもたちと笑顔で関わる」ということを目標にしていました。1日笑顔で子どもたちに話しかけるよう心がけていると、少しずつ子どもたちが自分から話しかけてくれたり、遊ぼうと誘ってくれたりして、保育者が笑顔でいると子どもが話しかけやすいのではないかと感じました。

目標はおおむね達成できたと感じていますが、子どもたちと笑顔で関わることを意識するなかで、新たな課題が見つかりました。Aくんが長い木の枝を持ち歩いていて周りの子どもたちにぶつかりそうになったとき、危険がないように遊んでほしいことを伝えたかったのですが、怒っていると感じて欲しくなかったため笑顔で声をかけました。

しかし、笑顔で話したためかうまく伝わらずに、Aくんは同じようにまた歩き始めました。その後、◯◯先生がAくんに真剣な表情で伝えている姿を見て、その後も保育者の表情を意識して見ていると、保育者は子どもたちに大切なことを伝えるときに真剣な表情で伝えるなど、話す内容によって表情を変えていることに気づきました。

明日は、伝えたい内容によって表情を変えることを意識するとともに、さらに2つのことを意識していきたいと思います。

1つ目は、子どもたちに伝わりやすいよう表情を変えるだけでなく大きく反応するということです。表情や反応を大きく変えることで気持ちが伝わりやすいのではないかと思いました。2つ目は、子どもと目線をあわせて話しをするということです。子どもと話しをするときに目線を同じ高さにすることで、こちらの表情が伝わりやすいのではないかと思ったためです。明日はこの3つを目標に子どもたちと関わりたいと思います。



例文2


今日は、3歳児の製作はどのように進めていくのかを学びたいと思い、保育者の動きを意識して見るようにしていました。折り紙をはさみで切ってからのりで貼るという製作でしたが、はさみやのりの使い方や一斉に始めるのかなどをよく観察することができたと感じます。また、観察するなかで、保育者は安全に使えるように配慮していることに気づきました。

まず、子どもたち全員が保育者の顔を見ることができるように、保育者の方を見るように伝えていました。保育者はできるだけ全員の顔が見えやすい位置に立ち、それでも友だちの頭に隠れて見えない場合は、保育者の顔が見える位置までずれるよう声をかけていました。

他にも、はさみを使うとき、個人のロッカーに入っているはさみを一斉に取りに行くのではなく、机のグループごと取りに行っていました。一斉に取りに行ってケガにつながらないような配慮だと感じました。クラスの半分くらいの子どもたちがはさみで切り終わる頃にのりを配り始めたのを見て、子どもたちの集中力が途切れないような配慮がされていることがわかりました。

製作をするとき、安全面に気をつけながら子どもたちのやる気を削がないような配慮が必要だとわかりました。はじめに約束事や製作の流れを子どもたちに話し、使い方や進め方を確認したところで、安全に楽しくできるのではないかと思います。

また、子どもたち一人ひとりの進め方だけでなく、全体の進度を見ながら進められるよう配慮しなくてはならないと感じました。部分実習でははさみを使った製作を行いたいと思っているため、これらのことに気をつけながら進められるよう計画を立てていきたいと思います。


以上のように、3つの項目に分けながら書いてみると、具体的な考察となりそうです。


保育者の配慮に気づくよう意識すると、考察が書きやすいかもしれませんね。また、どのような意図があったのかがわからないと感じたときは、実習担当の先生に聞いてみて、その行動や発言の理由を教えてもらいましょう。



保育実習の日誌には、自分の課題が見えるような考察を書こう

今回は、保育実習の日誌にある「考察」について紹介しました。


考察欄には、翌日や今後の課題を明確にするために、目標やねらいに対しての結果がなぜそうなったのか考えて書いていくことがポイントだといえるでしょう。保育者と子どもたちの生活のなかには、さまざまな配慮や心の動きが隠されているため、実習中は保育者の行動や発言、視線を意識してみるといいかもしれません。


考察の構成は3項目に分けると書きやすいようです。書き方がわからないと感じたときは例文を参考にしながら、自分の課題が見えるような考察が書けるといいですね。