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保育士の勤務体系とは?シフト制や時短勤務のスケジュール例、休日・残業の実態を解説

保育士の勤務時間は一般的に実働8時間ですが、園によって「シフト制」や「時間固定制」などさまざまです。今回は、早番・中番・遅番や時短勤務の1日のスケジュール例を詳しく紹介。さらに、年間休日や有休、産休・育休の実情から、ICT化や複数担任制による残業削減対策まで解説します。

サムネwest_photo / stock.adobe.com

保育士の勤務時間はどれくらい?時間固定制とシフト制を解説

保育士を目指す方のなかには、保育士さんの勤務体系について気になる人もいるかも知れません。

そもそもフルタイムで働く保育士の勤務時間は、一般的におおよそ9時間拘束で、うち勤務時間は8時間。

この勤務時間は主に「時間固定制」か「シフト制」の2種類にわけられます。

その他、保育園は子どもを預かる時間が長いことから、時短勤務や時間外勤務など保育士には園の実情に合わせた多様な勤務時間を設けている園が多いようです。

では、勤務体系ごとの勤務時間を見ていきましょう。

保育士の勤務体系ごとの内容

保育士の勤務体系には、いくつかの種類があるようです。ここでは、種類に応じた業務内容や勤務時間の例を紹介します。

時間固定制

9:00~17:0010:00~18:00のように時間帯を決めて勤務するのが時間固定制です。

プライベートと仕事の両立を望む保育士さんなどにとっては、決まった時間に出退勤ができると働きやすいかもしれません。

特に9:00~18:00など中番にあたる時間で固定するのが人気のようです。

【9:00〜18:00】時間固定制の勤務例
 
09:00
【登園対応】
園児の受け入れ・ 持ち物チェック
10:00
【主活動】
お散歩 ・製作 ・運動遊びなど
11:30
【給食・午睡】
食事援助・お昼寝の寝かしつけ
13:00
【休憩・事務】
交代で休憩・ 連絡帳記入
15:00
【おやつ】
おやつの援助 ・自由遊びの見守り
17:00
【保護者対応】
子どもの引き渡し・引き継ぎ
18:00
【退勤】
業務終了・ 定時退勤

シフト制

保育士の勤務状況として、基本的に1日8時間、週休2日のシフト制で勤務をする場合が多いようです。

シフト制では、どのような時間で働いているのかくわしく紹介します。※シフト制の勤務時間は園によって差があります。

早番

早番は7:00~16:00の勤務で、園を開所するところから始まります。

この時間では早朝預かりの子どもたちの受け入れや保育、保護者からの連絡事項の引き継ぎ、日中の保育などを担当します。

【7:00〜16:00】早番の勤務例
 
07:00
【開園・受け入れ】
園の解錠・ 掃除・ 早朝預かりの子どもの受け入れ
08:30
【引き継ぎ】
保護者からの連絡事項確認・ 順次登園の対応
10:00
【主活動】
クラス活動・ 散歩や戸外遊びのサポート
11:30
【給食・午睡】
食事援助・ お昼寝の寝かしつけ
12:30
【休憩・事務】
交代で休憩 ・連絡帳記入 ・職員間での情報共有
15:00
【おやつ】
起床 ・おやつの援助 ・自由遊び
16:00
【保護者対応・退勤】
子どもの引き渡し・引き継ぎ ・業務終了・ 定時退勤

中番

中番は8:00~17:00の勤務が一般的です。子どもたちが揃う時間帯であることから、3交代のシフト制のうち一番多いシフトです。

この時間には、クラスごとでの設定保育や食事の補助、午睡など主な保育活動を担当します。

【8:00〜17:00】中番の勤務例
 
08:00
【出勤・受け入れ】
順次登園の対応・ 自由遊びの見守り
09:30
【設定保育】
朝の会 ・クラスごとの主活動(製作・運動など)
11:00
【給食準備・援助】
手洗い指導・ 配膳・ 食事の援助
12:30
【午睡・休憩】
寝かしつけ・ 交代で休憩 ・連絡帳の記入
15:00
【おやつ】
起床対応 ・おやつの援助 ・清掃
16:00
【自由遊び・保護者対応】
遊び対応・子どもの引き渡し
17:00
【退勤】
遅番への申し送り ・業務終了 ・定時退勤

遅番

遅番は10:00~19:00の勤務が多く、通常の保育時間後は延長保育の担当、閉園作業も行ないます。

保護者へ子どもを引き渡すとき、クラス担任から引き継いだ連絡事項を伝える役割も果たします。

【10:00〜19:00】遅番の勤務例
 
10:00
【出勤・保育合流】
主活動のサポート・ 自由遊びの見守り
11:30
【給食・午睡】
食事援助・ 寝かしつけの見守り
13:30
【休憩・事務】
交代で休憩 ・事務作業 ・園児情報の共有
15:00
【おやつ・遊び】
おやつの援助・ 室内/園庭での遊び
17:00
【延長保育・引継ぎ】
担任からの伝達事項を確認・ 順次降園の対応
18:00
【自由遊び】
自由遊び対応
19:00
【閉園作業・退勤】
片付け ・施錠確認 ・業務終了・ 定時退勤

基本的なシフト制では、開園時間の中で早番・中番・遅番の3交代制をとっている園が多いようですが、中にはより勤務時間を細かく区切り、4交代制や5交代制、7交代制にしている園もあるようです。

時短勤務

育児短時間勤務制度を利用する正社員などの働き方です。

一般的には1日の勤務時間を6時間に短縮し、9:00~16:00まで業務などをこなしつつ、夕方には子どもの迎えや家事のために退勤できるのが特徴です。

「キャリアを継続したいけれど、今は家庭を優先したい」という保育士さんに選ばれているスタイルです。

【9:00〜16:00】時短勤務の勤務例
 
09:00
【出勤・受入】
園児の受け入れ 視診 連絡帳チェック
10:00
【主活動】
クラス活動の主導 お散歩 製作指導
11:30
【給食・午睡】
食事の援助・ 寝かしつけ ・交代で休憩
13:30
【事務・記録】
個別記録の作成 ・行事準備 ・情報共有
15:00
【おやつ】
おやつ援助・ 遊び対応
16:00
【保護者対応・退勤】
子どもの引き渡し ・引継ぎ・業務終了・定時退勤

その他の勤務形態(延長保育・夜間保育)

園によっては、標準的な時間外に対応する「延長保育」や「夜間保育」を実施しています。

  • 延長保育:夜22時頃まで
  • 夜間保育:深夜、または翌朝まで

開園時間が長く、休日も開所している園では、正規職員だけで対応するのは難しい場合があります。そのため、契約社員や派遣社員、パートといった非正規雇用の保育士さんを配置することもあるようです。

保育士の休憩・休日・休暇

保育士さんのさまざまな働き方を紹介したところで、休憩や休暇についてはどのように取れるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは保育士さんの休憩・休日・休暇の実情や取り方について説明します。

休憩

勤務中の休憩時間に関しては、1日の労働時間が6時間を超える場合は45分以上8時間を超える場合は1時間以上の休憩を取る必要があると労働基準法によって定められています。

ただし運営法人によって、休憩時間の定め方や取り方はさまざまなようなので事前に確認するとよいでしょう。

保育との区切りをつけるためにも、子どもと離れた環境での休息をしっかり取れる園を見つけられるとよいですね。

また、保育士バンク!YouTubeチャンネルでは、職員が休憩が取りやすいように工夫している園を紹介しています。

保育士バンク!YouTubeチャンネルでは、その他にも働きやすさ抜群の園を多数紹介しているため、ぜひチェックしてみてくださいね!

しっかり休憩時間が取れる園を探す

休日

2024年度の「就労条件総合調査」によれば、保育士を含む医療・福祉分野の労働者の年間休日数は平均で約114日です。月に換算すると、休日は9日〜10日程度となります。

保育園は土曜日も開所している園が多いため、「日祝+平日1日」を休みとする週休2日のシフト制が一般的です。

また、行事などで日曜・祝日に出勤した際も、別途代休が割り振られることもあります。

年間120日以上休日がある園は、週休2日だけでなく、長期休みも取りやすい傾向があるため、求人票でチェックしてみる際は「年間休日の日数」を確認するとよさそうです。

年間休日120日以上の園を探す

休暇

休暇については、有給休暇と産休・育休をそれぞれ説明します。

有給休暇

有休は正式には年次有給休暇と言い、フルタイム勤務であれば、基本的には勤務をし始めてから6カ月後に最低でも10日付与されることになっています。

また、勤務時間の短い方は、それよりも少ない日数が付与されます。

年次有給休暇については、正規職員、派遣、パートなど雇用形態は問わず、勤務の時間に合わせた休暇が設けられています。

「替わりにシフトに入る保育士が少ない」「経験年数が浅いなどの理由から休暇申請がしづらい」といった声もあることから、それぞれ有休が取りやすいよう職員の数を増やしている園や、有休を平等に消化できるよう年度初めに計画を作成している園もあるようです。

有給休暇が取りやすい園を探す

産休・育休

産休は産前6週間、産後8週間に取得する休暇のことを指します。育休は産休が明けてから、子どもが満1歳の誕生日を迎える前日までの休暇です。

ただし、子どもが1歳6か月の時点でも預け先が見つからないなど、特別理由がある場合は、子どもが2歳になる前日までの延長が認められています。

育休に関しては男女ともに取得する権利を持っています。

正規職員だけでなく、非正規のパート保育士でも育休を取ることができ、公立園では地方自治体の取り決めにより、育休を3年取得することができる場合もあるようです。

産休・育休が取りやすい園を探す

保育士の平均残業時間と残業時間削減対策

保育士hanack / stock.adobe.com

保育士さんに残業はあるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、平均残業時間や残業対策として実際に行われている事例を紹介します。

残業時間は月平均3時間

厚生労働省から発表されている賃金構造基本統計調査によると、2024年度の保育士の残業時間の平均は月に3時間となっています。

しかし、保育士さんの残業時間はそれぞれの園によって大きく差異があるため、その実態についての正確なデータは不明です。

中には、毎日1時間~2時間残業し、体力が持たないと感じる方もいるようです。

壁面飾りの製作やピアノの練習、行事の衣装や小物作りなどは、園で時間を取りにくいという理由から自宅で残業をすることも…。

では、保育士さんの残業を減らすためにどのような対策が取られているのでしょうか。

残業を減らすための3つの対策

実際に保育園で進められている残業対策例を紹介します。

複数担任制の導入

保育士さんの残業を減らすためにパートやアルバイトなどの保育士さんを充実させ、複数担任制などを取り入れることで一人ひとりの残業代を減らす取り組みをしている園もあります。

クラス担任が複数いる場合は、一人が子どもの保育に専念し、一人は事務作業を終わらせるなど、役割分担できます。

書類などはお互いにルールに基づいて共有し、同じ資料を2度作らなくてよい工夫をしたり、資料などを探す時間を短縮したりする工夫をする対策をしている園もあります。

複数担任制の園を探す

準備物の負担を減らす

残業が増える傾向にあるイベント前は、準備の効率化として、行事の衣装や小道具づくりなど一から始めるのではなく、以前に作った衣装で使えるものがあれば工夫して再利用する対策を行う園もあります。

保護者や子ども自身にと協力して手作りするのも対策の一つとして取り入れる場合もあるようです。

IT化を進める

残業対策としてIT化を進める園があり、タブレットやアプリを活用して、業務削減に取り組んでいます。書類関係は共有のデータを使ってパソコンで作成するなど、手書き作業の負担を減らす目的があります。

連絡帳の代わりに子どもの一日の様子をメールで配信したり、おたよりをホームページで公開したりしている園もあります。パソコンの使い方などが苦手な職員向けには、研修や勉強会を取り入れることもあるようです。

ICTの導入園を探す

保育士の勤務形態に関するよくある質問Q&A

保育士の勤務形態に関するよくある疑問をまとめました!自分の働きかたを考える際の参考にしてみてくださいね。

Q. 持ち帰り仕事や残業はどのくらいありますか?

A. 園の体制によりますが、ICTの導入や複数担任制によって、事務作業を勤務時間内に終わらせる園が増えています。

ICT化に向けて取り組んでいる園が多数あります。園の内情について詳しく聞きたい方は、保育士バンク!新卒のキャリアアドバイザーにご相談くださいね。

残業少なめの求人を探す

Q. 土曜出勤がある場合、連休は取れないのでしょうか?

A. シフトを調整して連休にすることは可能な園もありますが、人手不足の場合対応が難しい場合も…。

ただ、土曜日に出勤した分は平日に振替休日を取得できるため、「平日の空いている日に買い物へ行く」「日曜とつなげて2連休にする」など、シフト制ならではのメリットを活かしてリフレッシュしている保育士さんも多いようです。

また、土日休みの勤務を希望する方は、就職先を選ぶ際に幼稚園を選ぶ方も多いようです。幼稚園教諭免許状があれば、働くことが可能なので、気になる方はぜひ保育士バンク!新卒にご相談ください。

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Q. ピアノや製作が苦手でも、勤務時間内に練習や準備はできますか?

A. 多くの園では、複数担任制を活かして「一人が保育、一人が準備」と役割分担をしています。

隙間時間を見つけて効率的に進める習慣がつくほか、苦手な部分は得意な職員と補い合う環境が整っている園も多いようです。

Q. 有給休暇は入職後すぐにもらえるのでしょうか?

A. 一般的には勤務開始から6カ月後に付与されます。

ただし、園独自の制度で入職直後から数日付与されるケースもあります。園全体で年度初めに有休消化の計画を立てるなど、新卒でも休みを申請しやすい環境づくりに取り組む園もあります。

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出典: 育児・介護休業法のあらまし「Ⅱ 育児休業制度 Ⅱ-1 育児休業の対象となる労働者」/ 厚生労働省出典: 令和6年賃金統計調査/ 厚生労働省出典: 第16表令和6年年間休日総数階級別企業数割合、1企業平均年間休日総数及び労働者1人平均年間休日総数(全国)/厚生労働省

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保育園によって、さまざまな勤務体系や休日・休暇取得方法、残業に対する対策などがあるようです。自分にあった職場を探すために、複数の園を比べるのは悪いことではありません。

まずはしっかりと情報を集めることから始めるのが大切といえるでしょう。

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