保育士試験で音楽表現の実技を受けるときのポイント。練習方法や当日の対策

保育士試験の一つ、音楽表現の実技について気になっている就活生さんもいることでしょう。実技試験では、ピアノ・ギター・アコーディオンの中から楽器を自分で選べるので、過去問などを参考にしながら準備を進められるといいかもしれません。今回は、音楽表現の練習の仕方や試験当日のための対策などを紹介します。

ピアノを弾いている写真

ピアノを弾いている写真

Africa Studio/shutterstock.com

保育士試験の実技の一つ「音楽表現」とは?

保育士試験の音楽表現とは、園児に歌って聴かせることを想定して、課題曲を指定の楽器で演奏しながら歌う試験です。課題曲は2曲あり、両方を弾き歌いすることになっています。一般社団法人によると、この試験で求められる力は、保育士として必要な歌や伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができることとされています。

音楽表現の概要がわかったところで、練習のポイントを見ていきましょう。

保育士試験の音楽表現の練習ポイント

保育士試験の実技、音楽表現の練習では、どのようなことを行うとよいのでしょう。ポイントをまとめてみました。

発声練習をする

音楽表現の練習の1つ目のポイントは、発声練習です。実技試験では伴奏をしながら歌うことになるので、楽器の音に声を消されないように、毎日欠かさずに練習をしましょう。試験官までしっかり歌声を届けるためには、腹式呼吸にすることがポイントのようです。

腹式呼吸には、息を吸うときにお腹まで一気に空気を入れ、少しずつ出すといった練習方法などがあります。難しく感じる場合は、お腹に両手を当てて、息を吐き出すときに手で押し出すとよいかもしれません。

実技試験で使う楽器の練習をする

音楽表現の2つ目のポイントは、楽器の練習です。実技試験のために、楽器演奏の技能を高めておくことも大切といえるでしょう。ピアノ・ギター・アコーディオンの練習の仕方を紹介します。

ピアノ

ピアノの練習をする場合は、初めに右手と左手それぞれの練習をしてみましょう。自分の技術にあう速さから始めると練習しやすいかもしれません。右手も左手も同じ速さで演奏できるようになったら、両手をあわせて練習します。

このときも、演奏しやすい速さから始めて、徐々にテンポを上げていくとよさそうです。簡単な部分で速くなり、難しい部分で遅くなるということがないようにすることも、伴奏のポイントといえるでしょう。

ギター

保育士試験の実技で使うギターは、アコースティックギターとなっています。ギターを選択する場合は持参することになっているので、練習前に種類の確認をしましょう。ギターは演奏前に毎回調弦をし、必要に応じてメンテナンスをすることもあります。スムーズに試験を受けられるように、調弦や調整の練習も取り入れましょう。

ギター練習の基本は、コードを覚えることや左手で弦をしっかり押さえるといったことでしょう。自分の歌声にあわせて音の大きさを調節することも大切なポイントかもしれません。

アコーディオン

保育士試験の音楽表現でアコーディオンを選択する場合は、独奏用アコーディオンを用意しましょう。アコーディオンを演奏するときには鍵盤が見えにくいので、鍵盤の位置が自然にわかるまで何度も練習を重ねる必要があります。

音の大きさは左手で調整できるので、レコーダーなどを使って、自分の歌声の大きさとのバランスを整えるとよいかもしれません。試験当日アコーディオンに不具合が生じることを想定して、メンテナンスの仕方も練習に取り入れておくと安心でしょう。

楽譜を見て正確に演奏する

音楽表現の練習の3つ目のポイントは、楽譜通りに演奏するということです。実技試験では伴奏をしながら園児に歌って聴かせるという想定で採点されるので、子どもたちが保育士さんといっしょに楽しく歌えるように演奏することが大切になるようです。音程、リズム、テンポなどが崩れないように、メトロノームを使ったり録音をしたりして、正確に演奏できるように練習しましょう。

保育園で子どもたちと歌うことを想定して、試験前には楽譜から目を離して演奏できるようにすることもポイントといえそうです。

音楽表現の実技試験での対策

保育士試験の音楽表現を成功させるためには、練習以外の対策もあるようです。実技試験のための対策を2点紹介します。

映像を参考にする

保育士試験の実技では、保育園の子どもたちに歌って聴かせるという想定で音楽表現を行うので、過去問に使われた課題曲の映像を観て、参考にするとよいかもしれません。保育士さんや子ども向け番組の出演者などの歌っている表情や、子どもたちへの対応の仕方などを何度も見て、真似をしてみるということも試験の対策になりそうです。

自分の力にあわせる

課題曲が難しく、毎日練習をしても歌と伴奏をあわせられない場合は、自分の技術にあわせてアレンジをするといった対策をとるとよいようです。その際、基本のコードやテンポなどは変えないことが大切です。子どもたちが歌いやすく、自分が演奏しやすい伴奏ができるように、工夫してみましょう。

保育士試験当日の音楽表現で意識すること

保育士試験の実技では誰もが緊張しそうですが、どのようなことに気をつけて演奏するとよいのでしょう。当日の音楽表現で意識することをまとめました。

子どもたちの姿を想像しながら演奏する

音楽表現の保育士試験では、子どもたちの顔を見ながら歌っているつもりで演奏することを意識しましょう。楽譜や楽器からできるだけ目を離し、試験管の方に子どもたちがいると想定して演奏してもよいかもしれません。子どもたちの嬉しそうな姿を想像すると、緊張もほぐれそうですね。

途中で演奏を止めない

試験本番の音楽表現では、間違えても続けることを意識しましょう。子どもがいっしょに歌っていることを想定しての実技なので、伴奏が止まってしまうことはなんとしても避けたいですよね。もし間違えてしまっても、歌にあうコードだけで弾き続けたり、大きな声で歌い続けたりするなどの工夫をするとよいかもしれません。

笑顔を絶やさない

笑顔を絶やさないことは、保育士試験の大切なポイントではないでしょうか。特に音楽表現の実技では、笑顔で歌えると評価も高くなるかもしれません。緊張で声が出にくくなっても、伴奏を間違えてしまっても、実際に子どもたちが周りにいるつもりで、最後まで笑顔で演奏しましょう。

保育士試験の音楽表現にしっかり準備をして臨もう

今回は、保育士試験の音楽表現について紹介しました。

音楽表現の実技では、園児に歌って聴かせることを想定して試験を受けるので、子どもたちが楽しく歌えるようにピアノやギター、アコーディオンの練習をするとよさそうです。課題曲が発表されるまでは、過去問を調べて練習しておくとよいかもしれません。

実際の保育士さんの映像を見るなどの対策を行うなど、しっかり準備をして音楽表現の実技に臨みましょう。

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