【新卒保育士向け】保育園の7月のおたより文例。時候の挨拶を添えた書き出しや子どもの様子など

7月のおたよりにどんなことを書けばよいのか知りたい新卒保育士さんもいるでしょう。気温がぐっと高くなり汗ばむ陽気のなか、元気いっぱい遊ぶ子どもの姿にふれると、7月らしい情景が浮かぶ内容になりそうです。今回は、保育園で作成する7月のおたよりの書き出しや子どもの様子、保護者へのお願いなどの文例を紹介します。

シャボン玉で遊ぶ女の子

Purino/shutterstock.com

7月のおたよりにはどんなことを書く?

梅雨が明けて夏本番を迎える7月。

保育園では七夕や夏祭りなど楽しい行事が盛りだくさんなので、イベントに関する話題を入れ込むとより7月らしい内容になるかもしれません。

おたよりを作成するときは、基本的に以下の構成に沿ってまとめるとよいでしょう。

  • 時候の挨拶(書き出しの部分)
  • 子どもたちの様子
  • 保育園の行事に関するお知らせ
  • 7月に誕生日を迎える子どもの紹介
  • 園またはクラス担任からのお知らせ

晴れる日が続くようになれば活発に外遊びができるようになるので、梅雨明けを待ち遠しそうにする子どもの姿にふれてみるのもよいですね。

次からは、新卒保育士さんに向けて、保育園の7月のおたより作成のポイントや文例を紹介します。

保育園で7月のおたよりを作成するときのポイント

保育園で7月のおたよりを作成する際に押さえておきたいポイントを2つまとめました。

季節感のある挨拶を入れる

おたよりには、7月らしい季節感を感じられる時候の挨拶を添えましょう。

7月の時候の挨拶には「盛夏の候」「仲夏の候」などがありますが、少し固い印象を与えてしまうので保育園のおたよりではやわらかい表現にするとよいですね。

たとえば、「だんだんと暑い日が増え、夏の訪れを感じる季節となりました」「雨があがると、気持ちのよい青空が広がっています」といった内容にすると、7月の季節感や情景が浮かびやすい書き出しとなるでしょう。

行事に関する内容を入れる

7月に保育園で行われる行事について書くのもポイントです。

夏祭りや七夕、水遊びなど7月には楽しい行事がたくさんあるでしょう。家庭でも理解を深められるよう、行事の意味や簡単な由来をあわせて書くのもよいかもしれません。

また、イベントに向けて製作をすることもあるでしょう。活動しながら期待感を膨らませている様子を書けば、園で過ごす子どもたちの姿が伝わりやすくなりそうです。

7月のおたよりの文例~時候の挨拶を含む書き出し~

ここからは、7月のおたより作成に役立つ文例を見ていきましょう。

まずは、時候の挨拶を含む書き出しの文例をまとめました。

短めの書き出しの文例

  • 雲間から差し込む太陽がじりじりと暑くなってきました。もうすぐ梅雨明けがやってきますね。
  • いよいよ夏本番。子どもたちが楽しみにしている水遊びが始まります。
  • だんだんと気温が上がり夏の訪れを感じる頃。子どもたちも青空の下元気よく遊んでいます。

長めの書き出しの文例

  • 7月7日の七夕に向け、子どもたちは一足早く短冊にお願いごとを書きました。園内に飾っている笹の葉には、七夕を楽しみにする子どもたちの思いがたくさん詰まっています。
  • まもなく梅雨明けを迎える季節。急な天候の変化も多いため、子どもたちの体調管理に気を配りながら元気に過ごしていきたいと思います。
  • 時折見せる晴れ間に大よろこびの子どもたち。今月も〇〇保育園には子どもたちの元気な声が響いています。

7月は、雨が降ったり晴れたりと天候の変化が大きい時期でしょう。

そんななかでも元気いっぱいに過ごす子どもたちの様子にふれると、情景が浮かびやすい書き出しとなりそうですね。

7月のおたよりの文例~子どもの様子~

お花のにおいをかぐ女の子

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次に、7月のおたよりに書く子どもの様子の文例を年齢ごとに紹介します。

0歳児

  • 天気のよい日には、積極的にお散歩を楽しんでいます。時折聞こえるセミの鳴き声に、「あー」「うー」と元気よく反応する姿も見られますよ。
  • 7月7日の七夕に向け、指スタンプを使った製作にチャレンジした〇〇組の子どもたち。小さな指を一生懸命画用紙に押しつけて、きれいな流れ星を作ってくれました。

0歳児クラスでは、夏の自然にふれた子どもの様子や反応について書いてみましょう。また、月齢による違いはあるものの、遊びや製作のなかでできるようになったことを伝えるのもよいですね。

1歳児

  • 暑い日が続き、子どもたちは汗をかきながら元気よく遊んでいます。ビニールプールに水をはると、おそるおそる手を入れる子やじーっと眺める子など、みんな興味津々の様子です。
  • 〇〇組では、たんぽを使って花火をイメージした製作をしました。じんわりとにじむ絵の具の色を、不思議そうな顔で見つめる子もいましたよ。

1歳児クラスでは、子どもたちが興味を示すようになったものや、新しくできるようになったことなどを書くとよいかもしれません。

7月の製作で新しい技法にチャレンジした様子などを添えれば、保護者が園での過ごし方をイメージしやすくなりそうですね。

2歳児

  • キラキラの折り紙を使って笹飾りの製作に挑戦した〇〇組の子どもたち。作った笹飾りを見て、みんなで「きれいだね」と褒め合いっこをしました。
  • 2歳児クラスでは、今月からプールが始まります。水遊びに使うおもちゃを一生懸命作り、プールをとても楽しみにしている様子の子どもたちです。

2歳児になると、先生や友だちと簡単な言葉のやり取りをするようになる時期かもしれません。言葉の伝え合いを楽しむ子どもたちの様子や、季節の行事に向けて意欲的に活動に取り組んでいる姿などを伝えられるとよいですね。

3歳児

  • 雨が降る日もありますが、晴れたときは元気よくお散歩に出かけています。真っ青な空を見て、「先生、お空の色が今日は違うね」と興味を示す子もいました。
  • 夏祭りに向けてうちわの製作に取り組んだ〇〇組の子どもたち。できあがったうちわで扇ぎながら、「あついあつい」と夏の季節を満喫している様子です。

3歳児になると、製作や遊びの幅も広がり、さまざまなことに挑戦するようになるでしょう。

また積極的に思いを口に出すようになる子もいるので、7月のイベントを楽しむ子どもたちの姿を伝えるとよいかもしれません。

4歳児

  • 日に日に暑さが増すなか、〇〇組では色鬼が大ブーム。強い日差しのなかでも園庭を走り回り、梅雨を吹き飛ばす勢いで思い切りはしゃぐ子どもたちです。
  • もうすぐ迎える七夕に向けて、織姫と彦星のお話をしました。お話が終わると、子どもたちは「2人が早く会えますように」と一生懸命笹飾りを製作していました。

4歳児になると、友だちとルールのある遊びをするようになるでしょう。7月の空の下でめいっぱい楽しむ姿にふれるとよいですね。

また、行事の意味について関心を寄せるようになる時期なので、7月ならではの製作や遊びに進んで取り組む様子を盛り込むのもよいかもしれませんね。

5歳児

  • お散歩にでかけた際に見つけたひまわりに興味津々の子どもたち。「これからもっと大きくなるんだよ」と伝えると「僕たちより大きくなるの?」と驚いた様子を見せてくれました。
  • 七夕の壁画製作にチャレンジした〇〇組。子どもたちは思い思いにお星さまや笹の葉作りを楽しみました。最後にみんなの作品をまとめたら、「すごーい」「きれーい」という声がたくさんあがり、より七夕が楽しみになった様子です。

5歳児クラスでは、7月ならではの自然や行事に興味を示している様子を伝えてみましょう。また、友だちと集団で遊んだり協力したりする姿が見られる時期なので、仲よく活動に取り組む様を書くのもよいですね。

7月のおたよりの文例~保護者へのお知らせ~

帽子をかぶった女の子

Purino/shutterstock.com

最後に、7月のおたよりで書く保護者へのお知らせやお願いの文例を紹介します。

園生活について

  • 〇〇保育園では、7月〇日に夏祭りを実施します。子どもたちも、今から出し物やゲームを楽しみにしている様子です。くわしいお知らせについてはまた別途お手紙を配布いたしますので、保護者の皆様、ぜひご参加くださいね。
  • 7月からはプール遊びが始まります。また、汗をかくようになり子どもたちが着替える機会も増えてきましたので、再度持ち物へ記名していただくようお願いいたします。

保育園で行う夏祭りやプール開きについてのお知らせをアナウンスしましょう。また、開催に伴って気をつけてほしいことやお願いなどがあれば、あわせて書いておくとよいですね。

保健について

  • 暑さが厳しくなるこの時期、冷房をつけるご家庭も多いかもしれません。子どもがクーラー病にならないよう、ご家庭でも冷房のつけすぎや温度設定には気をつけていただきたいと思います。いっしょに子どもたちの健康管理に気を配っていきましょう。
  • 7月はヘルパンギーナや手足口病など感染症が流行りやすい時期です。また、プール熱など、プール施設で感染してしまうリスクもあるため、手洗いうがいなど基本的な感染対策を心がけていきましょう。

7月は気温が高くなる分、体調を崩しやすくなってしまう時期でもあります。保護者へお願いする際は、保育園で行っている健康管理の方法をあわせて伝えれば、家庭でも実践しやすいでしょう。

また、感染症が流行する時期でもあるため、予防法だけでなくどんな場所やシーンに気をつけたらよいのかも書いておくとより丁寧ですね。

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7月の子どもの様子が伝わるおたよりを作成しよう

今回は、新卒保育士さんに向けて、7月のおたよりを作成するときのポイントや時候の挨拶を含む書き出しの文例などを紹介しました。

梅雨明けを迎える気候やだんだんと高くなる気温、七夕などの行事について盛り込むと、7月らしい内容になるでしょう。

子どもの姿を書く際は、2歳児や3歳児などクラスごとに取り組んでいる活動について具体的に記すと、情景が浮かぶおたよりとなりそうです。

季節を感じる時候の挨拶や保護者へのお願いを書く際のポイントを押さえて、子どもたちの様子が伝わる7月のおたよりを作成してみてくださいね。

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