「何歳児を担当したいか」これは、保育士の面接で聞かれる可能性がある質問です。そこにどのような意味があるのか、質問の意図は何かを理解し、回答することが大切といえるでしょう。ただの希望を伝えるのではなく、熱意や考えを盛り込み、アピールとなる回答にするにはどうすればいいのか、その事例を紹介します。
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■目次
面接で「何歳児を担当したいか」保育士経験のない新卒で聞かれるのはなぜ?
この質問に対して、「経験がないからなんともいえない」「なんとなく希望はあるけどよく分からないし…」と戸惑う保育学生さんもいるかもしれません。
質問の意図について紹介します。
働く上での意欲を確かめている
職場の一員として、意欲のある人といっしょに働きたいと思うことは当然といえるでしょう。
上司や先輩は、保育士になる保育学生さんに、保育士や社会人としての立ち振る舞いを0から教えなくてはなりません。
志高く、成長する意欲があるかどうかを確認する意味もあるのかもしれませんね。
単純に希望を知りたい
クラス担任などは、基本的には上司が決定するところが多いでしょう。
先述で伝えた通り、意欲があることは働く上で非常に大切です。
もちろん、希望が必ずしも通るわけではありませんが、意欲的に、前向きな気持ちで働けるような構成を検討しているのかもしれませんね。
「何歳児を担当したいか」は答え方が重要!新卒保育士の面接対策
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「なんでもいいです」などの回答は、やる気がないように見えるため、避けた方がよいかもしれません。
この質問は回答次第で、熱意や意欲があるアピールにつながるでしょう。
回答事例を紹介します。
自身の経験を元に、希望理由を伝える
希望する理由が「なんとなく」では、熱意を伝えることはできないでしょう。より具体的で明確な理由だと受け取ってもらえるように、実体験を話すことがポイントです。
<回答例>
私は3歳児担任を希望します。理由は、私が3歳のころ、担任の先生が大好きだったからです。
その頃の私は、おもらしをしてしまうことが何度もあり、不安な気持ちがありました。
しかし、先生がいつも前向きな言葉がけで励ましてくれたので安心してすごせるようになりました。
3歳児は、できることが増える一方で、3歳の頃の私のようにうまくいかないことも多くある年齢だと思います。
そんな時に支えになれる保育士になりたいと考えています。
「貴園だからこそ!」の理由を伝える
「子どもがかわいいから」などのありきたりかつ明確でない希望理由は、印象が悪くなることもあるでしょう。
「この園で働きたい!」という熱意を伝えることは、採用してもらう上で大きなポイントとなります。
<回答例>
私は、0歳児担任を希望します。
貴園の乳児クラスは、担当制保育を取り入れていると伺いました。
少人数でのゆったりとした保育や、安心できる大人とのかかわりは、保育理念にある「子ども一人ひとりを尊重する保育」の基本となる取り組みだと思います。
細やかなかかわりを通して、一人ひとりの個性を伸ばし、豊かな成長を育みたいと考えています。
自信の経験と試行錯誤した内容を伝える
失敗談も時には有効です。しかし、失敗した事実だけを話すことは印象がよくないでしょう。
保育士は、さまざまな子どもや保護者への臨機応変な対応や前向きな精神力が求められる仕事といえます。
経験を元に、どのように反省し学びにつなげ、実践したかが重要になります。
<回答例>
私は1歳児担任を希望します。
保育実習で1歳児クラスを担当した際、手遊びをしましたが、全く興味を持ってもらえず終わってしまったことがあります。
担任の先生に相談し、内容を見直すことはもちろん、スキンシップを多くとり信頼関係を深めていきました。
すると、真似して楽しんでくれる子が少しずつ増え、たどたどしくも一生懸命うたったり手を動かしたりする姿は、子どもの成長と保育士のよろこびを感じた瞬間でした。
その経験から、1歳児クラスの担任を受け持ちたいと思うようになりました。
「何歳児を担当したいか」新卒保育士の面接NG回答
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あまりにも希望が多かったり、こだわりが強かったりすると、「柔軟な対応ができない人」と印象が悪くなる場合があります。
希望はあるが基本的には貴園の意向に従います、という姿勢を忘れないようにしましょう。
避けた方がいい回答事例を紹介します。
限定的な伝え方は避ける
希望が必ずしも通るわけではありません。
そのため、あまりにも限定的な言い方をすると、傲慢な印象を与えたり、「それ以外のことに意欲がないのでは」と思われたりしてしまいます。
<NG回答例>
私は、0歳児担任を希望します。
理由は、赤ちゃんが大好きで、さまざまなことができるようになる姿を見守りたいと思っているからです。
保育実習で0歳児クラスに入った際、一生懸命ミルクを飲む姿がとてもかわいかったです。
つかまり立ちから数歩歩いた子もいて、そこに立ち会えた時は感動しました。
赤ちゃんの成長を促す保育がしたいと考えています。
「学びたい」は避ける
もちろん、学ぶ姿勢は大切です。しかし、保育学生さんたちはこれから、保育のプロとして子どもや保護者とかかわります。学んだことをどう活かし保育園に貢献していきたいか、が大切になってくるでしょう。
<NG回答例>
私は2歳児担任を希望します。現在、2歳児の姪っ子がおり、週末はいっしょに過ごし遊んでいます。
トイレトレーニングやイヤイヤ期などで大変なことも多い年齢だと感じますが、そのような難しい年齢だからこそ、保育の中で学びが多いと考えます。
2歳児担任の経験を通して、保育士としてさまざまなことを学んでいければと思います。
面接では、違う質問でも似たような回答や経験談を話してしまうことがあるかもしれません。事前準備をきちんと行い、同じ内容を話すことは避けるようにしましょう。他の質問も予習して、対策してくださいね。
何歳児を担当したいかなど、保育士としてのビジョンを持って面接に挑もう!
「何歳児を担当したいか」新卒保育士さんが面接で聞かれたときの回答について紹介しました。
どの年齢の保育も違ったやりがいがあり、これから経験を積む中で感じることもあるでしょう。
今は、子どものイメージや実体験を元に、自分が保育士になった姿を思い浮かべてみてください。
保育士として働くことが楽しみになるようなイメージを持ち、面接に挑みましょう!