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【保育士の面接対策】面接で聞かれる質問例と受け答えの準備や対策

新卒の就職活動だけでなく、経験ある保育士の転職活動においても、採用選考の一環である面接は、その決定に大きなウェイトを占めています。面接での質問がどういった意図で行われているのか採用側の意図をしっかり理解した上で、よく聞かれる質問内容について事前にしっかりと受け答えを準備して面接に臨みましょう。具体的にわかりやすい動画付きで解説します。

面接で聞かれる質問例と受け答えの準備や対策 aijiro/shutterstock.com

保育士の採用面接での質問対策とは

面接では、採用担当者から必ず質問をされます。
採用する側が採用を決定をする上で、自分について「どのようなことを知りたいか」や、「自分のどのようなところを知ってほしいか」を想定して、質問への対策を備えましょう。


採用者側の面接の質問の意図を読み取る

保育士の就職活動で、採用決定の材料として大きな割合を占めているのが面接です。保育士は子どもやその保護者、職員同士でのコミュニケーションを密接にとる仕事の為、特に人柄を重視する傾向にあるようです。
保育士として採用をする際に、どのような人物なのかを確認するのに履歴書やエントリーシートを先に提出します。
面接で質問によって、採用担当者が特に確認したい点としては

・履歴書やエントリーシートで申告している情報と齟齬がないか
・応募者の人柄や働く意欲
・企業や園の保育方針や理念と考え方がマッチングしているか


などが考えられます。
保育士の就職での面接対策では、そういった採用担当者の意図をくみ取って、自分なりの回答を事前に用意する必要があるでしょう。


面接の質問で聞かれることや内容

保育施設での勤務経験のある保育士の転職と違って、新卒や未経験での保育士の就職活動では、経歴やキャリアについてはもともとスキルがないため、深く聞かれることはありません。採用担当者が知りたいのは、応募者の人柄や、保育士として働くことの熱意、性格や体力的にこの仕事に向いているか、などを知りたいと思っています。
そのため、質問は次のような内容について聞かれることが多くなるようです。


【面接でよく聞かれる質問項目】
・自己紹介
・志望動機
・自己PR
・長所短所
・保育士としての意欲
・逆質問


面接の質問対策のための情報収集と事前準備

資料請求やWEBの企業公式HPの情報

志望園の情報収集する際には、資料請求を行ってパンフレットをしっかり読み込むことや、志望企業や園のWEBページを検索して、どのような保育を行っているかをしっかり知っておきましょう。働いてみないと分からないこともありますが、どのような保育理念を持っていて、保育方針に沿った具体的な保育についての内容などを把握しておくことで、自分が行いたい理想の保育や、自分のどのような部分が保育に役立ちそうかが見えてきます。


就職フェアや合同説明会

さまざまな就職フェアや合同説明会などに行くことは、実際に働いている先輩保育士の方たちから、園のリアルな情報を聞くチャンスです。


園見学や実習

志望企業や志望園が園見学を行っているようであれば、できるだけ事前に予約を取って参加してみましょう。施設の規模や保育の内容、職員同士の雰囲気について、実際に見られるまたとない機会です。同じように、実習先の園を志望園にすることも面接では大きく役立ちます。実際の保育内容を見たり、学んだりしたことを面接で伝えることは、志望動機や仕事への熱意を伝える際に説得力が増すでしょう。


OB、OG訪問

志望先に同じ学校を卒業して就職した先輩がいるようであれば、学校を通じてなどのアポどりをして話を聞いてみましょう。志望園に就職している先輩がいなくても、現役で働いている先輩が今どのように働いているのかを聞くことは、自分が実際にどのように働きたいかをより具体的に見極めることに役立ちます。


時事ニュースのチェック

保育士の面接では時事問題についてどう考えているのか、意識を問われる質問内容も多くあります。特に近年では、保育制度の移り変わりや保育に関する問題など、世間の注目が集まっています。ニュースサイトや新聞など、日々チェックしておきましょう。


面接の質問に答える時間やポイント

結論を先に言う

面接での質問に対して答える場合は、まず結論から伝えることを意識しましょう。結論を明確に伝え、その結論を補足する具体的な内容や、説得力がある経験などについて語り、最後はその結論が今の志望とどうつながっているのかや、働く上で役に立つことについて伝えられると、回答としてまとまりが出ます。


質問に即した返答をする

回答する際は、内容の脱線に注意しましよう。回答につまってしまい、思いのまま話し始めてしまうと、内容がまとまらずに、聞かれたこととは違った内容に話が脱線してしまうことがままあります。できるだけ質問内容から回答が反れないようにするために、先述した結論から述べることを意識しましょう。


1回の返答を30秒~1分程度にまとめる

質問に対する返答が長くなるほど、話の内容は離脱しやすくなります。話す時間は1分程度を意識して、答えるようにしましょう。


面接の質問の受け答えでのマナー


言葉遣い

丁寧な言葉で話すことは基本的なマナーですが、いつも話しているカジュアルな言葉遣いがつい出てしまう恐れがあります。また敬語を使い慣れていない場合は、スムーズに言葉が出てこない恐れもあります。できるだけ敬語を使って話す意識や、敬語を話す場を日頃から設けて練習しておきましょう。


話すとき、聞いているときの姿勢

面接では受け答えの内容だけでなく、話すときや聞いているときの姿勢や表情も重要です。
採用担当者が話しているときや集団面接で別の人が話しているときは、視線を下に落とさずにしっかり話し手へ向けて、聞いている姿勢が相手に伝わるように心がけましょう。 自分が質問内容について話すときは、明るい表情づくりと、面接官の目を見て話しましょう。視線をそらしたり、下を向いて話すことはあまり印象がよくありません。目を見て話す意識が大切です。


ハキハキした受け答え

質問への答え方は、聞こえやすい声の大きさでハキハキと答えられるよう意識しましょう。緊張すると声が上ずってしまったり、早口になってしまう傾向があります。聞こえやすい声の大きさや、落ち着いて聞こえる声のトーンで話すのは、多少訓練する必要がある場合もあるでしょう。


【面接での質問1】自己紹介

自己紹介の質問意図

採用担当者は履歴書や職務経歴書で応募者の学歴や経歴の内容を事前に読んでいるので、おおよそ把握しています。面接での質問は応募書類に書いた内容について掘り下げたり、応募書類には書いていない内容について問われています。
そのため、質問には一度履歴書に書いた内容をそのまま回答するのではなく、応募書類では書ききれなかった「具体的な内容」について答えましょう。
なかでも、保育士の職務と関連性の高い経験やスキルについてはしっかりとアピールを。逆に、関連性の低い経験は簡単な説明にとどめましょう。


自己紹介の受け答えポイント

自己紹介は面接の導入部分です。 「学校名、氏名、アピールポイント、挨拶」の順に3~4文くらい話すとスムーズです。あなた自身のキャッチコピーを話すイメージで、簡潔にまとめましょう。


自己紹介の回答例

「〇〇学校から参りました〇〇と申します。5歳から学んできたピアノを生かし、子どもたちに歌う楽しさと笑顔を伝えられる保育士になりたいと思っています。本日はどうぞよろしくお願いいたします」

【面接での質問2】志望動機

志望動機の質問意図

採用担当者が志望動機を聞く意図として、入社への意欲と熱意を知りたいからという理由が考えられます。学歴や特技などがどれほど高くても、保育の仕事への意欲・熱意が低いと感じさせてしまうと、面接での評価は低くなってしまう恐れもあるでしょう。
事前に自己分析をしっかりと行い、「志望動機の掘り下げ」を面接前にチェックしておき、志望理由をきちんと伝えられるよう準備しておきましょう。
自己紹介と同様に、応募書類に書いた内容をそのまま話すのは、いい印象にはなりません。応募書類に書いた内容をもとに、そこには書き切れなかった具体的なエピソードなどを付け加えて話すといいでしょう。


志望動機の受け答えポイント

採用側は、自園への理解と熱意、保育士としての強みを見ています。
園の方針に共感していることや、「どうしてもこの園で働きたい」という気持ちを伝えましょう。見学や実習など、面接の前に園との接点があれば、そのときのエピソードをぜひ加えてください。 具体的な話を盛り込むことで、より自分らしい会話ができます。


志望動機の質問例と回答例

志望動機で聞かれる質問例

・保育士になりたいと思った理由はなんですか?
・この園を志望した理由はなんですか?
・どのような保育士を目指していますか?
・なぜ幼稚園でなく保育園なのですか?(逆もあり)
・保育士(幼稚園教諭)という仕事の魅力とは?


志望動機の回答例

「私は家庭のような温かみのある保育をしたいと思っています。貴園を以前、見学させていただいた際に感じたアットホームな雰囲気と、少人数保育で一人ひとりを大切にしている点に魅力を感じました」

【面接での質問3】自己PRや長所短所

自己PRや長所短所の質問意図

企業や園が掲げる保育理念や保育方針によって、求める人物像は異なりますが、

・明るく協調性がある人
・コミュニケーション能力の高い人
・保育士として適性がある人(またはその経験を積んできた人)

など、前向きな要素を備えている人は、どの業界・職種でも歓迎されます。


自己PRや長所短所の受け答えポイント

自己PRの流れで、性格の長所短所に関する質問に対しては、自分が上記の人材像に当てはまることを伝えられる回答にするといいでしょう。
「長所だけでなくあなたの短所を教えてください」「これまでで一番大きな仕事上の失敗は何ですか?」といったネガティブな質問では、困難を克服する力やハプニング時の対応力、精神力などをチェックしている可能性があります。「短所を補うために〇〇を習っています」「このような失敗をしましたが、このようなことをしたことで乗り越えることができました」という具合に、前向きな内容で終わらせるようにしましょう。


自己PRの質問例と回答例

自己PRで聞かれる質問例

・自己PRをしてください。
・自分の長所と短所はなんですか?
・今までに一番嬉しかったことはなんですか?
・今までに一番大変だったことはなんですか?
・短所を補うためにしていることはありますか?
・誰にも負けない趣味や特技はありますか?


自己PRや長所短所の回答例

「私の性格での長所は、1つのことに対してやり続ける継続力や根気強さがあることです。小学校のころから手芸が好きで、現在まで趣味の1つとして続けています。自分の作ったバッグや小物入れを見て、友人や兄弟から同じものをつくってほしいと頼まれるまでの腕前になったと自負しています。縫物で難しいテクニックがあっても、できるだけコツコツ続けることで、上達につながっていきました。自分の根気強さと継続力を生かして、子どもたちとの保育でも、難しいことに遭遇することも多いと思いますが、先輩たちのご指導を仰いで、長く向き合っていきたいと考えています」

【面接での質問4】逆質問


「質問はありませんか」など逆質問の質問意図

面接の最後に「何か聞きたいことはありますか?」「当園への質問はありますか?」など、採用担当者から質問をされたら、それはあなたの積極性をアピールする絶好のチャンスです。必ず質問するようにしましょう。採用担当者は、企業に対する理解度や、あなたの意欲を知りたいために、この質問をしていることが考えられます。何も質問しなければ、「企業研究が足りない」「入社への意欲が低い」と思われる可能性もあるでしょう。
また、HPや求人情報に載っていることを改めて質問したり、給与や残業時間などの条件面についてばかり尋ねるのはあまりいい印象にはなりません。ここでは、採用担当者に好印象を与える逆質問のポイントをご紹介します。


逆質問の受け答えポイント

質問は事前に用意しておく

面接の最中に疑問が解決してしまうこともあるので、5個以上は質問を用意しておきましょう。普段から時事ネタに目を通しておくと、いざというとき言葉が浮かびやすくなります。 質問する相手も想定しておきましょう。園長なら園の方針について、人事担当の先生なら就業条件について、保育担当の先生なら実際の仕事内容について、というように誰に何を聞けば解決するか想定して話すと、機転が利く人物と評価してもらえるかもしれません。


調べて分かることは質問しない

保育園のウェブサイトを見れば分かることは、質問しないようにしましょう。 そのために、ウェブサイトと求人票は隈なくチェックしておく必要があります。 逆に、公開された情報を掘り下げる質問はとても意欲的に取られます。 例えば 「食育を通して地域との交流に力を入れてらっしゃるとありましたが、具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?」 など、興味を持った内容については、積極的に質問しましょう。


労働条件についての質問は慎重に

給料やボーナス、残業など、労働条件について質問する回数は1回か2回に収めましょう。 誰もが気になるところだとは思いますが、条件ばかり尋ねてしまうと「この人は職務内容や保育より、条件が大切なのかな?」と思われてしまう可能性があります。


その他のポイント

「はい・いいえ」で終わる質問だと歯切れが悪いので、コミュニケーションが取れるような質問をしましょう。 質問内容が多いときは、メモを持参してもいいでしょう。面接の最後なら、メモを見ながら話しても心証が悪くなることはありません。「すみません、ちょっとメモを確認してもよろしいでしょうか?」と一言付け加えましょう。


その他の知識や問題意識を問う質問例

その他のよく聞かれる質問をまとめました。よく聞かれる質問がどのような意図でされているのかを採用担当者になった目線から想像して、把握しておけば、より意図にあった本質的な回答ができるかもしれません。


保育への意欲

・保育の仕事の中で、何が大切だと思いますか?
・保育士になったら何ができますか?
・保育士として働く魅力はなんですか?



時事問題やニュース

・子ども関連のニュースで気になることはなんですか?
・幼稚園と保育園の違いはなんですか?
・公立園と民間園の違いについて説明してください。


保育への知識

・絵本の読み聞かせで注意することはどのようなことですか?
・園庭で遊ぶときに、注意すべき点は?
・水泳中に、注意すべき点は?
・保育中の事故防止の為に何をすればいいと思いますか
・待機児童解消のために何が必要ですか?
・保護者が育児と仕事を両立できるようにするために、園にはどんなサービスが必要でしょうか?
・保護者が園に期待していることはなんでしょうか?


保育への理念

・保育の仕事の中で、何が大切だと思いますか?
・保育士になったら何ができますか?
・保育士として働く魅力はなんですか?


採用後の希望

・何歳児を担当したいですか?
・担任をやってみたいと思いますか?
・残業は可能ですか?
・希望の時間帯はありますか?


面接の質問は自己アピールにつながるような積極的な回答を

初めての面接で緊張してしまうことは多いでしょう。一方で考え方を変えれば、面接は筆記試験とは異なり自由に回答を生み出せるため、絶対に正しい答えは最初からありません。
相手の質問内容をよく聞き、よく理解し、内容に沿った上で、自分の考えた言葉で質問の答えを見つけましょう。
限られた時間で自分の良さや熱意がどれだけ伝えられるかが大切です。質問が多いということは、採用者はあなたに興味をもっているといえるでしょう。質問されることをポジティブに捉え、自信を持って回答しましょう。