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施設保育士とは。役割や仕事内容、なるために必要な資格について

施設保育士とは、保育所以外の児童福祉施設に勤務する職員のことをいいます。働くことができる施設の種類が多いので、施設保育士の役割や仕事内容に興味のある保育学生さんもいるかもしれません。今回は、施設保育士の持つ役割と仕事内容、なるために必要となる資格についてくわしく説明します。

保育士と子どもが話している

siro46/shutterstock.com



施設保育士とは

施設保育士とは、児童発達支援センターや児童養護施設といった保育所以外の児童福祉施設で働く保育士のことです。


保育所を除く児童福祉施設は以下のような施設になります。


  • 助産施設
  • 乳児院
  • 母子生活支援施設
  • 幼保連携型認定こども園
  • 児童厚生施設
  • 児童養護施設
  • 障害児入所施設
  • 児童発達支援センター
  • 児童心理治療施設
  • 児童自立支援施設
  • 児童家庭支援センター

児童福祉施設は総務省「児童福祉施法」の第七条に明記されています。施設によって受け入れる子どもの年齢や障害の程度は異なりますが、施設保育士として働ける場所の選択肢は広いといえるでしょう。


出典:行政手続のオンライン利用の推進/総務省



施設保育士の役割

施設保育士の役割について具体的に説明します。



子どもたちと家族のような関係を築く


施設保育士は子どもと密接に関わることにより、家族のような関係を築くこともあるでしょう。


さまざまな理由から家庭で暮らすことができない子どもたちを預かり、寝起きを共にする児童養護施設の場合は、保護者よりも一緒にいる時間が長くなるため、家族のような役割を求められるかもしれません。


また児童発達支援センターのように障害がある子どもたちを預かる施設では、障害に合わせて一人ひとりに適した支援を行うという役割もあるようです。



幅広い年齢の子どもを支援する


施設保育士が働く施設の対象年齢は0歳児から18歳未満の子どもたちです。


保育園や幼稚園では、0歳児から小学校就学前の子どもたちと関わることになりますが、施設保育士として働ける施設では、幅広い年齢の子どもたちを支援することになるため、年齢ごとに適した指導をすることも役割といえるでしょう。



施設保育士の仕事内容や給料事情

施設保育士さんとして働くうえで、仕事内容や給料について知りたい保育学生さんもいるのではないではないでしょうか。ここでは具体的な仕事内容について紹介します。



仕事内容


生活習慣のサポート

施設保育士の仕事として、生活習慣のサポートが挙げられるでしょう。


保育園や幼稚園と同じように、食事や排せつ、衣服の着脱などの生活するうえで基本的なことができるように、子どもたちの援助や指導を行うことがあるようです。
また児童発達支援センターのように障害を持つ子どもがいる施設では、障害に寄り添ったサポートを行うこともあるでしょう。


子どもたちが社会に出たときに自立できるよう導くことは、施設保育士の大事な仕事の一つといえるかもしれません。


生活指導

子どもたちの生活指導を行うことも施設保育士の仕事といえそうです。


児童養護施設で職員として働く場合、掃除や洗濯、入浴のしかたなどの生活で必要なことを子どもたちに知ってもらうために、施設保育士は生活指導を行うことがあるでしょう。
また、子どもたちが入所して集団で暮らすことになるため、他の人と生活を送るときに必要なルールなどを教える機会があるかもしれません。


学習指導

施設保育士は学習指導を行うこともあるようです。


施設によって対象となる子どもの年齢は異なりますが、小学生や中高生と接するときは勉強について教えたり、聞かれたりすることがあるかもしれません。
子どもたちの学習状況を確認して学習指導することも、施設保育士の大切な仕事といえそうです。


けがの手当や検診の援助

施設保育士はけがの手当や検診の援助を行うこともあるでしょう。


日々の保育を行う中でけがをした子どもの手当をしたり、健康診断に付き添ったりすることもあるようです。また子どもが呼吸困難に陥った場合に人工呼吸をするなど、緊急時には自ら処置を行うこともあるそうです。



給料・待遇


施設保育士の給料や待遇は施設によって異なりますが、給料の目安としては17万円から24万円前後となっています。しかし、施設によっては食事や日々の活動などさまざまなことに配慮する必要があるため、給与が30万円以上という施設もあるようです。


待遇についても施設で異なりますが、借上社宅制度やリフレッシュ休暇など福利厚生が充実しているところもあるようなので、施設保育士として働く際はさまざまな施設を比較することが大切といえるでしょう。



施設保育士になるために必要な資格や活かせるスキル

施設保育士になるには、基本的に保育士資格が必要になります。
保育士資格のほかにも、働きたいと考えている施設に特化した専門性を高められるような資格を取るといいかもしれません。


たとえば、身体や精神に障害を持つ子どもと関わるときは、国家資格である社会福祉士のように障害を持つ方の支援や指導ができる資格を取得するのもいいでしょう。
子どもの心のケアを行う場合は、児童心理学やカウンセリングに関するスキルがあると、入職後に役立てられそうですね。



施設保育士になるためにやっておくといいこと

子どもに絵本を読んでいる女性

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施設保育士さんとして働きたいと考える保育学生さんは、入職前にどのようなことをやっておくといいのでしょうか。
施設保育士になるためにやっておくといいことについて具体的に説明します。



ボランティアに参加にする


施設保育士になる前に、障害を持つ子どもと触れ合えるボランティアに参加するといいでしょう。


自治体によっては行っていないところもあるかもしれませんが、募集している場合は参加条件が障害について興味がある方、子どもが好きな方など特別な資格を求められることは少ないようです。


そのボランティアに参加するときは、入職したいと考えている施設と同じ施設の子どもたちと触れ合うことで、実際働くときのイメージがしやすくなりそうです。また施設の職員さんに質問をする機会があれば、働くうえで不安に思っていることなど解消につながるかもしれません。



専門的な本を読む


施設保育士として働く前に、専門的な本を読むことも一つの方法でしょう。


本を選ぶときは、働きたいと考えている施設に関する本を選ぶことが重要になります。 また、その施設に通所、もしくは入所している子どもについての知識を深められる本を読むことも大切かもしれません。



セミナーに参加して知識を深める


施設保育士として働く際に、役立てられるセミナーに参加するのもいいでしょう。


セミナーは障害に関するものから心理学に関するものなどさまざまです。幅広く学ぶことで働く際に役立てられる機会が増えるかもしれませんが、まずは自分が入職したいと考えている施設のセミナーを受けましょう。


参加するセミナーを絞ることで、働くにあたって求められていることやよりくわしい仕事内容を知ることができそうですね。



施設保育士の役割や専門性を理解して就職活動に活かそう

今回は、施設保育士について役割や仕事内容、必要な資格について説明しました。


施設保育士は保育所以外の児童福祉施設で働く保育士のことですので、児童養護施設や児童発達支援センターなどで働く保育士も該当します。障害を持つ子どもの支援を行うこともあるため、保育士資格だけでなく施設に通う子どもの障害に合った資格を取得しておくと、現場で役立てられるかもしれません。


入職前にボランティア活動に参加したり、専門的な本を読んだりして専門性を高めておくと、実際働いた際に対応がしやすくなりそうです。施設保育士として働きたい保育学生さんは、役割や専門性をきちと理解して就職活動に活かしてみてくださいね。