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【責任実習】指導案の書き方を徹底解説!乳児から3歳・4歳・5歳までの年齢別活動例

責任実習の指導案の書き方に悩む保育学生さんは多いのではないでしょうか。まだ経験が少ないなかで、年齢に合った遊びやねらいを考えるのはなかなか難しいですよね。今回は、責任実習の指導案のポイントをくわしく紹介します。乳児(0歳児・1歳児・2歳児)から幼児(3歳児・4歳児・5歳児)までの年齢別の主活動の例もまとめました。

指導案を書く保育学生

metamorworks/shutterstock.com



責任実習の指導案を作成しよう!

保育学生さんにとって、保育実習の集大成とも言える責任実習は、楽しみでもあり、同時に緊張感もあるでしょう。


責任実習の指導案について紹介する前に、まずは責任実習とはどんなものかを見ていきましょう。



そもそも責任実習とは


責任実習は、担任の先生に代わって1日の保育を行います。


一般的には保育実習期間を通して、以下の4つの実習を段階的に組み込まれています。


  • 観察実習…保育には直接かかわらず、子どもや保育者の様子を観察する
  • 参加実習…実際に保育に参加して子どもとかかわりながら保育者の援助を学ぶ
  • 部分実習…主活動のみ、読み聞かせのみなど1日のうち一部分だけを担当して子どもを主導する
  • 責任実習…1日の保育を通して担当する

登園から降園までを通して任されることになるため、子どもたちへの声のかけ方や集まりで話す内容などをしっかりと考える必要があるでしょう。



責任実習ではどんな指導案を書く?


責任実習では、「日案」という1日単位の指導案を作成して、その内容に沿って保育を行います。


指導案では保育の進め方や活動内容、援助の手立てなどを計画しておく必要があるため、日案では登園から主活動、帰りの会まで詳細に保育の内容を考えることが大切です。


今回のコラムでは、日案を立てるうえで大切なポイントをくわしく紹介します。



責任実習で指導案を書く前に確認しておくこと

責任実習の指導案を作成する前に、実習のなかで確認しておくとよい点をまとめました。クラスの様子を観察したり、わからない部分は指導担当の保育士さんに聞いたりして調べておきましょう。



子どもの様子に合った活動内容


責任実習では、主活動はもちろん、自由遊びの内容や手遊びなどすべてを保育学生さんが考案する必要があります。


そのとき、クラスの子どもたちの年齢や発達、現在の興味に合わせて活動内容を選定することが大切です。


子どもたちが気に入っている遊びや、興味のあるものなどを踏まえて、子どもが関心を持って取り組める活動を考えられるとよいですね。



園生活の流れ


保育学生さんが担任の先生のように子どもたちを主導するため、時間に合わせて子どもたちを次の活動に促すことが求められるようです。


園生活の流れを把握しておくことはもちろん、活動が始まる時間や片付けに要する時間などをしっかり確認しておきましょう。


普段より時間がかかってしまうことも踏まえて、少し余裕を持って時間設定をするとよいかもしれません。



指導案の書式や書き方


指導案については、園や学校によって書式がさまざまなので、ルールを事前に確認しておくことが大切になります。


環境図の書き方や、玩具の名称、使用する言葉遣いなど、細かい部分まで正確に作成できるようにしておくとよいですね。



雨天時の対応


戸外での活動を考えている場合、雨の日の対応もあらかじめ考えておく必要があります。


遊戯室など室内で活動できるようにしたり、別の遊びの指導案(副案)を考えておいたりなど、担当の保育士さんに相談しておきましょう。


雨の日に備えた副案の作成方法については、以下の記事を参考にしてみてくださいね。


関連記事:【指導案】部分実習・責任実習で雨が降ったらどうする?副案の考え方や準備しておくこと/保育士就活バンク!



責任実習の指導案の書き方

指導案を書く保育学生と子ども

maruco/shutterstock.com


指導案のために準備しておくポイントがわかったら、いよいよ日案の書き方についてくわしく紹介します。



ねらい


ねらいとは、子どもたちに育ってほしい態度や姿勢などを考えて、子どもの姿をもとに育ちの方向性を示すものです。


日案は1日単位での指導案になるため、その日の活動で感じてほしいことや楽しんでほしいことなどを、クラスの子どもの姿をもとに実現可能な範囲で設定するとよさそうです。


<例>

  • ~を通して、夏の自然に親しみを持つ。
  • 気の合う友だちとかかわりながら、~することを楽しむ。
  • 友だちとイメージを共有して、のびのびと身体を動かしながら遊ぶ。

子どもの年齢によってできることは異なるため、ねらいの文言はクラスの実態に即して調整してみてくださいね。



活動の流れ


ねらいに合わせて遊びなどの活動内容を設定していきましょう。


責任実習の指導案では、登園から時系列に沿って計画していきます。時刻もきちんと記入すして、当日に慌てないよう細かく作成するとよいですね。


主活動では、遊びへの導入の仕方や、締めとなるまとめもしっかりと考えておきましょう。



予想される子どもの姿


活動中に予想される子どもの姿を指導案で考えて記入しておきます。


遊びのなかでどんな反応をするかや、どんなことを楽しむか、けんかなどのトラブルも想定しておくとよいですね。


子どもの姿を記載する際は、以下のように子どもを主語にした文章で書くことが大切です。ここで、書き方のNG例とOK例を紹介します。


NG例:「片付けの合図をする」(保育者が主語)

   →「合図を聞いて、率先して片付けしようとする」(子どもが主語)


NG例:「手洗いをしていない子がいたので声をかける」(実習生が主語)

   →「実習生に促されて手洗いが必要なことに気づく」(子どもが主語)


ついつい間違えてしまいがちなポイントですが、しっかり意識しながら書き進めていきましょう。



保育者(実習生)の援助


活動における保育学生さん自身のかかわり方や声かけの内容を考えましょう。


予想される子どもの姿をもとに、どんなふうに援助するかを計画すると、スムーズに対応できるかもしれません。


ここでも、保育学生さんを主語にした文章になるよう注意します。NG例を見てみましょう。

NG例:「のりの使い方がわからない子は保育者に教えてもらう」(保育者が主語)

   →「困っている子どもには、のりの使い方を伝える」(保育学生さんが主語)


NG例:「保育者が声をかけると、遊びに入ろうとする」(子どもが主語)

   →「個別に声をかけて、遊びに誘っていく」(保育学生さんが主語)


混同しないよう、述語と主語の関係に注意しながら文章を作るとよいですね。



環境構成


保育室内や園庭など、子どもが過ごす環境をどのように構成するかを計画します。


使用する玩具の種類やイスなどの配置はもちろん、道具を置く位置についても図などを用いながら丁寧に書くことで、より実践しやすくなりそうですよ。


製作遊びなどの計画では、机上の図を書いて、折り紙やのりなどをどのように配置するかを考えておきましょう。


子どもが座る位置・保育者の立ち位置についても環境構成でしっかり考えておけるとよいですね。


関連記事:【日案の書き方】ねらいの例文と作成例。新卒保育士がスムーズに書くためのポイント/保育士就活バンク!



【年齢別】責任実習における主活動の例

最後に、責任実習で使える遊びの例を年齢別にまとめました。



0歳児・1歳児


シール貼り

0歳児や1歳児クラスで製作遊びを考えている場合、子どもたちといっしょにシール貼りをしてみてはいかがでしょうか。


いちごの粒を白いシールで表現したり、丸いシールをてんとう虫の星に見立てたりと、子どもが貼るだけで作品が完成するようなデザインを考えてみるとよいかもしれません。


子どもが自分で台紙からシールをはがせるかを前もって確認しておくとよいですね。


感触遊び

1歳児頃であれば、小麦粉や片栗粉を使った粘土など、身近な素材を使用して、感触遊びをしてみてもよいでしょう。


感触遊びには、パン粉や寒天などほかにもさまざまな素材を活用することができます。


子どもたちが口に入れないように側で見守るようにしてくださいね。


関連記事:感触遊びを楽しもう!パン粉・はるさめ・寒天など手作りの素材を使った遊び/保育士就活バンク!


読み聞かせ

活動の合間などには、絵本の読み聞かせを取り入れてみましょう。


0歳児や1歳児の子どもたちはまだ長い時間集中して話を聞くことができないため、数ページで読み終わる短い絵本を選ぶとよいかもしれません。


絵本の内容を活かして、紙芝居やペープサートなど、視覚的に興味を惹くようなシアターを作ってみても楽しそうですよ。



2歳児・3歳児


貼り絵

のりが使えるようになる2歳児や3歳児頃には、折り紙をちぎってのりで台紙に貼りつける、貼り絵遊びをしてみてもよいかもしれません。


花火に見立てたり、オリジナルの服をデザインする活動にしたりとアレンジが利きやすいのもポイントです。


ちぎった紙をどこに入れておくかや、のりやお手拭きをどこに置いておくかなども計画しておきましょう。


新聞紙遊び

新聞紙を使えば、びりびりにちぎったり、身体に巻きつけたりして遊ぶことができます。


クラスのみんなで協力して、ちぎった新聞紙を集めて一斉に散らすのも楽しそうですね。


最後にはビニール袋にまとめる競争を実施して、楽しみながらお片付けをできるようにするのもよいかもしれません。


いちごミルクゲーム

集団遊びを少しずつ楽しめるようになる2歳児や3歳児クラスでは、フルーツバスケットの簡単ルール、「いちごミルクゲーム」を実践してみましょう。


いちごチームとミルクチームに分かれて、円形に並べたイスに座ります。オニに呼ばれたグループの子どもだけが立って席を移動する遊びです。


紅白帽を被って、視覚的にチームがわかるようにしておくとスムーズかもしれません。
最初は保育学生さんがオニをやるようにして、慣れたら子どもたちにも交代してもらいましょう。



4歳児・5歳児


手作りおもちゃ製作

手先が器用になってくる4歳児や5歳児クラスでは、手作りおもちゃの製作遊びをしてみるとよいでしょう。


びゅんびゅんゴマや紙コップロケットなど、比較的簡単に作れるアイデアを選ぶことがポイントです。


製作したあとにおもちゃを使って遊べる時間も確保しておくとよいですね。


震源地ゲーム

観察力が身につく震源地ゲームは、4歳児や5歳児の子ども人気の遊びの一つと言えるでしょう。


オニに内緒で”震源地”役の子どもを決めたら、円形になって、震源地の子のポーズを全員で真似します。オニはみんなの様子を観察し、震源地が誰かを当てるゲームです。


最初は震源地をみんなで真似する練習から始めるとスムーズかもしれません。ルールの説明方法などをよく考えておくとよいですね。


しっぽ取り

ズボンに挟んだしっぽを取られないように、オニから逃げる運動遊びです。


オニ役と逃げる役を作る通常の遊び方のほかに、「友だちのしっぽを取ったら背中に2本しっぽを付けることができる」というルールを実施しても楽しいかもしれません。


5歳児クラスなどであれば、チームでし取れたっぽの本数を競い合っても面白そうですよ。



指導案をしっかり作り、責任実習を成功させよう

今回は、責任実習の指導案の書き方や、主活動で使える遊びのアイデアを紹介しました。


保育学生さんが1日クラスを主導する責任実習は、保育実習の集大成とも言える機会です。それまでに観察した子どもたちの様子や興味・関心をもとに、1日を楽しく過ごせるようしっかりと日案を計画していきましょう。


指導案の書き方を参考に、責任実習の計画に役立ててみてくださいね。