【年齢別】保育参観で実施できる製作や保育ネタ。ねらいの書き方や挨拶方法

保護者が子どもの成長を感じる機会となる保育参観。初めて経験する新卒保育士さんは、どのようなねらいをもって活動内容を決めるとよいのか不安になる方もいるでしょう。
今回は、保育参観について、流れや挨拶の方法などをまとめました。
あわせて活用できる保育ネタも紹介します。

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保育参観のねらい

保育参観とは、保護者が子どもの保育園での様子を見るために開催される行事です。

保育参観にはどのようなねらいがあるのか、具体的に解説します。

日ごろの保育の様子を知ってもらう

子どもの保育園での姿が分からず、どのように過ごしているのか不安に感じている保護者もいるかもしれません。

しかし、保育参観へ参加すれば子どもの様子を確認できるので、保育園に対して安心感を持てるでしょう。

園の方針を理解してもらう

保育参観は、園がどのような理念を持っているのかを伝える機会にもなります。

保育園への信頼度を上げることで、保護者との連携を取りやすくなるかもしれません。

親子での活動を楽しむ

家ではできない遊びをいっしょに楽しみ、触れ合いの時間をじっくり持つことで、親子の絆を深められるでしょう。

また、子育てで悩んでいる保護者が子どもとの関わり方やサポート方法を学び、悩みを解決させる機会にもなるかもしれません。

新たな人間関係を作れる

同じ年代の子どもを持つ保護者同士が関わることにより、悩みなどを共有する貴重な機会を持つことが可能です。

子どもを育てるうえで孤独感を感じる方もいるかもしれませんが、仲間ができることで自信や勇気をもつことにつながるしょう。

保育参観までのスケジュール

保育参観を実施するまでのスケジュールをチェックしましょう。

日程調整し、日案を立てる

日程が決まり次第、ねらい・評価・注意点・流れをいつも通りに考えますが、日案には保護者参観という点も絡める必要があります。

保護者への配慮や対応も明確にし、当日に戸惑わないようにしましょう。

おたよりを作成する

日時・場所・内容・持ち物・交通に関する内容を箇条書きにし、保護者が分かりやすいおたよりを作ります。保護者が遊びに参加する場合は、服装などの注意点も記載したほうが親切ですね。

仕事で休みを取らなくてはいけない保護者もいるので、1カ月前には通知するよう心がけましょう。

下記はおたよりの例です。

若葉の緑が目にしみる季節、保護者の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

さて、新しいクラスが始まってから1カ月が経ち、4月には緊張していた子どもたちも楽しく遊ぶ姿が見られるようになりました。

ぜひ、保護者の皆様にもたくましく成長した姿を見ていただきたく思い、下記の通り今年度初めての保育参観を予定しております。

日時:

場所:

内容:

持ち物:

おねがい:交通に関する注意など

季語や子どもたちの姿も入れ込み、マナーを意識しつつ親近感を持てる内容に仕上げましょう。

園で準備を行う

お手洗いや入口などがスムーズに分かるように、案内板などを事前に立てておきましょう。掃除もしっかり行い、保護者が不快にならない環境を整えることが大切です。

また、子どもたちが作った製作などを掲示するとよろこばれやすいので、全員分のものを掲示しておくとよいかもしれません。

園の理想的な掃除方法について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

関連記事:【新卒保育士必見】保育園の掃除のやり方。トイレや床など場所別の工夫点/保育士就活バンク!

予行演習し、当日を迎える

当日に慌てないように、日案に沿って流れや内容をチェックしておきましょう。

トラブルが起こったときの対応も確認しておくと安心です。

【年齢別】保育参観の内容

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ここでは、保育参観で活用できる保育ネタを年齢別にまとめました。

0~1歳児

0~1歳児の保育参観は、子どもの負担を軽減するためにも短時間で行った方がよいでしょう。

また、保護者がいると離れられなくなる園児もいるかもしれないので、保護者といっしょに遊べるゲームや製作を取り入れるとよさそうですね。

保育ネタ①変装ゲーム

保護者にアイテムを使って変装してもらい、子どもが保護者を見つけるというゲームです。

帽子やメガネ、リボンなどさまざまな変装グッズを用意しておきましょう。

保育ネタ②わらべ歌遊び

「おすわりやす」「一本橋こちょこちょ」が、0~1歳児に喜ばれやすい代表的なわらべ歌です。

親子での触れ合いを楽しめるので、子どもにも保護者にもよろこばれるかもしれません。

保育ネタ③合唱

「チューリップ」「きらきら星」「カエルの歌」など、0~1歳児が簡単な振り付けを楽しめる歌を歌ってみましょう。

動きをすぐに覚えられる曲を選ぶことで、保護者が家庭での遊びにも取り入れやすくなるかもしれません。

2~3歳児

2~3歳児は、自分でできることが増えてくると言われています。

そのため、着替えや手洗いなどに取り組んでいる生活の様子を見てもらったり、簡単なゲームや集団遊びを取り入れたりするとよろこばれるかもしれません。

保育ネタ①動物まねっこあそび

曲に合わせて子どもが動物のまねっこを行う遊びです。

「ぞうさん」では腕で長い鼻を作ったり、「かえるの歌」ではジャンプしたりするなど、歌によって動き方が変わるのがポイントです。さまざまな動物の曲を用意し、子どもの動きを保護者に楽しんでもらいましょう。

保育ネタ②手形スタンプ

手形スタンプは子どもや保護者の手にインクを付け、画用紙に型を取って楽しむ遊びです。

完成品はお家で飾ることもできるため、思い出の品としてよろこばれるかもしれません。

保育ネタ③おうち作り

画用紙に色紙を貼ったり絵を描いたりしておうちを作る、「おうち作り」も保育参観にぴったりでしょう。

子どもの想像力や集中力が発揮される遊びなので、我が子の成長した姿にびっくりする保護者もいるかもしれません。おうちだけでなく、動物や食べ物などさまざまなテーマで行うことが可能です。

4~5歳児

4~5歳児の保育参観には、自主性・個性を発揮できる遊びや製作などを取り入れるとよいかもしれません。

友だちと協力し合う姿、ルールを守る姿など、たくましく成長した場面を見てもらいましょう。

保育ネタ①ペットボトルロケット

多様な素材や道具を使い、ペットボトルを装飾する遊びです。

シールや色紙などで彩ったり、ロケットに乗っている自分や保護者を作ったりすることで子どもの想像力を伸ばせるでしょう。最後に子どもたち全員で飛ばして遊べば、より楽しめるかもしれません。

5歳児向けの製作遊びについては、下記の記事でも紹介しています。

関連記事:【保育学生必見】5歳児向けの製作遊び36選!季節ごとのアイデアや指導案を書くときのポイント/保育士就活バンク!

保育ネタ②しっぽ取り

2チームに分かれ、色の異なるリボンをズボンやスカートに挟み、お互いに取り合うゲームです。

ルールを守って遊ぶ姿や、友だちとの関わり合いを保護者に見てもらう機会になります。

関連記事:【実習などに役立つ!】保育園で楽しめるしっぽ取りゲームとは?ルールや遊び、アレンジの仕方/保育士就活バンク!

保育ネタ③じゃんけん列車

じゃんけんを行い勝った人の後ろに負けた人が付くことで、列車のように長くなっていくゲームです。

それぞれの子どもがルールを理解しないと成り立たない遊びなので、事前に何度か練習しておくとスムーズに本番を迎えられるでしょう。

【例文付き】保育参観で挨拶をするときのコツ

次に、保育参観でどのように挨拶をすればよいのか、悩む新卒保育士さんもいるのではないでしょうか。

ここでは、保護者に好印象を与えられる挨拶を例文付きでまとめました。

子どもの話を絡める

園での生活の様子や成長など、子どもの様子を絡めた挨拶を行いましょう。

しかし、「いつも騒がしい子が今日は静かですね」などネガティブな内容は不適切のため、「いつもは元気だけれど、今日は恥ずかしがっている」などポジティブな表現を使うことがポイントです。

明るく堂々と挨拶を行う

緊張していると保護者も子どもも不安になってしまうので、明るくハキハキとした態度を心がけましょう。

自信を持って笑顔で話すことで、保護者からの信頼につながるかもしれません。

お礼・自己紹介・内容を手短に伝える

保護者が知りたいことは子どもの様子や保育内容なので、挨拶は簡単に済ませましょう。下記のような構成で挨拶を行い、最後に遊びへとつなぐ言葉を添えるとよいですね。

1.お礼

2.自己紹介

3.子どもたちの様子

4.保育内容

以下は、挨拶の例文です。

本日はお忙しい中、たくさんの保護者の皆様にお集まりいただきありがとうございます。

○○クラスの担任の△△です。

子どもたちは、いつもはもっと元気でいっぱいなのですが、今日は少しだけ恥ずかしがっているようですね。

今日は保護者の皆様にもご参加いただき、□□を行いたいと思います。それでは、さっそく保育参観を始めさせていただきます。

保育参観で保育士が注意すべきポイント

保育士と遊ぶ子ども

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最後に、保育士さんが気をつけるポイントを確認し、保育参観を成功へつなげましょう。

きれいな身だしなみを心がける

メイクやヘアスタイル、格好は基本的にいつも通りでOKです。しかし、服にシミ・シワは付いていないか、着くずしていないかを確認することで、保護者へ好印象を与えられるかもしれません。

清潔感があり、保育に適した服装を選びましょう。

真摯に仕事へ取り組む

保育士さんの態度も保護者が気にするポイントなので要注意。

キビキビとした動きや笑顔を心がけ、やる気を感じられる対応を行いましょう。

子どもたちのことを第一に考える

どのような保育を行っているのか保護者に伝えたいときは、自分自身をアピールするよりも子どもたちが楽しめる環境を作ったり、状況に応じた適切な対応を行ったりするなど行動で示してみましょう。

特に保育参観時は子どもたちも緊張してしまい、思わぬトラブルが起きる可能性があるため、慌てずしっかり対応することが大切になります。

保護者がいきなり来られなくなったときは、その子どもへの配慮も必要です。

気持ちのよい保護者対応を心がける

園での子どもたちの様子を見て、うれしくなる保護者の方も多いでしょう。その反面、保育中に保護者の私語が気になるというケースもあるようです。そのときは、保育の妨げにならないよう、優しく丁寧に声かけしましょう。

また、保護者から質問があった場合はあやふやな状態で答えるのではなく、園長などに確認してから回答することが大切です。

懇親会では話をまとめてから臨む

保育参観が終わった後に、懇親会や懇談会などを行う園も多いようです。

しかし、懇親会は時間が限られているので、話すときは伝えたいポイントを事前に絞っておきましょう。

導入部分で保育参観の振り返りを行うと、和やかな空気で懇親会を始められるかもしれません。

年代別に適した製作や保育ネタを取り入れ、保育参観の内容を充実させよう

今回は保育参観のねらいや挨拶、当日に使える保育ネタなどを例文付きで紹介しました。

保育参観は保護者が子どもの様子を見たり、親子で触れ合ったりする貴重な機会なので、しっかりスケジュールを組み立ててから当日を迎えられるとよいですね。

また、子どもの年齢に合った内容を取り入れるのもポイント。子どもの力を最大限発揮できる遊びを用意することで、保護者に子どもの成長を感じてもらいましょう。

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