就活がつらいときにどうすればよいか悩む保育学生さんも多いでしょう。選考に落ちて劣等感を感じたり、結果待ちで不安になったりしてしまうこともありますよね。今回は、新卒保育士の就活がうまくいかないときの対処法をくわしくまとめました。あわせて、つらくなってしまう原因として考えられるものを具体的に解説します。
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■目次
新卒保育士の就活がつらいときはどうする?
就活を続けているなかで、ショックを受けたり疲労が溜まったりしてつらいと思うこともあるでしょう。
真面目で責任感のある保育学生さんほど、「自分は周りより劣っているのではないか」など自己嫌悪に陥り、不安や焦りを感じてしまうようです。
しかし、つらい状態のまま就活を続けても、採用担当者にマイナスな雰囲気が伝わり不合格になるというように、負のループから抜け出せなくなってしまうかもしれません。
そのため、体力的な原因や心理的な原因など、就活をつらいと感じる理由を自身のなかではっきりさせることが大切です。
新卒保育士の就活がつらいときに考えられる原因
まずは、就活がつらいときに考えられる原因を見ていきましょう。
体力的な原因
スケジュールに余裕がないから
就活が始まると、卒業論文や学校の授業などと並行して、エントリーシートを書いたり面接を受けたりしなくてはいけない場合もあるでしょう。
特にいくつも園を志望する保育学生さんは、選考の数も増えるのでスケジュールが詰まり、疲れが溜まってつらいと感じるかもしれません。
スーツに慣れていないから
大学や専門学校は服装が自由な場合が多いでしょう。一方、就活ではスーツやパンプスを着用するため、動きづらさや歩きづらさを感じてストレスが溜まることもあるようです。
保育学生さんによっては、パンプスによる靴擦れに悩まされてしまう場合もあるかもしれませんね。
出費が多くなるから
就活が始まると説明会や選考などの予定が重なり、アルバイトへ思うように出勤できなくなり、給料が減ってしまうこともあるでしょう。
また、就活が始まると身だしなみを整えるための美容院代や選考会場への交通費、選考の時間まで時間をつぶすためのカフェ代など、いろいろと出費がかさむかもしれません。
結果として趣味や遊びなどに使えるお金が減り、つらさを感じてしまうでしょう。
心理的な原因
面接で緊張をするから
就活の面接では、園長など、自分の上司にあたる人と会話をする必要があります。そのため、学校で同年代の人と接することが多かった保育学生さんは、面接で緊張したり不安になったりしてしまうかもしれません。
保育学生さんは事前にアルバイトやサークルを通じて、自分より年上の人と話す機会を作っておけばかかわり方を学ぶことができそうですね。
落ちたときにショックを受けるから
何度も選考に落ちた場合、「就職先が決まらなかったらどうしよう」と不安になったり、自分を否定されたように感じたりしてつらくなってしまうかもしれません。
また、自分は選考に落ちた一方で親しい友人などが先に内定をもらった場合、比較して余計に焦りを感じることもあるようです。
正解が分からないから
世の中には就活に関する情報があふれており、何を書けば採用担当者に好印象を与えられるか、どの園が自分に合っているのかなどが分からなくなり、頭を抱えることもあるでしょう。
自分で正しいと思える方法や園を選ぶ必要があるため、悩む機会も多くなり、精神的に疲れてしまうことも考えられます。
就活の要領をつかめていないから
学校では、講義など受け身で活動することが多いでしょう。
今まで積極的に動いたり、自分について発信したりする機会がなかった保育学生さんは、能動的に動くことに慣れておらず、自己PRなどでアピールすることをつらいと思うかもしれません。
内気な性格の人ほど苦手に感じ安いかもしれませんが、「縁の下の力持ち」のように自分らしいアピールをすることが大切です。
また、経験を重ねると要領をつかめる場合もあるため、保育学生さんは辛抱強く就活を続けてみるとよいかもしれませんね。
結果待ちをしているから
結果が出るまでの具体的な日数が分からないケースもあるため、結果待ちをしている間に不安になってしまう保育学生さんも多いようです。
場合によっては何も手がつかなかったり他の就活を行えなくなったりして、時間を無駄にしているように感じ、自己嫌悪に陥ってしまうこともあるかもしれません。
あまりにも連絡が来ないときは、自分から聞いてみるのも一つの方法ですよ。
ここまで就活がつらいときに考えられる原因を紹介しましたが、就活のつらさから不眠や食欲不振など、明らかな体調不良が起きているときは無理せず休むことが大切です。
せっかく内定を獲得できても、体調不良で入職できなくなってしまっては意味がないので、自分の身体を第一に考え落ち着いたら就活を再開するようにしましょう。
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新卒保育士の就活がつらいときの対処法5選
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続いて、就活がつらいときに実践すべき対処法をまとめました。
息抜きをする
ずっと就活のことを考えていると心が疲れ、ストレスが溜まりやすくなるでしょう。そのため、プライベートでは面接対策など就活について考える時間と、ゲームや映画などの趣味を行う時間を分け、適度に休むことが大切です。
ネガティブな気持ちのまま就活を行っても、表情が暗くなったり集中力がなくなったりしてうまくいかないかもしれないため、しっかりと息抜きも行いましょう。
就活仲間を作る
同じく就活で悩んでいる友人と相談し合えばつらさを共有でき、気持ちが楽になるかもしれません。
特に保育学生さん同士で意見交換を行えば、よく聞かれる質問や園の選び方など、有意義な情報も得られるでしょう。
友人が先に内定をもらった場合は、積極的にかかわってコツを学べるとよいですね。
履歴書やエントリーシートを見直す
就活がうまくいかないときは、履歴書やエントリーシートを見直してみましょう。
友人などに他己分析をお願いしてアピールポイントを再考したり、学校のキャリアセンターのスタッフさんに添削してもらったりするとよいかもしれません。
また、再度自己PRなどを見直して魅力が伝わりやすい文章になっているか、園の人物像に合っているかも確認してみましょう。
特に複数の園に応募するときは、園側が魅力を感じる内容を書く必要があるため、使い回さずしっかり園について調べてから作成することが大切です。
考え方を変える
内定が出なくても自分が否定されているわけではなく、「園との相性が悪かった」と捉えると気持ちが楽になるかもしれません。
自分に合う園は他にあると考え、気持ちをリセットして新たな園を探しましょう。
就活サービスに登録する
1人での就活に不安がある保育学生さんは、就活サービスに登録し、アドバイザーに手伝ってもらうのもよいでしょう。
アドバイザーにお願いすれば自分に合う園を探してもらえたり、履歴書やエントリーシートを添削してもらえたりするため、効率よく就活を進められるかもしれません。
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新卒保育士の就活がつらいときに避けるべきこと
最後は、就活がつらいときに避けたほうがよい行動についてまとめました。
なんとなく就活を続ける
なんとなく就活を始めた保育学生さんは、就活をする理由が明確ではないため身が入らなくなりがちでしょう。
自己分析や園研究も中途半端になってしまい、園に熱意が伝わらずうまくいかないことも多いかもしれません。
そんな保育学生さんは、なぜ就活をするのか、目標は何なのかを見直せば、具体的なエントリーシートを用意でき、内定につながりやすくなりそうです。
手当たり次第に園を受ける
数を打てば当たるという気持ちで園を受けた場合、最終的にどれも中途半端になってしまい、落ちてショックを受けるという負のループに陥る可能性があります。
手当たり次第に選考を受けるのではなく、心から入職したいと思う園を選べば、採用担当者に熱意が伝わり受かりやすくなるかもしれませんね。
新卒保育士の就活がつらいときは、落ち着いて原因を理解し対処しよう
今回は、就活がつらいときの対処法や原因について紹介しました。
就活がつらいと感じる原因は、スケジュールが詰まっているなどの体力的な原因や、結果待ちのように心理的な原因が挙げられます。
新卒保育士さんは自分の体調を優先しつつ、つらいときは息抜きをしたり就活サービスに登録したりして対処するとよいでしょう。
就活がうまくいかずにつらいときは、一度落ち着いて原因を分析し、気持ちを切り替えてみるとよいかもしれませんね。