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【2月の月案】2歳児クラスの文例集。ねらいや配慮、援助や反省の書き方

節分やバレンタインなどのイベントが控える2月。2歳児クラスの月案作成に悩む新卒保育士さんも多いのではないのでしょうか。今回は、2歳児クラスで2月の月案に使える養護・教育のねらいや活動内容などの文例を紹介します。家庭との連携事項はもちろん、安全や健康に関する配慮と月反省の書き方などもまとめました。

2月の2歳児の写真

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2月の2歳児クラスの特徴とは?

節分として知られる2月3日は「立春」と呼ばれ、暦の上では春が訪れる日となりますが、まだまだ寒い日が続きますよね。


そんな2月には、2歳児クラスの子どもたちに以下のような特徴が見られるでしょう。


  • 生活の流れを把握し、自発的に行動する姿が見られる。
  • 節分の風習を理解し、豆まきに興味を持ったり、鬼を怖がったりする様子がある。
  • 集団で楽しむ運動遊びをよろこび、友だちといっしょに身体を動かして楽しむ。

節分などの行事に親しみながら、寒さのなかでも生き生きと過ごせるよう楽しい活動を考えたいですね。


このような特徴をおさえて、2月の2歳児クラスの月案に活かしていきましょう。



【2月】2歳児の月案の文例:前月の子どもの様子

まずは、2月の月案に記入する前月の子どもの様子の文例をまとめました。


  • 感染症や風邪が流行り、お休みする子どもが多かった。
  • 友だちとかかわりながら同じ遊びを楽しむ姿が見られた。
  • 戸外に出ることをよろこび、園で飼っている生き物にふれたり、追いかけっこをしたりしていた。

2月頃には、冬ならではの遊びの様子とともに、健康や衛生対策など養護面についても記載することがポイントです。


前月のクラスの状況をもとに、2月の月案を計画できるとよいですね。



【2月】2歳児の月案の文例:今月のねらい・活動内容

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2月の2歳児の月案に活用できる、ねらいや活動内容の文例をまとめました。



今月のねらい


ねらいの文例は、養護と教育の2つの視点に分けて紹介します。


養護のねらい

  • 身の回りを清潔に保ち、健康に過ごす。
  • 進級を楽しみにするとともに、自信を持って意欲的に生活する。

教育のねらい

  • 節分に関心を持ち、豆まきや製作などの活動を楽しむ。
  • 簡単なルールのある遊びを楽しみ、友だちとかかわって遊ぶ面白さを味わう。


活動内容


ねらいをもとに、2歳児の子どもたちに経験してほしい、くわしい活動内容を考えていきます。


養護

<生命>

  • 衣類や室温を調整してもらい、寒い季節を快適に過ごす。
  • 身の回りを清潔に保つ大切さを知り、自分でやってみようとする。

<情緒>

  • 進級を意識するとともに、できるようになりたいこと、やってみたいことを保育者や友だちと話して期待を持つ。
  • できたことや頑張ったことを保育者に認めてもらい、自信を得る。

教育

<健康>

  • 鬼ごっこやボール遊びを通して、思い切り身体を動かして遊ぶ。
  • 靴の向きや衣類の裏表などを意識して、正しく着替えようとする。

<人間関係>

  • 集団遊びを通して簡単なルールのなかで遊ぶ充実感を味わい、友だちとのかかわりを深める。
  • 幼児クラスの生活発表会の練習の様子を観察し、年上の子どもに憧れの気持ちを感じるとともに、進級に期待感を持つ。

<環境>

  • 雪や氷、隠れている虫といった冬の自然を発見して楽しみ、実際にふれたり観察したりする。
  • 少しずつ時計を見ることに慣れ、時間を意識しながら過ごす。

<言葉>

  • 保育者の話を聞き、簡単なクイズややり取りを楽しむ。
  • 自分の思いや要求を簡単な言葉で友だちに伝えようとする。

<表現>

  • 身近な生き物に変身して遊び、友だちとイメージを共有しながら表現することをよろこぶ。
  • のりやテープなどさまざまな道具にふれ、新たな表現方法を使いながら節分の製作を楽しむ。

2月頃の2歳児さんは、簡単なルールのある遊びを楽しめるようになる頃かもしれません。


集団でイメージやルールを共有しながら遊ぶ楽しさを味わえるよう、月案で計画してみましょう。



【2月】2歳児の月案の文例:環境構成と保育者の援助・配慮

2月の2歳児の写真

maroke/shutterstock.com


ねらいや活動内容をふまえ、2月の2歳児の月案に記入する環境構成・保育者の配慮の文例を紹介します。



養護


生命

  • その日の気温や体調に合わせて、室温や湿度を調整して健康に過ごせるよう配慮する。
  • 手を洗ったらきれいに拭く、汚れがついたら着替えるなどの習慣が身につくよう、子どもの気づきを促すような声かけをしていく。

情緒

  • 進級後のことを話題にしたり、年少クラスの様子を見に行ったりして、見通しを持って過ごせるようにする。
  • 子どもの意欲を尊重するとともに、できたことはしっかりと褒めて自信につなげていく。


教育


健康

  • 走るのが早くなったり、体力がついてきたりといった子どもの状況に合わせ、遊びの内容や使う遊具を工夫する。
  • 冬の気候を味わいながら過ごせるよう、溶け残った雪や氷などにふれて遊ぶ機会を作る。

人間関係

  • しっぽ取りやむっくりくまさんなどの集団遊びを取り入れて、ルールを守りながら遊べるよう繰り返し伝えていく。
  • 年上の子どもの様子を観察したりかかわったりする機会を設ける。

環境

  • 絵本や紙芝居を通して冬の自然や節分の意味について伝え、関心を育んでいく。
  • 子どもが好きな遊びを選んで過ごせるよう、机上遊びの玩具や絵本などのコーナーを充実させる。

言葉

  • 言葉の響きや音を楽しめる絵本を取り入れて、繰り返し読み聞かせていく。
  • 友だち同士のやり取りでは、うまく言葉にできずにすれ違ったりトラブルになったりするため、様子を見ながら仲立ちしていく。

表現

  • 寒い地域の動物や生き物などが出てくる曲をかけて、冬ならではのなりきり遊びを楽しむ機会を設ける。
  • 子どもが自分の力で取り組めるレベルの製作を取り入れて、表現するよろこびを感じるとともに自信を深められるようにする。

進級まであと2カ月となる2月。
2歳児クラスの子どもたちが、自信を持って活動したり、年少さんになるのを楽しみに感じたりできるよう、月案を通して適切な配慮や環境構成を考えてみましょう。



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【2月】2歳児の月案の文例:家庭連絡・安全・食育

ここでは、2月の月案に記入する家庭連絡や安全、食育に関する注意点の文例をまとめました。



家庭連絡


  • 手洗い・うがいの必要性とやり方を伝え、家庭でも取り組んでもらえるよう声をかける。
  • 進級するにあたり、保護者とコミュニケーションを取って不安や悩みを解消できるようにする。


健康・安全・衛生


  • 保育園や地域における感染症の流行状況を踏まえ、適切に予防対策をしていく。
  • 戸外で遊ぶときは、行ってもいい場所などの約束を確認し、安全に注意して見守る。


食育


  • 噛まずに丸飲みしないよう、よく噛んで食べるよう声をかける。
  • 季節の料理や行事食に関心を持てるよう、入っている食材を伝えながら食事をする。

進級を控える2月、家庭との連携を深めて、心配なことや不明なことをなくしていけるよう月案に記載しておきましょう。


また、まだまだ寒く、感染症が流行しやすい時期と言えます。保育園全体で情報共有しながら予防対策を実施できるとよいですね。



【2月】2歳児の月案の文例:反省・自己評価

2月の2歳児クラスの月案における、反省と自己評価の観点となる文例を紹介します。



養護


  • 手洗い・うがいを率先して行う姿が見られた。使用する玩具や室内の手すりなどを消毒することで、感染を抑えることができた。
  • 身の回りの支度の流れを理解し、自分なりに取り組む姿を認めて応援していけた。一人ひとりの意欲を支えながら援助することができた。


教育


  • 戸外で集団遊びを取り入れて、十分に身体を動かして遊ぶ時間を作ったところ、生活にメリハリがついて落ち着く様子が見られた。
  • のりやテープを使った製作を取り入れ、使い方を丁寧に教えることができた。

2月の月案で計画したねらいや活動内容について振り返り、反省として記載します。


節分行事での様子や、冬の感染症の予防に関することなど、重点的に配慮した部分を記入するとよいかもしれません。



月案に活用できる2月の2歳児保育のポイント

2月の2歳児の写真

Purino/shutterstock.com


最後に、2月の2歳児クラスの月案や保育で活かせるポイントをまとめました。



節分の風習に関心を持てる活動を


2月3日の節分。2歳児の子どもたちが行事の意味を知って、自分なりに意欲を持って活動できるよう導入することが大切です。


なぜ豆まきをするのかがわかるよう、鬼が出てくる絵本や紙芝居を使って説明してみましょう。


また、豆まき当日は子どもたちが鬼を怖がりすぎないよう工夫してみるとよいですね。



寒さに負けず身体を動かして遊ぼう


2月もまだまだ寒い日が続きますが、天候のよい日や風がない日は、戸外に出て身体を動かして遊ぶようにしましょう。


2歳児のこの時期は、簡単なルールを理解して遊べるようになる頃のため、鬼ごっこやしっぽ取りなどを取り入れてみるとよいかもしれません。


子どもの体調や気温を確認しながら行い、こまめに水分補給をすることを心がけましょう。



進級に向けて意欲や自信を育む援助を


年度末が近づく2月、翌年度には幼児クラスに進級することを2歳児の子どもに伝え、期待や意欲を持てるよう配慮していきましょう。


「幼児クラスになったらこんなかっこいいことができるんだよ」「面白い遊びがたくさんあるよ」と話をして、子どもたちに楽しみに感じてもらえるとよいですね。


また、意欲を持って活動する姿を認め、自信をしっかり育んでいくのも大切かもしれません。



文例を知って2月の2歳児クラスの月案を作成しよう

今回は、2月の2歳児クラスの月案に使える、養護・教育のねらいや反省などの文例を紹介しました。


節分やバレンタインといった行事は、2歳児の子どもたちが意味を知って親しめるよう導入を工夫してみましょう。


また、風邪を引きやすい時期でもあります。感染症対策をしっかり行い、家庭との連携も含めて健康や衛生面での配慮ができるとよいですね。


2月の月案の文例を参考に、2歳児クラスの保育計画に役立ててみてくださいね。



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