就活をしていないけれど、どうすればよいのか悩んでいる保育学生さんもいるかもしれません。このまま卒業する場合、どのような選択肢があるのかを事前に知っておけるとよいでしょう。今回は、就職しない場合の卒業後の選択肢や、その場合のメリット・デメリットを紹介します。また、就活をしていない方がすべき行動もまとめました。
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■目次
就活をしていない理由とは
今後の人生を大きく左右する就活。中にはまだ就活を始めておらず、卒業後の進路に悩んでいる保育学生さんもいるかもしれませんね。
保育学生さんはここで紹介する卒業後の選択肢や、就職しないメリット・デメリットなどを参考に、自分に適した進路を選べるようになりましょう。
まずは、保育士の就活をしていない理由として考えられることを紹介します。
時間がないから
保育学生さんが就活をしていない理由として、時間がないことが挙げられそうです。
サークルや卒論、実習などが忙しくて時間を取れず、就活を加える余裕がないのかもしれません。
しかし、余裕が出るのを待っていたら時間が過ぎてしまい、どんどん就活に出遅れることになってしまいます。
就活に出遅れれば求人が減ってしまったり、就職先が決まらないまま卒業に至ったりしてしまうでしょう。
そのため、保育学生さんは自分のスケジュールを見直し、短時間からでも就活を始めるとよいですね。
進路に迷っているから
そもそも保育士として働くのか、一般職を目指すのかを迷っている保育学生さんもいるかもしれません。
それぞれの場合で進め方は大きく異なるので、進路が定まらなければ就活を始めることはできないでしょう。
保育学生さんは後に後悔しないようにしっかりと自己分析し、自分に合った進路を選ぶことが大切です。
就職以外の進路を考えているから
就活のスタートに遅れてしまって諦めていたり、就職以外の選択肢を考えていたりする保育学生さんもいるかもしれません。
しかし、この場合は周りで就活をしている保育学生さんを見たときに、「本当に就活をしなくて大丈夫かな」と不安になる場合がありそうです。
そのため、就職以外の進路を考えるときは、自分のキャリアプランや目標をしっかり立てるとよいでしょう。
では、就職以外の進路にはどのような選択肢があるのか、くわしく説明していきます。
就活をしていない保育学生さんの卒業後の選択肢
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ここからは、就活をしていない保育学生さんの卒業後の選択肢をまとめました。
学生を続ける場合
進学・留学する
就活をせずに卒業後も学生を続ける場合は、進学や留学を選ぶとよさそうです。
進学をするのであれば大学院や保育以外の専門学校に行き、さらに保育の知識を深めたり他の専門領域を学んだりするとよいでしょう。
一方、留学をすれば異国の文化を学べるので、自分の視野を広げることにつながるかもしれません。
進学や留学をすれば自分の進みたい道が見つかるかもしれないため、保育士になることを迷っている方は検討してみるとよいでしょう。
就職留年を選ぶ
就職留年とは、就活のためにもう1年学校に残ることを指します。
就活をする際は新卒の扱いになるため、新卒向けの求人に応募できる点がメリットです。
忙しいなどの理由で就活に出遅れてしまった方は、学費がかかるものの就職留年を選んでみるとよいかもしれませんね。
社会人になる場合
フリーターになる
就活をせずに社会人になる場合は、フリーターとして働く選択肢があるでしょう。
フリーターとは15〜34歳のうち学校を卒業しており、アルバイト・パートの雇用形態で働いていたり、働こうとしていたりする方を指すようです。
勤務日数や勤務時間の自由度が高いため、資格の勉強をしたいなど目標が定まっている方は向いているでしょう。
個人事業主として働く
卒業後の選択肢として、個人事業主として働くことも挙げられそうです。
自分で仕事を取る必要があるので経済的に安定しづらいものの、場合によっては正社員より稼ぐことができるでしょう。
特にベビーシッターなどの職種を選べば保育士資格を活かせるため、集客をしやすくなるかもしれませんね。
起業する
「新しく事業を始めたい」などの夢がある方は、起業をしてみるのもよいでしょう。
起業をすれば税やマネジメントの知識など、新しいスキルをつけることにもつながりそうです。
また、事業に成功すれば正社員より稼ぐことができそうなので、興味のある保育学生さんは挑戦してみるとよいかもしれませんね。
関連記事:【保育学生必見】ベビーシッターになるには?役立つ資格や仕事内容など/保育士就活バンク!
就職をしないことのメリット・デメリット
では、就活をせずにフリーターや個人事業主などの選択肢を選んだ場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
それぞれについて、以下にくわしく解説していきます。
メリット
自由な働き方ができる
就職をしない場合のメリットとして、自由な働き方ができる点が挙げられるでしょう。
フリーターや個人事業主などの働き方を選べば、職種にもよりますが好きな勤務時間や勤務日数で働くことができそうです。
基本的に休日なども自分の都合で決められるため、正社員より融通の効いた生活を送ることができるでしょう。
自分の裁量で行動できる可能性がある
自分の裁量で行動できる点も、就職をしない場合のメリットと言えそうです。
特に個人事業主や起業を選んだ場合は決定権が自分にあるため、上司に指示されずに働くことができるでしょう。
その分責任は伴うものの、自分で意思決定をしたい方にはぴったりかもしれませんね。
人間関係で悩みづらくなるかも
保育士として働かない場合のメリットとして、人間関係で悩みづらくなることも挙げられます。
特に個人事業主や起業を選んだ場合は上司や同僚がいないので、「かかわり方が分からない」「上司が怖い」などと悩む機会は少なくなりそうです。
取引先や顧客などとかかわる必要はあるため完全に解放されることはないものの、人間関係に不安を抱くことは減るかもしれません。
デメリット
後に就職するときのハードルが高くなる可能性も
就活をしていない保育学生さんは、後に「就職をしたい」と思ったときにハードルが高くなりそうです。
園や企業の求人には新卒歓迎のものが多くあるため、卒業後に就活をしようと思っても、応募条件を満たしていなかったり求人が少なくなったりということが考えられます。
そのため、後から保育士として働きたい保育学生さんは、在学中に就活をしたほうが有利になるかもしれませんね。
収入が安定しない可能性がある
正社員であれば月給で決まった収入を得られるものの、フリーターの場合は時給となり、個人事業主や起業をした場合は業務量などによって給与が異なるでしょう。
そのため、月によって収入に違いがあり、経済的に安定しない可能性がありそうです。
安定した給与を得たい保育学生さんは、就職をして正社員になったほうが得策かもしれませんね。
社会保険に加入できないことが考えられる
フリーターや個人事業主、起業を選んだ場合、社会保険に加入できないことも考えられそうです。
社会保険に加入できなければ、ケガをしたり病気にかかったりしたときに保障を受けられず、収入に影響が出てしまうかもしれません。
そのため、就職をしない保育学生さんは万が一のことを考え、自身で保険に加入する必要があるでしょう。
今からでも大丈夫!就活をしていない保育学生さんができること
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ここまで、就活をしていない保育学生さんの卒業後の選択肢や、就職をしないメリット・デメリットなどをくわしく紹介しました。
中には進路を考え直し、「就職をしたい!」と思っている保育学生さんもいるかもしれませんね。
最後は就職に向けて今からできることをまとめたので、就活を始めたい保育学生さんは参考にしてみるとよいでしょう。
自己分析をする
まだ就活をしていない保育学生さんは、自己分析を行ってみるとよさそうです。
自己分析とは自身の経験や考え方を整理し、性格・目標・価値観などを理解することを指します。
自己分析をすることで自分の性格や適性を理解でき、自分にぴったりの保育園を探せるでしょう。
また、面接などで自己PRや長所、短所などを答えるときも役立つかもしれませんね。
園の情報収集
園の情報収集も、就活をしていない保育学生さんが今からできることの一つでしょう。
説明会や就職フェアなどに参加し、園の特徴を知れば求人選びに役立つかもしれません。
特に就職フェアにはたくさんの園が参加するため、効率的に情報を集めることができそうです。
OB・OG訪問に行く
OB・OG訪問とは園で働いている先輩保育士さんを訪ね、実際の仕事の様子などを質問することを指します。
就活をしていない状況でもモチベーションを上げることにつながるため、OB・OG訪問から始めてみてもよさそうです。
「何から始めましたか?」「就活を進める流れを教えてください。」などの質問をしてみてもよいかもしれませんね。
就職・転職エージェントに登録する
まだ就活をしていない保育学生さんは、就職・転職エージェントに登録するのも効果的でしょう。
就職・転職エージェントに登録すればアドバイザーが求人を探したり、履歴書・エントリーシートの添削をしたりしてくれます。
面接対策も行っているため、就活をしていない保育学生さんもスムーズに選考を受けることができるでしょう。
また、アドバイザーはスピーディーに対応してくれるので、卒業が迫っている保育学生さんも短期間で集中して就活を進められるはずです。まずは登録からしてみるとよいですね。
関連記事:自己分析の簡単なやり方。行う目的や就活に活かすためポイント/保育士就活バンク!
関連記事:【保育士の就活】OB訪問とは。やり方や質問内容、メールの例文などを徹底解説/保育士就活バンク!
就活をしていない保育学生さんは、悔いのない選択肢を選ぼう
今回は、就活をしていない保育学生さんの卒業後の選択肢を紹介しました。
保育学生さんが就活をしない理由として時間がなかったり、進路に迷っていたりすることが挙げられます。
これから保育士の就活を始めたい方は自己分析を行う、園の情報収集をするなどしてみるとよさそうです。
保育学生さんはここで紹介した選択肢などを参考に、自分に合った進路を選べるとよいですね。
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