【新卒保育士向け】片付けの声かけ例7選。子どもの意欲を引き出すポイントを解説!

新卒保育士さんの中には「子どもに片づけをしてもらうにはどうすればいいのかな」と感じる方も多いかもしれません。早く次の活動に移らないといけないのに…飽きて追いかけっこを始める子がいる…など悩みは尽きませんよね。今回は子どもの意欲を引き出す片付けの声かけ例を紹介します!普段の保育のヒントにしてみてくださいね。

片づけをする子ども

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子どもの片付けが進まないのはなぜ?

楽しく遊んだあとに待っている、片付けの時間。

「子どもたちがなかなか片付けに意欲を持ってくれない」と困っている新卒保育士さんは多いかもしれません。

そもそも、子どもたちの片付けがなかなか進まないのはどうしてなのでしょうか。

まだ遊び足りない

「今新しい遊びを始めたところだ」「遊びが盛り上がっていて今はやめたくない」など、子どもたちがまだまだ遊び足りない気持ちであることが考えられます。

そのため、子どもたちが満足するまで遊べるように活動の時間を調整すると、スムーズに気持ちを切り替えて片付けに移ってくれるかもしれません。

「片付けは楽しくないもの」と思っている

子どもたちにとって「片付けはつまらない、やらされるもの」という認識になっているケースがあります。

楽しく片付けができるよう声かけの仕方を工夫したり、片付けをすると気持ちよく過ごせることを伝えたりすることが大切になります。

片付ける場所がわからない

そもそも、おもちゃや道具をどこに片付けたらよいか理解していない可能性もあります。

子どもたちが自分で片付けができるように、収納方法や指示の出し方をわかりやすく工夫することがポイントですね。

片付けなくてもいいやと思っている

「自分が片付けなくても誰かがやってくれる」「また遊ぶときに使うから出しっぱなしでもいいや」と思っている子どももいるかもしれません。

どうして片付けをするのか理由を伝え、「自分で遊んだものは自分で片付けよう」と思える動機づけをするよう意識してみましょう。

【新卒保育士向け】片付けの声かけ例7選

片付けをする子どもと保育士

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子どもたちの意欲を引き出す片付けの声かけの例を紹介します。

「〇〇くん、きれいに片付けてくれてありがとう」

クラス全体で片付けに取り組むときは、つい進んでいない子にばかり目がいってしまいがちになりますが、しっかり片付けをしている子がいるはずです。

そうした子の名前を呼んだうえで、感謝の気持ちを伝えたうえで褒めてみましょう。

褒められた子どもはより片付けに対してポジティブな気持ちになれるうえ、他の子どもも真似をして片付けを率先してくれるかもしれません。

「誰が一番早く片付けられるかな?よーいどん!」

競争感覚で楽しく片付けに取り組んでみると、子どもたちも夢中になれるかもしれません。

さらに、「〇〇ちゃんがすっごくきれいに片付けている」「〇〇くんが一番かも」と実況することで、より楽しい気持ちを後押しできそうですね。

「もうすぐ給食だ、いそげいそげ!」

次の活動への見通しを持たせる声かけが有効なケースもあるでしょう。

”片付けをがんばったら、また次に楽しみな活動が待っている”と思えることで、子どもたちも意欲的になるかもしれません。

「おもちゃをおうちに帰してあげてね」

おもちゃや道具を人に見立てて、「おうちに帰りたいよって言ってるよ」「この子たち、もともとどこにいたんだっけ?」と声をかけると、片付けがはかどることも。

身の回りのものを大切にする心を育むことにもつながりそうですね。

「時計の針が5にくるまでに片付けちゃおう」

終わりの時間を決めておくことで、”がんばって取り組まないと終わらない”と子どもたちが意識してくれるでしょう。

時計が読めない年齢では、音楽を流して「この曲が終わるまでに片付けようね」と声かけをするアイデアもあります。

「誰かお手伝いしてくれる人?」

テーブルやござなど大きなものを片付けるときは、保育士さんの手伝いをする人を募集すると、子どもたちの「やりたい!」を引き出せるかもしれません。

危険がないよう、子どもたちといっしょに片付けても安全な器具のみにしておきましょう。

「見て見て、先生は●個も片付けたよ」

保育士さん自身が片付けをする姿を見せることも大切です。

先ほどの声かけ例と組み合わせて「先生と〇〇ちゃん、どっちが先に片付けられるか競争ね」と伝えるのもよいですね。

早さに気を取られて雑になってしまわないよう、丁寧にしまうことも合わせて伝えることがポイントですね。

【新卒保育士向け】片付けの意欲を引き出すコツ

最後に、子どもたちの片付けに対する意欲を引き出すために意識したいコツをまとめました。

できている子どもを充分に褒める

片付けをしていない子どもを注意するだけではなく、上手に片付けができている子どもを見つけて褒めることで、他の子どもも「真似してみよう」と意欲を持ってくれるかもしれません。

「きれいにしまっていてとってもかっこいいね」「他のお友だちが遊んでたおもちゃも片付けてくれてるよ」など具体的に褒めることがポイントです。

ゲーム感覚を取り入れる

片付けは大変だ、やりたくないという認識を植え付けないよう、ゲーム感覚で楽しみながら行うことがコツです。

  • ●個のおもちゃを片付けたか数える
  • どこのグループが一番早く片付いたか競争する
  • 片付けの歌をうたう

このような工夫を取り入れて、楽しみながら片付けていけるとよいですね。

見通しを伝える

片付けができたら次に楽しみな活動があると伝えることで、子どもたちは意欲を持って取り組めるでしょう。

片付けの時間を決めておくことも、「あとどのくらいがんばったらおしまい」とわかるので効果的かもしれません。

片付けやすい環境作りをする

どこに何を片付けるのか子どもたちが理解できるように、収納方法を工夫することも大切です。

  • 棚にしまうものをラベルや絵カードで貼っておく
  • カゴに入れるだけなど簡単に片付けられる状態にしておく
  • きれいに収納するために充分なスペースを設ける
  • 仕切りを用意して一つずつ入れられるようにしておく

片付けの方法に悩んだときは、他のクラスの収納方法も参考にしてみるとよいかもしれませんね。

保育士さんの声かけで片付けへの意欲が変わる!

今回は新卒保育士さん向けに、子どもたちの片付けに対する意欲を引き出す声かけの例を紹介しました。

”片付け=大変なもの・やりたくないもの”というイメージにならないよう、楽しく前向きな声かけを心がけてみてくださいね。

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