保育学生さんのなかには、電車ごっこのアイテムを手作りしたいと考える方もいるのではないでしょうか。アイデアとして、ダンボールを使って実際に子どもが中に入って遊べるものや牛乳パック、フェルトなどを使っておもちゃとして遊べるものなどがあります。今回は、電車ごっこをより楽しめる手作りのネタを紹介します。
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■目次
保育園で電車ごっこのアイテムを手作りして遊んでみよう!
保育園で電車ごっこをするとき、縄跳びやダンボールなど使って遊ぶこともあるのではないでしょうか。特に廃材を用いる場合、装飾するだけでより本物に近い電車に見立てることができるでしょう。
ダンボールの場合、年齢によって1人で動く電車にしたり、何個も材料をつなげて作ったりして遊び方を変えてみてもよいかもしれません。 また、牛乳パックやフェルトの場合は、いつでも遊べるおもちゃの一つになるかもしれません。
今回は、どの年齢でも遊べる電車ごっこの手作りアイデアを素材別にまとめました。
手作り電車ごっこ:ダンボール
段ボールで手作りできる電車ごっこの作り方を紹介します。
ダンボール電車の作り方
用意するもの
- ダンボール
- 画用紙
- テープ
- はさみ
- のり
作り方
1.ダンボールの蓋と底になる部分をカッターで切り取ります。
2.2枚のダンボールを1枚につなぎ合わせるため、それぞれのダンボールの一辺を切ります。
3.それぞれをガムテープでつなぎ合わせて1つの大きなダンボールの輪を作ります。
4.電車の窓は、画用紙をのりで貼り付けるとできあがりです。
製作するときのポイント
電車が長すぎると、動きにくいことも考えられるので、5から6人が入れる大きさの電車をダンボールで複数用意すると遊びやすいかもしれません。乗車口と降車口を分けるとスムーズに遊べるかもしれないので、ダンボールに切り込みを入れてドアのように開閉できるようにしておくとよいでしょう。
ダンボールを使った電車ごっこの遊び方
ダンボールの車体を使って電車ごっこで遊んでみましょう。
1.それぞれの電車の車掌さんを決めます。
2.車掌さんが先頭にしてダンボール電車に乗り込みます。
3.部屋を1周か、2周したら車掌さんが交代をします。
4.(3)を繰り返して遊びます。
1周して車掌さんを交代するのではなく、電車ごっこの歌を歌ったり駅を決めて電車ごっこをしたりするとよいかもしれません。複数の電車で遊ぶ場合、ぶつからないよう本物の線路のように歩く方向を決めておくとよいでしょう。
手作り電車ごっこ:牛乳パック
牛乳パックを使ったおもちゃの電車の作り方を見てみましょう。
牛乳パック電車の作り方
用意するもの
- 牛乳パック
- 画用紙
- テープ
- はさみ
- 接着剤
作り方
1.牛乳パックの三角の部分を平らになるように折り込んでテープでとめます。
2.接着剤で、牛乳パック前面に好きな色の画用紙を貼り付けます。
3.窓やラインなどを画用紙で作り、(2)に貼り付ければできあがりです。
製作をするときのポイント
はさみを使う工程がないため、年中、年長児であれば製作しやすいと言えるでしょう。自分の好きな色にしたり、窓の大きさや位置、車体に絵を書くなど工夫したりすると、子どもたちが思い思いに作ることができ、オリジナリティ溢れるおもちゃができそうです。線路を作っておくと、電車のように走れて楽しいかもしれません。
牛乳パックを使った電車ごっこの遊び方
1.つなげて遊んだり、1両で保育室の床を走らせたり思い思いに遊びます。
2.駅や踏切を決めて、一旦止まったり、進んだりして遊びます。
狭い場所で遊んでいるとぶつかってしまうことも考えられるので、広い場所で遊ぶとより楽しめるかもしれません。線路を敷いて、運転手になりきって遊べるように帽子を用意するとより面白そうです。
関連動画:車掌さんの帽子の作り方/保育士バンク!
手作り電車ごっこ:フェルト
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フェルトで手作り電車を作りましょう。
フェルトの電車の作り方
電車の作り方から見ていきましょう。
用意するもの
- フェルト
- はさみ
- 布用接着剤
- 針
- 糸
作り方
1.フェルトで電車の車体と連結部分を作ります。
2.連結部分のフェルトを車体に挟みこむように接着剤で貼り付けます。
(先頭部分と最後尾の車両は片側のみ付けます。他の車両は両側に付けていきます。)
3.残りのフェルトで、ドアや窓、車輪などを貼って装飾します。
4.ボタンを針と糸で縫い付けて、ボタンホールを作ればできあがりです。
製作のポイント
付けるボタンは小さいものではなく、少し大きめのものを用意して遊びやすくしましょう。布用接着剤で貼り付けますが、糸で縫い付けると剥がれにくくなり、丈夫になりそうです。
フェルトの電車の遊び方
1.ボタンをはめて車両をつなげたり、はずして車両を短くしたりして遊びます。
2.友だちと車両を繋げたり、1人で遊んだりします。
ボタンをはめたり、外したりして遊ぶので、個々で遊ぶことが多いかもしれません。自由遊びの時間やすきま時間に遊びとして取り入れてもよいでしょう。ボタンを上手にはめられない場合は、保育学生さんがやり方やコツを教えるとよさそうです。
手作りの電車ごっこを楽しむときのポイント
電車ごっこを楽しむときのポイントを紹介します。
丈夫な材料で作る
子どもたちが電車ごっこで遊ぶときには、丈夫な材料で作ることが大切になります。ダンボールや牛乳パックなどを使うと繰り返し遊んでも壊れにくいでしょう。何度も遊べることで、電車ごっこの面白さや楽しさを感じられるかもしれません。
電車に関連する小物も作る
電車ごっこをするときは、車両だけでなく切符や線路、駅や踏切を作るとより本物に近くになり楽しめるでしょう。ダンボール電車の場合は、線路の上を歩いたり駅を作ったり、切符を用意したりすると本当に電車に乗っている気分になりそうです。
牛乳パックやフェルトのおもちゃで遊ぶ場合でも線路、駅などを用意しておくと楽しめるでしょう。
保育園で電車ごっこに活用できるアイデアを手作りしてみよう
今回は、手作りできる電車ごっこのアイデアを紹介しました。
電車ごっこのアイテムは廃材や身近な素材を使えば簡単に手作りできます。
ダンボールの場合は、実際に子どもたちが乗車をして歩きながら楽しめそうです。牛乳パックやフェルトの場合は、子どもたち一人ひとりで遊べるので取り入れやすい遊びかもしれません。
電車本体だけでなく、駅や踏切、切符などを用意するだけで、より本格的になって楽しめそうです。
今回のアイデアも参考にしながら、実習や入職の際には子どもたちと手作りの電車ごっこを楽しめるとよいですね。