保育で楽しめる宝探しゲームとは?折り紙を使った宝物の作り方や問題の出し方

宝探しゲームを実習や入職後の活動に取り入れたいと考える方もいるのではないでしょうか。
問題の出し方や宝物の作り方、遊び方を知って実際の現場で役立ててみましょう。

今回は、宝探しゲームについて、ルールや折り紙などを使った宝物の製作方法を紹介します。あわせてアレンジアイデアと注意するポイントもまとめました。

宝探しゲームをする子どもの写真

Hatchapong Palurtchaivong/shutterstock.com

宝探しゲームとは?

宝を隠す人と探す人に分かれて行う宝探しゲーム。
子ども自身が隠す場所を考えたり、友だちと協力して宝を見つけたりと2歳児頃から楽しめる遊びといえるでしょう。

しかし、問題が難しいときや宝が見つけにくい場所にある場合、低年齢の子どもたちには楽しめないことも考えられます。
そうならないように、宝探しの遊び方や問題の作り方を事前に確認しておくとよいですね。

保育園での宝探しゲームには、以下のねらいが挙げられます。

  • 友だちと協力しながら遊ぶ
  • 自分たちで考えて宝を見つける楽しさを知る

友だちと協力しながら、楽しく遊べるとよいでしょう。
そのためも、ゲームをする前に宝物を子どもたちが見つけやすいサイズにしたり、キャラクターなど好きなものにしてみたりするとよいかもしれません。

今回は、宝探しゲームについてくわしく紹介します。

宝探しゲームの遊び方

まずは、宝探しゲームの遊び方を見ていきましょう。

用意するもの

宝物になるものを準備しましょう。

<例>

  • 折り紙で作った製作物
  • カプセル 等

宝物と一言で言っても、さまざまな種類があります。折り紙やカプセルなど何を隠すかを決めておきましょう。

折り紙を使った宝物の作り方

宝物の例として挙げた折り紙を使った宝物の作り方を紹介します。
ゲーム前に子どもたちと製作してみましょう。

ハンドスピナー

折り紙で作れるハンドスピナー。見つけた後もおもちゃとして遊べるので、宝物にピッタリかもしれません。

<用意するもの>

  • 折り紙
  • ダンボール
  • 綿棒
  • ハサミ
  • キリ
  • セロハンテープ
  • 接着剤

接着剤が乾くまで広い場所を用意して乾かすようにしましょう。綿棒の先がとがらないように注意して切るのがポイントです。

ハンドスピナーは場所を選ばず遊ぶことができるので、早く宝物を見つけた子どもたちが待っている間に遊ぶこともできそうですね。 (詳しい説明はこちら

ハート

見つけたときにかわいいハートを折り紙で作ってみましょう。

いろいろな色で折るとかわいいですね。
折るのに慣れた子どもには複数作ってもらったり、わからない友だちに教えてあげるよう促したりするとよいでしょう。

2歳児はまだ折り紙に慣れていない子どもも多いかもしれないので、保育学生さんが折ったり、できあがったものに装飾してもらったりするとよいですね。

ほかにも、ぴょんぴょん遊べるカエルやうさぎ、猫などの動物、ゲームが終わった後に遊べる凧などを宝物すると楽しめそうですね。

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遊び方

1.人数分の宝物を用意します。

2.隠す人と探す人に分かれます。隠す人が宝物を隠すまで、探す人は待ちます。

3.隠したらスタートの合図で一斉に宝物を探します。

4.全員見つけたら終了です。

遊ぶときのポイント

あらかじめルールを決めておく

始める前に、ゲームをする範囲を決めておきます。
また、制限時間も決めておくと集中して宝物を探すことができるでしょう。

最初は保育学生さんが見本を見せる

初めて遊ぶときは、保育学生さんが宝物を隠すようにし、慣れてきたら子どもたち同士で挑戦してもらいましょう。
早く見つけてしまった子は、範囲の外側に出て待つように促します。その際、座って待てる場所をきちんと決めておくことが大切です。

ほかにも、一つの宝物をみんなで探し、一番早く見つけた子どもが勝ち、というルールにしてみても面白そうですね。

宝探しゲームのアレンジアイデア

基本的な遊び方に慣れたら、宝探しゲームをアレンジして遊んでみましょう。

ヒントカードがある宝探しゲーム

用意するもの

  • 1~4枚のヒントカード
    「せんせいのいすのした か ピアノのよこ」のように次のヒントカードの隠し場所がわかるように書きます。 (順番につながるように2択か3択でヒントを書いておく)
  • 宝物

遊び方

1.ヒントを書いたカードを4枚~5枚隠します。

2.子どもたちが1番目のヒントが書かれているカードを見つけます。

3.順番にヒントカードを見つけ、最後の宝物を見つけるまで遊びます。

遊ぶときのポイント

ヒントカードを使った宝探しゲームは、字が読めるようになる5歳児くらいから遊べるでしょう。
何人かでグループを作ってお互いに相談しながら遊べるとよいですね。

保育学生さんはひらがなでヒントを書いたり、イラストつきにしたりとわかりやすいヒントカードを作るようにしましょう。

謎解きをしていく宝探しゲーム

宝物の場所が書いてあるヒントカードを見つけ、そこから謎をといて宝物の場所を見つけるゲームです。

用意するもの

  • 謎が書いてあるカード
    (子どもでもわかりやすいなぞなぞにしてもよい)
  • 宝物

遊び方

1.子どもに答えを記入する用紙を渡します。

2.最初にヒントを伝えます。

3.子どもたちがヒントを頼りにして謎が書いてあるカードを探します。

4.子どもたちは順番にカードを見つけ、記入する用紙に答えを書きます。

5.答えの用紙が全部うめられたら、宝物の場所を見つけて終了です。

遊ぶときのポイント

子どもたちでも解きやすい謎を用意しましょう。
たとえば、普段保育で遊ぶなぞなぞのように「パンはパンでもたべられないパンは?」などわかりやすいものにします。

ヒントを見つけるごとに1文字ずつ答えのカードが埋まるようにすると、友だちと相談したり話し合ったりできるかもしれません。

遊び方に慣れてきたら、難易度を上げるとより面白く遊べるでしょう。

宝探しゲームで遊ぶときの注意点

保育園で宝探しゲームをして遊ぶときに注意するポイントをまとめました。

宝を隠す場所の範囲を決める

宝を隠す場所は範囲を設定しておきましょう。

範囲が広いと見つけにくくなってしまうと同時に、疲れてしまい楽しく遊べない可能性もあります。

子どもたちが隠す場合でも範囲を設定しておけば、隠した場所をもし忘れてしまっても見つけやすくなるでしょう。

制限時間を決める

子どもたちが飽きてしまわないように時間を決めておきましょう。

宝物を見つけるだけのときは短く、謎解きなどのアレンジがあるときは15分などと設定するとよいですね

子どもたちが集中力を切らさず、楽しんで遊べる時間を見極めるのがポイントです。

年齢に応じて難易度を上げる

遊ぶ年齢によって難易度を変えましょう。ヒントカードで遊ぶときは、3歳児や4歳児の場合は「字」でなく「絵」で表現してもよいでしょう。

大きいクラスは、宝物を隠す場所も見つかりにくいところにするなどしてもよいかもしれません。

また、宝物のサイズを調整するのもよいですね。低年齢の子どもたちやゲームの最初は大きく見つけやすいものにして、少しずつ宝物を小さなサイズにしてみましょう。

ゲーム前に必ず、何を隠すのか子どもに見せることが大切です。

宝探しゲームのポイントを知って子どもといっしょに遊ぼう

今回は、宝探しゲームについて紹介しました。

簡単な遊び方であれば2歳児頃から楽しむことができ、問題や隠す場所の難易度を上げることで大きいクラスも楽しく遊べるでしょう。

子どもたち全員が興味を持って遊ぶためには、事前準備が大切になります。宝物はもちろん、環境設定やヒントの出し方などきちんと考えておくとよいでしょう。

宝物は導入として、前日などに子どもたちといっしょに折り紙の製作をしてもよいかもしれません。

保育活動に取り入れる際は、担当クラスの保育士さんに子どもたちの様子を聞いたり、宝を隠す範囲のアドバイスを受けたりしながら進められるとよいですね。

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