9月のおたよりの文例を知りたい新卒保育士さんも多いかもしれません。少し暑さが和らいでくる季節なので、活発に遊ぶ姿や運動会の練習を頑張る姿をおたよりで伝えられるとよいですよね。今回は、保育園で作成する9月のおたよりの書き出しや子どもの様子、保護者へのお願いなどの文例を紹介します。
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■目次
9月のおたよりにはどんなことを書く?
日差しの強さも徐々に和らぎ、秋らしい風が吹くようになる9月。
保育園のおたよりでは、戸外でのびのびと遊んだり、運動会や敬老の日など行事に向けて練習をしたりする姿を盛り込むと、9月の過ごし方が伝わりやすくなりそうです。
おたよりを作成するときは、基本的に以下の構成に沿ってまとめていく園が多いでしょう。
- 書き出しとなる時候の挨拶
- 9月の子どもたちの様子
- 保育園の行事に関するお知らせ
- 9月に誕生日を迎える子どもの紹介
- 園またはクラス担任からのお知らせ、お願い
9月には運動会を実施する園も多いため、あらかじめ着替えなど必要な準備物や、当日のお願い事項などをおたよりに書いておくとよいかもしれません。
それでは、新卒保育士さんがおたよりを作成するときに役立つ書き方のポイントや、書き出しとなる時候の挨拶・子どもの様子の文例を紹介していきます。
保育園で9月のおたよりを作成するときのポイント
まずは、9月の保育園のおたよりを作成するポイントをみていきましょう。
夏休み明けの子どもたちの姿を伝える
夏休みに長期間お休みをしていて、9月が久しぶりの登園となる子どももいるでしょう。
9月のおたよりでは、そうした子どもたちが夏休みの思い出を教えてくれたり、友だちに会えてうれしそうにしていたりする姿を伝えるとよいかもしれません。
久しぶりの保育園生活を不安にしていた保護者の方も安心してくれそうですね。
夏から秋への季節の移り変わりにふれる
日中はまだ暑い日が続くものの、だんだんと涼しい日も増えてくる9月。徐々に秋らしさが増してくる時期なのではないでしょうか。
季節の移り変わりについてふれることで、9月らしい季節感が伝わるおたよりになるかもしれません。
運動会など行事の練習の様子を取り入れる
9月になると、多くの保育園で運動会に向けた練習が始まるでしょう。
ダンスを覚えようと普段から音楽をかけて踊ったり、自由遊びの時間にかけっこの練習をしたりする姿を伝えれば、おたよりを読んだ保護者の方に子どもたちの普段の頑張りが一層伝わりそうですね。
9月のおたよりの文例~時候の挨拶を含む書き出し~
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ここからは、9月のおたより作成に役立つ文例を紹介します。まずは、書き出しとなる時候の挨拶の文例をまとめました。
短めの書き出しの文例
- 焼きつくようだった日差しも和らいで、過ごしやすい気候になりました。
- だんだんと日が落ちるのが早くなり、秋の訪れを感じます。
- 澄んだ空気に、どこからかキンモクセイの香りが混じる季節です。
長めの書き出しの文例
- まだ日中は暑い日が続きますが、朝夕は涼しい風が吹くようになりました。だんだんと秋の気配を感じます。
- 秋らしい晴れやかな空に、清々しい気持ちになります。高い青空に、子どもたちが元気に遊ぶ声が響いています。
- 園庭にアキアカネたちがやってくるようになりました。子どもたちといっしょに追いかけっこを楽しんでいるようです。
9月の時候の挨拶では、秋の訪れを感じられるような、気温の変化や自然の移り変わりについて述べるとよいかもしれません。
園庭の様子など保育園ならではの情景を入れ込むことで、より想像をかき立てられるおたよりになりそうですね。
9月のおたよりの文例~子どもの様子~
次に、9月のおたよりで伝える子どもの様子の文例を紹介します。
0歳児
- 「食べたい」という意欲を持って、夢中でつかみ食べをする○○組さん。食欲の秋ですね。
- 夕方に外気浴に出ると、涼しい風に目を細める子どもたち。秋の訪れを肌で感じているようです。
1歳児
- 「どんぐりころころ」の歌が大人気。何度も繰り返し歌ううちに、すっかり振り付けをマスターしてしまいました。
- 朝夕は涼しい日が増えてきたので、○○組も園庭に出て涼んでいます。秋風が吹くなか、駆け回って遊ぶ姿が微笑ましいです。
2歳児
- ○○組では「小さい秋探し」がブーム。園庭に出ると、どんぐりやまつぼっくりなど、秋の自然を見つけて教えてくれます。
- 幼児クラスの運動会の練習を見せてもらった2歳児さん。迫力ある演技やリレーに夢中になったようで、部屋に戻ってから「ぼくたちもやりたい!」と運動会ごっこを行いました。
3歳児
- 登園したらすぐに「○○ちゃん、あーそーぼ」と声をかけ合う子どもたち。お友だち同士の仲が深まっているのを感じます。
- 初めての運動会にドキドキ、ワクワクな○○組。ダンスやかけっこなど、やる気いっぱいで練習しています。
4歳児
- 子どもたちが普段から大好きな歌「○○」を運動会でも踊ることが決まりました。練習している間も、子ども同士で教え合うなどやる気ばっちりです。
- 敬老会のイベントに向けて、おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントに写真立てを作りました。「お家に飾ってくれたらうれしいな」とつぶやく子どもたち。渡すのが楽しみですね。
5歳児
- リレーの練習に熱中している○○組。みんなで作戦を立てて、走る順番やバトンの渡し方などを一生懸命話し合っています。
- 園庭にやってくるトンボを捕まえようと張り切る子どもたち。動きが速いトンボですが、挟み撃ちでなんと2匹もゲットすることに成功していました。
運動会や敬老の日など、9月の行事に合わせて子どもの姿を伝えてみましょう。
また、初秋の自然とふれ合う様子を盛り込んでも季節感あるおたよりになりそうですね。
9月のおたよりの文例~保護者へのお知らせ~
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最後に、9月のおたよりで伝える保護者へのお知らせやお願いの文例をまとめました。
園生活について
- 9月に入り、運動会の練習が始まりました。汗をかくことが多いため、毎日水筒と着替えの持参をお願いいたします。
- 朝夕で気温差がある日が増えてきます。気温に合わせて調節できるよう、長袖・半袖両方の支度をお願いいたします。
運動会の実施に合わせて、準備してもらうものやお願いなどをおたよりに書いておきましょう。また、衣替えについてもあらかじめ周知しておくとよいかもしれません。
保健について
- 涼しくなったものの、まだ日中は暑い日が続きます。水分補給と適切な休憩を意識して、予防に努めていきましょう。
- 9月には連休がありますが、休み中も早寝早起きと規則正しい生活を心がけて、健康に過ごしましょう。
保護者の方に向けても、熱中症や連休中の過ごし方について注意喚起をしていきましょう。
スペースに余裕がある場合、健康に過ごすためのポイントなどをくわしく書いてもよさそうですね。
9月の子どもの様子が伝わるおたよりを作成しよう
今回は、新卒保育士さんが9月のおたよりに活かせる、時候の挨拶の書き出しや保護者へのお願いなどの文例を紹介しました。
9月のおたよりでは、夏の終わりを感じられる時候の挨拶や、運動会やお月見、敬老会など季節の行事に取り組む子どもの姿を伝えましょう。
また保護者の方に向けて、運動会に関する連絡や、熱中症対策についてお知らせしておくこともポイントです。
コラムの文例を参考に、9月のおたより作成に活かしてみてくださいね。