節分にちなんだ製作遊びを取り入れたいけれど、アイデアが浮かばないと悩む保育学生さんや新卒保育士さんもいるでしょう。牛乳パックやトイレットペーパーの芯など身のまわりのものを使い、魅力的なおもちゃを作れたらよいですね。今回は、豆入れやお面などの製作アイデアを紹介します。また、由来やねらいについてもあわせてまとめました。
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節分の製作を保育に取り入れよう!
豆まきをしたり恵方巻きを食べたりする節分行事。
古来の日本では立夏・立秋・立冬といった季節の分かれ目のことを節分と呼んでいましたが、近年では冬と春の境目である立春のみを指すようです。
また、豆まきは季節の変わり目に多い病気などの厄を鬼に見立て、追い払うという由来があります。
一方、恵方巻きはその年に定められた方角のほうを向いて食べると、福が来るといういわれがあるようです。
このような由来を子どもに伝えれば、節分の理解を深められたり行事への期待を高められたりできるかもしれません。
保育学生さんや新卒保育士さんはここで紹介する節分の製作アイデアを覚え、実習や保育に活かしましょう。
節分の製作アイデア:鬼
まずは、保育園の節分行事に活かせる鬼の製作アイデアを紹介します。
①鬼のツノ
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- 赤色の毛糸 適量
- 黄色の画用紙 1枚
- ゴムひも
- 接着剤
- パンチ
- ガムテープ
- ペン
- はさみ
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが工程をしっかり説明すれば、4歳児頃から行えそうな製作アイデアです。
画用紙や毛糸をピンク色や青色に変え、好きな色の鬼を作ってみても楽しめるでしょう。
また、毛糸全体をビーズなどで飾ることで、おしゃれな見た目に仕上がるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
②鬼の帽子
用意するもの
- 水色、白色、赤色、黒色、黄色の画用紙 1枚
- ゴムひも
- パンチ
- のり
ポイント
簡単な折り紙で作ることができるので、3歳児や4歳児頃から取り入れてみるとよさそうです。
子どもがスムーズに製作できるように、あらかじめ鬼の顔のパーツを作っておくとよいでしょう。
また、保育学生さんや新卒保育士さんがかぶって鬼になりきれば、子どもは夢中になって豆まきなどを楽しめるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
③紙皿で作る鬼のお面
用意するもの
- 黄色、黒色、白色の画用紙 1枚
- 紙皿 1枚
- ベージュ色の毛糸
- ゴムひも
- 赤色の絵の具
- 紙コップ 1個
- 筆
- 水
- ペン
- カッター
- のり
- パンチ
- はさみ
ポイント
カッターで穴をあける工程を保育学生さんや新卒保育士さんが担当すれば、3歳児くらいから取り入れることができるでしょう。
0歳児や1歳児クラスで行うときは、タンポなどで紙皿を色づけして、保育学生さんや新卒保育士さんがお面に仕上げるとよさそうです。
以下の動画を参考に折り紙でリボンなどを作り、自由に飾ってみても盛り上がるかもしれません。(詳しい作り方はこちら)
関連動画:折り紙1枚で簡単!すぐ出来る【りぼん】の折り方/保育士バンク!
④紙袋で作る鬼のお面(再生時間 2:48~3:17)
用意するもの
- 紙袋 1枚
- 黄色、白色、赤色、黒色の画用紙 1枚
- 赤色の絵の具
- 紙コップ 1個
- 筆
- 水
- のり
- カッター
- はさみ
作り方
1.紙袋全体を赤色の絵の具で塗ります。
2.画用紙で鬼のツノ、髪、目、口などのパーツを作ります。
3.紙袋を上下逆に置き、(2)を貼りつけていきます。
4.目の部分にカッターで穴をあけたらできあがりです。
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが事前に穴をあけるなどの準備があれば、3歳児頃から取り入れられそうな製作アイデアです。
あらかじめ顔のパーツを用意しておき、すぐに貼れるようにしておくとスムーズに進められるでしょう。
1歳児や2歳児クラスではちぎった折り紙を紙袋に貼り、保育学生さんや新卒保育士さんが(2)、(3)、(4)の工程を行って仕上げるとよさそうです。
⑤折り紙の鬼
用意するもの
- 赤色、水色の折り紙 2枚
- 黄色の折り紙 1枚
- 白色、黒色のペン
ポイント
少し難しい工程があるため、5歳児クラスくらいから取り入れるとよいかもしれません。
保育学生さんや新卒保育士さんが近くで見守り、複雑なところは手助けできるとよさそうです。
できあがった鬼は壁面などに貼り、節分の雰囲気を高めてみましょう。(詳しい作り方はこちら)
節分の製作アイデア:豆入れ
ここからは、節分にぴったりな豆入れの製作アイデアをまとめました。
①牛乳パックで作る豆入れ
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- 黒色、白色、黄色、赤色の画用紙 1枚
- 面ファスナー
- PEテープ
- パンチ
- カッター
- のり
- テープ
- はさみ
ポイント
あらかじめ牛乳パックを豆入れの形に切っておけば、3歳児頃から取り入れることができるでしょう。
青色や緑色の画用紙を周りに貼り、好きな色の鬼を作ってみてもよさそうです。
また、PEテープの代わりに三つ編みにした毛糸を使い、さらにおしゃれな見た目に仕上げてもよいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
②折り紙で作る豆入れ
用意するもの
- 茶色の折り紙 1枚
ポイント
保育学生さんや新卒保育士さんが側につけば、4歳児頃から行えそうな製作アイデアです。
0歳児や1歳児クラスで取り入れるときは白い紙に手形スタンプなどで色づけし、保育学生さんや新卒保育士さんが豆入れの形に仕上げましょう。
また、節分が終わった後は小物入れとして活用し、窓側などに飾ってみるとよいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
節分の製作アイデア:恵方巻き
最後は、恵方巻をモチーフとした製作アイデアをまとめました。
①トイレットペーパーの芯で作る恵方巻き
用意するもの
- 緑色、赤色、茶色、ピンク色、黄色、黒色の折り紙 1枚
- 白色の折り紙 3枚
- トイレットペーパーの芯 1本
- テープ
- のり
ポイント
はさみを使わず折り紙を丸めるだけで作れるため、2歳児くらいから取り入れることができそうです。
その場合、トイレットペーパーの芯に詰める過程などは、保育学生さんや新卒保育士さんが担当するとよいかもしれません。
また、緑色や赤色の折り紙をくるむ工程が難しいときは、恵方巻きの具を減らすと作りやすくなるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
②綿で作る恵方巻き
用意するもの
- 綿 適量
- 黒色の折り紙 2枚
- 黄色、緑色、茶色、赤色の折り紙 1枚
- 接着剤
- テープ
- はさみ
作り方
1.黒色の折り紙を2枚つなげ、全体に接着剤を塗ります。
2.(1)の上全体に綿を置いて乾かします。
3.黄色、緑色、茶色、赤色の折り紙を細く丸め、テープで固定します。
4.(2)の短辺が上下になるように置き、(3)を下方に乗せます。
5.(4)を下から上に向かって巻き、接着剤で留めたらできあがりです。
ポイント
3歳児くらいから行えそうな製作アイデアです。
(3)の工程が難しいときは代わりに毛糸などを使えば、折り紙をこまかく丸める必要がないので簡単に作れるかもしれません。
完成した後はおままごとなどで使い、節分の雰囲気をさらに味わってみるとよいでしょう。
お面や豆入れなどを製作し、節分の日を楽しもう!
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今回は、実習や保育に活かせる節分の製作アイデアを紹介しました。
鬼や恵方巻きをモチーフとした製作を取り入れれば、子どもの行事への期待感を高めることにつながるかもしれません。
0歳児などの乳児クラスで取り入れるときは、タンポ遊びや吹き絵を活用してみるとよさそうです。
一方、2歳児くらいからは折り紙を丸める、ちぎるなどの動作があるアイデアを取り入れてみるとよいかもしれません。
牛乳パックなど身のまわりのものを使い、節分にぴったりなアイテムを作ってみてくださいね。
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