0歳児との接し方に悩む新卒保育士さんは、意外に多いかもしれません。他の年齢に比べると未熟な存在であり、保育者の援助も多く必要なため、戸惑うことが多いかもしれないですね。その分、さまざまな姿が見られ成長のよろこびを大いに感じられる年齢でもあります。今回紹介する内容を参考に、かかわりを深めていきましょう。
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■目次
新卒保育士の悩み:0歳児との接し方に戸惑う
新卒保育士さんの中には、0歳児との接し方がわからないと考える人もいるでしょう。
遊びの展開に迷ったり、泣き止まずどうしたらよいかわからなかったり、会話ができないために悩むことも多いかもしれません。
しかし、保育士としてかかわっていくうちに少しずつ慣れていくでしょう。
まずは、積極的にかかわってみることが大切です。
接し方の事例を紹介します。
0歳児保育の接し方事例
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0歳児とのかかわり事例を知り、積極的にかかわりを持ちましょう。
くわしく紹介します。
スキンシップを取る
0歳児に限らず、子どもとのスキンシップはとても大切でしょう。
最初は人見知りで子どもが泣いてしまうかもしれませんが、遊びを見守りながらかかわり、少しずつ抱っこなどでスキンシップを深めていくとよいかもしれないですね。
その際、ふれあい遊びを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
子どもの気持ちを汲み取りながら、適切なスキンシップを心がけてみてくださいね。
話しかける
優しくゆったりとした口調で話しかけましょう。「話しかける」といっても、さまざまなかかわりがあります。
くわしく見ていきましょう。
気持ちを代弁する
0歳児は、自我が芽生えて自分なりの思いがある一方で、気持ちを言葉にすることはまだ難しいでしょう。
「お花だね」「いやだったね」「楽しいね」など、子どもの気持ちや見ているものを汲み取って言葉にし、代弁することで気持ちが通い合う心地よさやよろこびを感じられるかもしれません。
赤ちゃんの話す言葉を繰り返す
0歳児は、単語を発することは難しくても、「あー」「うー」などの喃語を話し始めるでしょう。
同じように真似をして繰り返すことも、赤ちゃんにとっては楽しいかかわりであり、気持ちが通い合うことを感じられるかもしれません。
問いかける
子どもからの発信を待つだけだったり、保育士が指示したりするのではなく、問いかけることも大切でしょう。
問いかけに対して赤ちゃんは言葉や仕草で答えられることは少ないかもしれません。
しかし、きちんと聞こえています。やさしく問いかけてあげましょう。
手遊びや歌をうたう
手を動かしたりうたったりすることは、赤ちゃんも楽しい時間となるでしょう。
様子をじっくり観察しながら、さまざまな手遊びを楽しんでみてください。
いっしょに身体を動かす
0歳児は、ハイハイ、つかまり立ちや伝い歩き、歩行など身体を動かすよろこびを感じながら成長していく時期です。
身体を動かすことが楽しいと感じられるように、ハイハイでの追いかけっこや、手をつないでいっしょに歩くなど、いっしょに身体を動かして遊んでみましょう。
見守る
積極的にかかわることが大切な一方で、静かにそばで見守ることも大切です。
集中して遊んでいる中で、たくさん話しかけたり遊びに加わったりすると、子どもがそのかかわりを邪魔に感じることもあるかもしれません。
赤ちゃんに合わせていっしょに楽しみ、反応を見ながらかかわっていきましょう。
静かに見てくれていることで、見守られる安心感や遊びを共有するよろこびを感じることができるかもしれません。
0歳児保育で子どものご機嫌が悪いときの接し方
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赤ちゃんは、泣くことで気持ちを訴えます。
気持ちを汲み取ったうえで、適切なかかわりをしていきましょう。
泣いているとき、機嫌が悪いときのかかわり方を紹介します。
抱っこする
赤ちゃんは、人が見えなくなると泣くことがあります。生後3カ月くらいを目安にその姿が見られるようです。
泣いて抱っこを求めることは、愛着関係が形成されている表れのひとつといえるでしょう。
機嫌の悪い理由を想像する
0歳児は、言葉で気持ちを伝えることができません。
体調が悪い、かゆい、眠たい、暑い・寒い、甘えたい、などさまざまな気持ちを想像してみるとよいでしょう。
気分転換する
気持ちを汲み取り、赤ちゃんが気分転換できる方法を考えることも大切です。
歌や手遊びで遊ぶ、戸外で外気浴するなど抱っこやスキンシップ以外のすごし方も考えてみましょう。
0歳児との接し方で意識するポイント
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0歳児との接し方は、スキンシップや遊びなどさまざまですね。
その中で大切なことは、気持ちを汲み取ることではないでしょうか。
大人にとっては当たり前のことが、子どもにとっては初めてであり当たり前ではありません。その価値観を持っておくことが大切でしょう。
0歳児との接し方に限らず、保育士として大切なことかもしれないですね。
また、0歳児の小さな子どもでも、しっかりと大人の話を聞いています。
丁寧な言葉がけで愛情をもったかかわりを行いましょう。
歩き始めると怪我も多くなるため、安全にも注意する必要があります。
安全配慮の観点からも「当たり前ではない」という視点が大切であり、「もしも」を想定して対策していきましょう。
接し方をマスターすれば0歳児保育はとっても楽しい!
0歳児との接し方の事例を紹介しました。
子どもの様子に合わせてかかわりながら、徐々に慣れていけるとよいですね。
0歳児は、歩行や言葉など目に見えて成長著しい年齢でもあります。
今回紹介した接し方を参考に、0歳児の保育を楽しんでいきましょう!