保育園・幼稚園で楽しむプール遊びや水遊び。保育士として勤務するにあたって、水着など適切な服装や、化粧や体調面での注意点、水の事故防止について知っておきましょう。プール遊びは子どもたちが水に慣れ親しみ、水遊びの楽しさを子どもたちに知ってもらう良い機会です。安全に楽しむための準備をしておきましょう。実習でプールの授業があることは少ないと思いますが、保育士として就業してからも役に立つ知識ですので、プールの季節が始まる前にチェックしてみてくださいね。
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■目次
保育士のプール遊びの水着と適した服装
プール授業では、乳児クラス幼児クラスともに子どもへ「水の楽しさを味わってもらう」「怖がる子どもを抱っこして水に慣れてもらう」ことが大事になるので、担任保育士は水着を着ていっしょにプールに入ります。その時、保育士は一体どのような水着を着用すれば良いの?と悩む人もいるのではないでしょうか。
プール授業での保育士の水着についてご紹介します。
保育士に適したプール用水着
水着のタイプは勤務先の園に確認を
保育園や幼稚園での仕事として着る水着はプライベートの水着と違って、基本的に「肌の露出が少ないもの」が適切です。子どもにとっては楽しい遊びと生活の場ですが、保育士にとっては仕事の場です。女性はもちろん男性も、露出が多いものはなるべく避けましょう。
とは言っても、どの程度まで許されるのか、最初は判断がつきづらいものです。
着用する水着のタイプは園によっては決まりや規定がある場合もあるので、まずは先輩保育士や園長に確認しましょう。
女性用で露出が少ない水着とは
市販のものでは上下セパレートの水着(タンキニ)が露出が少なく適しているようです。
タンキニ型の水着には、ビキニの上に履く用の水に塗れても大丈夫なショートパンツやスカートがボトムとしてセットになっているため、露出を少なくすることができます。
また、水着用スパッツがついているものもあります(別売りの場合もあります)ので、日焼け防止や足の露出が気になる方は、そちらを探してみるのもいいでしょう。
水着のトップスのデザイン
水着を選ぶ際は、水着のトップス選びに注意しましょう。できるだけ露出が少ないデザインを選ぶポイントとして、次のようなものがいいでしょう。
・半袖の水着(Tシャツタイプなど)
・タンクトップタイプのもの
・胸元の開きはできるだけ少ないもの
男性保育士の水着
太ももがすべて隠れる膝上の長さの水着(サーフパンツやバミューダなど)が一般的です。トランクスタイプやビキニタイプは避けましょう。
水着の色
水着の色は紺や黒などの落ち着いた色で、無地のものがいいでしょう。夏らしい明るい色や柄は、プライベートで楽しみましょう。
保育士の水着を選ぶ際の注意点
保育士は、夏季はほぼ毎日仕事で水着を着るので、品質が良くないとすぐに傷んでしまいます。できればファッション重視の遊び系水着ではなく、トレーニング用やフィットネス用などの水着がいいでしょう。現在ではWEB通販でもフィットネス系の水着はかなり揃っているようなので、比較的探しやすいようです。
学生時代のスクール水着は、露出の観点から言っても避けたほうがいいようです。
ラッシュガードなど水着の上に長袖を1枚着用する
女性保育士、男性保育士ともに、水着の上にラッシュガードのような、水中でも着れる長袖の派織物を羽織るのが一般的です。
ラッシュガードのような長袖を着用する理由は、日焼け防止のためです。また、体温の上昇も想像以上に体力を消耗するようです。一枚でも服に覆われていることで、肌が直に日光に晒されません。また、足元用に「トレンカ型のラッシュガード」といったものも、愛用している人が多いようです。
保育士のプール補助や水遊びの際の服装
乳児クラスの子どもためのビニールプールでのプール遊びや、幼児クラスでのじょうろ遊びや水鉄砲などの水遊び、メインではなくプール補助を行う保育士は、水の中には入りません。しかし普段と同じ格好では水びたしになってしまい、非常に動きづらくなります。そのような場合の適した服装は、どんなものを選べばいいのでしょうか。
乾きやすく動きやすい服装
子どもにプール上がりのシャワーをかけ、子どもの体を手でざっと洗ったり、水鉄砲やじょうろなどの水遊びに参加することが多いので、短めのボトムがおすすめです。七分丈ズボンや膝上のバミューダのような、動きやすく、裾が水に塗れない長さのものがいいでしょう。
また、担任がプールに入るような状況での補助業務では、担任の着替えの時間をとる必要があるので、補助の保育士は着替えに行く時間がなかなか取れない状況もあります。そのため、服の素材はトップス・ボトムともに、速乾性のある化学繊維の保育着がいいでしょう。
ラッシュガードでの日焼け対策
プールに入る保育士同様、炎天下での遊びには日焼け対策が必須です。そのため、プールに入らない場合でも速乾性のあるラッシュガードまたは長袖の派織物を着用しましょう。
暑さ対策にタオルを用意
プールに入る保育士と違って、プール遊びの補助や水遊びの際には暑さに対する対策も必要です。汗をぬぐうための汗拭きタオルや、体温を下げるためのクールタオルを携行するようにしましょう。
保育士のプール遊びのメイクなど注意点
メイクや日焼け止め
プール遊びや水遊びを行うと、水にぬれるとメイクは落ちてしまいます。
そのため、ファンデーションやポイントメイクにはウォータープルーフのファンデーション、ポイントメイク、日焼け止めを選ぶようにしましょう。
また、プールに入る場合は、着替えの時間はあってもメイクをしっかり直す時間をとるのが難しいことも考えられます。衛生面からも、あまりメイク直しに時間がかからない、ナチュラルでシンプルなメイクを心がけましょう。
日焼け防止
日焼け止めを事前に塗っておくことも大切ですが、できるだけ素肌を直射日光にさらさないためにも、プールに入る場合は、ラッシュガードを、プールに入らない場合はタオルを首に巻く、帽子やサンバイザーをかぶるなど、日焼け対策を万全に行いましょう。
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保育園での子どものプール遊び、水遊びとは
暑い日は幼児クラスの子どもと共に、乳児クラスの赤ちゃんもビニールプールで楽しく遊ばせてあげる機会も増えてきます。
その分、水の事故対策はしっかり行わなければなりません。
保育士として、安全に子どもたちに水遊び、プール遊びを楽しんでもらうために、赤ちゃんのプールデビューについてご紹介したいと思います。
乳児のプールはビニールプールからスタート
ビニールプールで遊ばせることと、施設のプールへ連れていく場合とでは、スタート出来る時期が違ってきます。
ビニールプールは赤ちゃんの腰が据わってくる生後7か月程度からが目安です。万が一、水にうつぶせの状態になってしまっても、腰がしっかり据わっていれば立て直すことが出来ます。また赤ちゃんのプール遊びは水圧や日差しの影響で、見た目以上に体力の消耗があります。体力がついてくる7か月まではプールは控えるなど様子をみましょう。
水に慣れさせたい最初のうちは、お風呂をプール代わりにして遊ばせたりもします。たらいなどを用意して、赤ちゃん一人ずつ水遊びさせてあげる園もあるようです。
ただし、赤ちゃんは水深10cmでも溺れてしまう危険があるため、事故にならないように、大人がしっかり注意することが大切です。
施設の幼児プールは3歳を過ぎてから
施設のプールデビューですが、こちらは3歳程度が目安となります。
体力や免疫力が十分養われてきてからという理由もありますが、一番大きな理由として「おむつが取れてから行くこと」が挙げられます。幼児プールを始める際には、子どもたちの成長段階をしっかりと把握し、対応を検討する必要があるでしょう。
保育士のプール遊び用の水着や服装は事前に準備を
プールの授業は保育士自身の体調管理も必要不可欠です。体調を整えると共に、水着と服装などを工夫して乗り越えましょう。併せて赤ちゃんのプールデビューから保育士の水着、プールデビューの時期までをご紹介しました。子どもたちを安全に楽しく活動出来るように、プール授業が始まる前にしっかりシュミレーションしておきましょう。