実習での遅刻や体調不良により休む場合などのトラブルは、自己管理を徹底して、できるだけ避けたいものです。ですが、やむを得ない理由で実習を遅刻、欠席をする場合、実習先の園に迷惑をかけないよう、速やかに電話で理由と現在の状況を報告する必要があります。 今回は、保育実習での遅刻や体調不良による欠勤の際の理由の電話報告の仕方をまとめました。
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実習での遅刻や欠勤(休み)の理由と電話連絡
慣れない保育実習ですから、体調不良や遅刻や欠勤などのトラブルはないとは言い切れません。 もし起きてしまった場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
体験談などを元に、トラブルの対処法をご紹介しますので、冷静に対処できるよう確認をしておきましょう。
実習を遅刻、欠勤する理由
保育実習では原則として遅刻は厳禁です。 しかし、
・天候などによる交通機関のトラブル
・寝坊
・急な体調不良
・家庭の事情
など、やむを得ず遅刻をしてしまいそうなときがあるかもしれません。
実習を遅刻、欠勤するときの電話連絡のタイミング
遅刻や欠勤をするときには、必ず実習開始時間の前に園に電話をかけ、報告する必要があります。そのため、「遅刻してしまう」「今日は実習を休む必要がある」という状況判断は、実習先の開園時間前までに判断することが大切です。特に開園直後は園児のお休み連絡が殺到するので、それより前にかける配慮をしましょう。
実習を遅刻、欠勤するときの電話のかけ方
実習の遅刻や欠勤について、電話での報告の際には、次のような内容を先方に分かりやすく簡潔に伝えましょう。また、所属する学校へも「遅刻または欠勤する」という報告の連絡を入れる必要がありますので、報告は2カ所に必要です。
【実習の遅刻欠勤の電話連絡の内容】
・当日の配属クラス
・遅刻(欠勤)のお詫び
・遅刻(欠勤)理由
・現在の状況説明
・到着時間(または次回勤務)の見通し
電車やバスの中などで電話をかけられない場合には、一旦下車して、すぐに連絡をします。
やむを得ず電話をかけられない状況時の連絡手段として、実習先の園のメールアドレスも事前に聞いておき、控えておく必要もあります。
体調不良の場合の電話報告と診断書
慣れない環境の下で保育実習をしていると、寝不足や緊張、疲労などから体調不良になってしまうことがままあります。 発熱、咳、腹痛、頭痛、発疹などの症状があったり、感染症が疑われるときには、子どもに感染する恐れもあるため、保育実習を欠席について園に相談し、病院へ行って診断を受ける必要があります。
体調不良の場合の電話連絡
遅刻や欠勤の報告と同様に、実習開始時間前、開園前の時間に実習先に電話で連絡をします。
病院の診察を受けたあとは、遅れて保育実習を行うのか、欠勤をするのか、欠勤する場合はいつ頃から実習に復帰できるのかなど、病院での診断結果と今後の見通しについて改めて連絡しましょう。
欠席して補充実習が必要になった場合は、学校から園へ依頼してもらう形になるので、きちんと学校にも園と同じ報告が必要です。
電話での体調不良の報告内容
・熱があるかどうか
・症状(鼻汁・のどの痛み・咳・身体のだるさや痛みなど)
・症状がいつから出たか
・病院を受診したかどうか
・病院受診後はいつから復帰できるのか
体調不良による欠勤の場合の診断書提出
体調不良等で実習を欠勤した場合、内容を証明する書類(病気の場合は医師の診断書等)を所属する学校側に提出を求められることも多いようです。
学校が定める実習規定をしっかり読んだ上で、欠勤に書類提出が必要な場合は、病院で診察を受けた際に、診断証明書の発行をお願いすることを忘れないようにしましょう。
実習先への遅刻や病気欠勤の電話での報告例文
実際に実習を遅刻、欠席する場合に、電話での報告の伝え方を例文にしました。挨拶や敬語など電話のマナーや冷静な状況説明は、どんなに慌てていたり体調が悪くてもきちんと丁寧に伝えることが大切です。電話をかける際の参考にしてください。
【1】氏名と所属大学、当日の配属クラスを伝える
【2】遅刻(欠勤)のお詫びと理由
【3】現在の状況説明
【4】到着時間(または次回勤務)の見通し
保育実習の遅刻や休む理由は電話連絡で分かりやすく伝える
実習では、実習先の園の職員の方々の貴重な時間を割いていただき、保育士になるための勉強をさせていただいています。また、学校の授業の一環でもあり、実習の出席日数が単位取得の判断基準にもなっています。実習の遅刻、欠勤の自己判断がついたら、速やかに実習先と学校の両方に電話報告をしましょう。