保育士の面接を受けるときの服装は?採用試験にふさわしいスーツや身だしなみ【保育士の就活ガイド】

保育士を目指している就活生の方は、面接を受けるときの服装が気になっているのではないでしょうか。子どもや保護者と直接関わる保育園で働くためには、保育士はもちろん保育アルバイトであっても、面接での評価が採用の決め手になると言われています。今回は、スーツなどの面接時の服装や身だしなみのポイントについて紹介します。

スーツを着た女性

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保育園の面接で担当者が重視するポイント

保育士として働くためには、志望する保育園の採用試験を受けることでしょう。保育アルバイトを希望する場合も面接を受けることになりますよね。
保育園の担当者の方と直接向きあう面接は、合格するための重要な場面になります。

大切な面接で担当者の方が重視するポイントとしては

  • 第一印象
  • 人柄
  • 誠実さ
  • 保育園の方針や仕事への理解の深さ

などが挙げられるようです。

子どもや保護者と密に関わり、園の職員や保育士の方たちと協力して働くうえで、人柄や誠実さは非常に重要です。また、保育士に適しているかどうかも、面接官の方が重要視するポイントとなるようです。そのため、服装や身だしなみなどを整えて、保育士としてふさわしい姿を見てもらうことが非常に大切なことといえるでしょう。

保育士の面接にふさわしい服装

保育士の面接の服装は、一般の企業の就職活動と同じように考えるとよいようです。面接にふさわしい服装についてまとめました。

スーツ

就職面接は「スーツ」を着用するのが一般的です。黒・グレー・チャコールなどの落ち着いた色あいのスーツを用意しましょう。一般的なリクルートスーツであれば問題はありません。

女性

女性の場合、スーツはパンツスタイルとスカートのどちらを選んでもよさそうです。

〈スカート〉

スカートは丈やデザインに気をつけて選びましょう。面接は椅子に座って行うことが多いので、スカート丈は座ったときに短くなりすぎない、膝丈か膝が隠れるぐらいの長さが適切です。タイトなスカートの場合、座ると思った以上に短く見えてしまうので、ボックスタイプなどのゆとりのあるデザインがよいでしょう。

〈ブラウス〉

ブラウスは白やパステルカラーなど、シンプルなものを選びましょう。襟がついているタイプが一般的ですが、襟がない場合は、胸元が開きすぎないものが保育士としてふさわしいようです。

〈靴下〉

スカートの場合は、肌の色に近いストッキングを選びましょう。途中で伝線することもあるので、予備のストッキングを持っていくと安心です。パンツスタイルの場合は、ブラウスと同様に、白やパステルカラーのシンプルな靴下にするとよいでしょう。

男性

男性の場合はスーツにあわせてワイシャツやネクタイ、靴下を選びましょう。特にネクタイは爽やかな色や柄のものが印象がよくなるようです。靴下は黒や紺が落ち着いて見えるかもしれません。

私服

保育士の面接を受ける際に、「動きやすい服装でお越しください」と指示されることがあるようです。その際は、どのような意図で私服を指定しているのかしっかり確認しましょう。

面接のなかに音楽や造形などの実技が含まれている場合は、スーツでなくシャツやパンツがよいかもしれません。その際は、襟のついたポロシャツやチノパンなど、保育士にふさわしい服装を選びましょう。Tシャツやハーフパンツ、ジャージなどは、社会人らしさを考えるとラフすぎるイメージになるので避けた方がよいようです。テーラードジャケットかカーディガンを着用すると、落ち着いた感じになりそうですね。

保育士になるための面接に行く際は、靴の選び方にも気をつけましょう。女性と男性、それぞれについて紹介します。

女性

黒のシンプルなパンプスかフラットシューズで、3~5cmほどのヒールがあるものが望ましいでしょう。高すぎるヒールの靴や、歩くときに大きな音のする靴は避けた方がよさそうです。歩きやすく安定感のある靴が、保育士にふさわしい落ち着いた印象に見えますよ。

男性

基本的には黒いビジネスシューズが望ましいでしょう。社会人としてきちんとしているかを判断するために足元を注視する人も多いので、面接前に汚れがないかチェックし、必ず磨いておくことも大切です。万が一汚れがついてしまったときのために、簡単に拭き取れるアイテムを携行するとよいかもしれません。

上履き

保育園で面接が行われる場合は、上履きが必要になるようです。保育士になるための面接なので、スリッパやサンダルでなく、スニーカーのように活動しやすいものがよいでしょう。白やパステルカラーのスニーカーは見た目も爽やかですよね。子どもたちが通る廊下を歩くので、靴の底にも汚れがないように気をつけましょう。

コート

面接を受ける季節によっては、コートも必要になります。スーツにはトレンチコートやステンカラーコートをあわせるのが一般的ですが、落ち着いた色あいでシンプルなピーコートやダッフルコートなどもよさそうです。リクルートスーツと同様に、就活用のコートを用意しておくと安心ですね。

コートを着用した場合は面接会場に入る前に脱ぎ、きれいに畳んでおきましょう。

面接を受ける際の身だしなみ

スーツに着替えている女性

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就職活動では、身だしなみを整えることも社会人として必要なマナーになります。保育士の面接を受ける際の身だしなみについて紹介します。

化粧(メイク)

保育士の面接ではナチュラルメイクが基本となります。実際に働くときには、子どもが顔にさわることもあるので、ファンデーションやアイラインなどの使い方に気をつけましょう。眉も自然なイメージで整えると印象がよくなります。保育園の保育方針で、仕事中は ノーメイクとすることもあるかもしれませんが、面接ではメイクをしていた方がきちんとした印象になります。香水は控えるか、自然な香りのものを少量使うようにしておきましょう。

髪型や髪色

保育士として働く場合、髪型や髪色も身だしなみの1つとして整えることが大切です。女性と男性それぞれの面接を受ける際の髪型についてまとめました。

女性

保育士として働くときには、子どもたちに明るくやさしい笑顔を見せたいですよね。髪が顔にかかると表情が暗い印象になるので、結んだりピンで留めたりして、目や頬の輪郭がすっきりと見えるようにしましょう。ロングヘアーは後ろで髪を束ねたり編み込みにしたりすると、清潔な印象になりますよ。

男性

男性の場合は短めで清潔感のある髪型が、採用担当の方に好印象を持たれるようです。
きちんと整えようとして整髪料をつけすぎると、かえって逆効果になることがあるので、自然に整える程度にしましょう。

男女共に、明るすぎる髪色はよい印象を持ってもらえないことがあります。 自然な黒髪か、落ち着いた髪色にすると、保育士としてふさわしいという評価をもらえそうです。学生生活で明るい色にしていた場合は、面接までに就活生らしい髪色にしておきましょう。

保育士の方は子どもたちへの安全面と衛生面に配慮して常に爪を短くしています。 保育士の面接の際も爪を短く整えていきましょう。

地爪が体質的に弱いなどの健康上の理由がある場合は、無色透明の目立たないトップコートをつける程度にしておきましょう。また、手荒れやささくれなどは面接前にケアし、子どもと気持ちよく手をつなげる状態を保つように心がけましょう。

アクセサリー

ピアスやイアリング、ネックレスなどは、子どもと接するときにケガの原因にもなるので、保育園では普段から身につけない方が多いようです。そのため、保育士の採用を決める面接でも、アクセサリーははずしておくようにしましょう。腕時計は、保育士になってからも使えるように、ウレタンやシリコン製のベルトのものなど、安全でシンプルなものを選びましょう。

身だしなみを整えるための必需品

家を出るときに身だしなみを整えても、面接会場に行くまでに思いがけないトラブルが起きることもあるようです。面接前に身だしなみを整えるための主な必需品をまとめました。

身だしなみが整えられるもの

面接前に身だしなみをチェックして、不備があれば整えられるよう、ケアできる持ち物を用意しましょう。

〈身だしなみ用持ち物リスト〉

  • ハンカチ、ティッシュ
  • 手鏡
  • くし
  • 化粧品
  • 予備のストッキングや靴下
  • エチケットブラシ=面接直前にスーツの埃をとるため
  • ソーイングセット
  • 靴磨き用クロス
  • 制汗シート(スプレー)
  • エコバッグ

常備薬や絆創膏

腹痛など体調面での急な変化に対応するために、普段使っている常備薬を持参すると安心かもしれません。また、小さなケガは絆創膏で対応できるので、何枚か持っていきましょう。

保育士の面接で意識したいこと

面接を受けている様子

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保育士の採用試験では面接での評価が重要になるようです。面接を受ける際に意識したいことをまとめました。

面接前に身だしなみの確認をする

面接当日は10分〜15分前には会場に到着し、身だしなみの確認をするようにしましょう。
交通機関の乱れや不意のアクシデントがあることを想定して出かけると、到着してからの時間にゆとりが生まれますよ。鏡を使って全身をていねいにチェックし、服装などをきちんと整えることができると、落ち着いて面接に臨めそうですね。

携帯電源を切る

面接会場に入る前に、必ず携帯電話の電源を切りましょう。マナーモードではバイブレーションの振動が静かな面接会場に響いてしまうので、面接官の方によい印象を持ってもらうためにも電源は必ずオフにしたほうがよいようです。

マナーを守って面接を受ける

保育士の面接を受けるときにはマナーを守ることも大切です。
面接官の方によい印象を与える基本的なマナーを紹介します。

挨拶

保育士になると、子どもたちや保護者の方たちに挨拶をする機会が何度もあります。面接官の方にも保育士にふさわしい挨拶をすることを心がけましょう。最初の挨拶を明るい声ではきはきと言えるとよいですね。面接会場に入るときから自然な笑顔で挨拶をすると、印象がよくなりそうです。

言葉遣い

言葉遣いは社会人として基本的なマナーと言えるでしょう。面接を受けるときは緊張するので、言葉遣いが正しいかどうか不安になるかもしれません。面接官の方に敬語を使って受け答えができるように、普段から年長者の方と話す練習をしておくとよさそうです。

所作

面接での大切なマナーとして、入室の仕方や椅子に座るタイミングなどの所作も挙げられます。ノックの大きさやおじぎの角度なども、保育士になるために身につけておけるとよいですね。

服装や身だしなみを整えて保育士の面接に臨もう

今回は、保育士の就職活動で面接を受ける際の服装について紹介しました。

保育士としてふさわしいかどうかを判断するために、面接での印象は重要なポイントになるようです。一般的にはスーツを着用することになりますが、保育園によっては、実技試験を行うために「動きやすい服装で」と言われるかもしれません。保育士になるための面接を受ける場合も、保育アルバイトの面接を受ける場合も、身だしなみを整えて臨むようにしましょう。

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