保育士の実技試験にどのような服装で行けばよいのか気になる方もいるかもしれません。スーツがふさわしいのか、ジーンズでもよいのかなどがわかれば、服を選びやすくなるでしょう。今回は、保育士の実技試験を受ける際の服装の選び方を男性と女性に分けて紹介します。また、全体的な身だしなみの注意点もまとめました。
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■目次
保育士の実技試験にふさわしい服装を知ろう
保育士試験における実技試験とは、筆記試験に全て合格した方が受けるテストで、音楽・造形・言語の3つから2つを選択するようになっています。
筆記試験にはスーツを着ていくのが一般的のようですが、実技試験では決まった服装の規定がないため、自由な格好でよいとされています。選択項目によって楽器を演奏したり絵をかいたりするので、服装は動きやすくカジュアルなものでもよいようです。
しかし、自由に選べるとなるとどのような服装にすればよいのか迷うかもしれません。 今回は、実技試験を受ける際の服装の選び方や例をまとめました。
保育士の実技試験に着ていく服装を選ぶポイント
実技試験を受ける場合の服装は、どのような点を意識して選ぶとよいのでしょうか。
動きやすさを重視する
実技試験の内容に合った、動きやすい服装を選ぶことがポイントになります。
たとえば音楽表現を選択した場合、ピアノのペダルを踏んだり、試験官と向き合う格好でギターを弾いたりするため、スカートよりもパンツスタイルの方が演奏しやすいかもしれません。 また、造形を選択した場合は、袖をまくりやすいシャツを選ぶと、制作の作業に集中できるでしょう。
実技試験では立ったり座ったりすることも多くなるようなので、動きやすさを意識した服を選ぶとよいかもしれませんね。
清潔感を意識する
清潔感を意識して服装を選ぶのも一つのポイントです。
保育士として働く場合、子どもたちといっしょに活動したり、保護者の方に対応したりすることが多いので、普段から清潔感のある服装を心がけることは大切になるでしょう。そのため、オフィスカジュアルを意識して、ブラウスやシャツ、季節に応じてカーディガンを羽織るなどするといいかもしれません。
試験官は、受験者が保育士としてふさわしいかどうかを見ているようなので、清潔感を意識して服装選びをすることが大切です。
露出を少なくする
露出の少ない服装を選ぶこともポイントとして挙げられるでしょう。
たとえばスカートの場合は膝が出ないくらいの丈にすると、椅子に座ったときにも足の露出を控えられるため、試験官への印象もよくなりそうです。
ただし、くるぶしに掛かるくらい長い丈のスカートは歩いたり動いたりしにくく、保育士として働くときにもふさわしい服装とは言えないかもしれません。 また、ブラウスやシャツは、首周りが広く開きすぎているものは避け、一番上のボタンまで留めるようにしましょう。
保育士の実技試験で着る服装の例
保育士の実技試験は1年間に2回実施され、前期は初夏、後期は冬季になるようです。会場は室内になりますが、受験する際の気候にあわせて服装を考えてみましょう。ここでは、男女別の服装の例を紹介します。
女性
ブラウスやシャツ
トップスはブラウスやシャツを選ぶのが一般的です。
夏の暑い時期に試験が行なわれる場合は、半袖を選んでもよいでしょう。シャツはTシャツではなく、襟のついたポロシャツなどにするとカジュアルすぎる印象になるのを避けられるかもしれません。
冬季の試験では、長袖のシャツやブラウスを選びましょう。薄手のカーディガンも準備もしておくと、室内が寒いときにも役立ちそうです。
スカート
試験中に立ったり座ったりすることを考えて、タイトなものは避けたほうがよいかもしれません。膝下の丈のプリーツスカートやフレアースカートといったタイプが動きやすいようです。また、無地のパステルカラーや小花柄など、明るい色で派手すぎないデザインを選びましょう。
冬季の試験では、コーデュロイやウール素材といった少し厚手の生地のスカートにすると、寒さ対策にもなるかもしれませんね。
パンツ
パンツを着用する場合、チノパンやスラックスなど動きやすさを重視したタイプを選びましょう。保育現場ではジャージで活動することもあるようですが、実技試験は正式な場でもあるので避けるのが無難と言えます。
また、ジーンズもカジュアルすぎる印象を与えかねないため、選ばないようにしましょう。
男性
シャツ
シャツは襟のあるタイプを選びましょう。動きやすさを意識するならポロシャツ、きちんとした感じを演出したい場合はワイシャツなどがよいかもしれません。女性の場合と同様に、Tシャツのようなカジュアルすぎる服装は試験にはふさわしくないでしょう。
冬季は襟が見えるようにセーターを重ねたり、ジャケットを羽織ったりすると好印象かもしれませんね。
パンツ
ジャージやジーンズを避け、綿パンやチノパンなどを選びましょう。
ダメージが施してあったり、派手な装飾がついていたりするものは避け、シンプルなデザインのものを選ぶとよいですね。
保育士の実技試験における服装や身だしなみの注意点
保育士の実技試験を受ける際は、洋服だけでなく全体的な身だしなみも注意することが大切です。
歩きやすい靴を選ぶ
実技試験当日は、動きやすい靴を履くようにしましょう。
スニーカーを履く場合は、あらかじめ洗っておき清潔感がある状態しておくとよいかもしれません。
また、試験官の前を歩くことを考えて、高いヒールがある靴など大きな足音がするものや床を傷つけてしまいそうなものは避けましょう。
髪の毛はすっきりまとめる
男女どちらの場合でも、髪の毛はすっきりまとめることを意識しましょう。
女性の場合、長い髪は後ろでひとまとめにするなど、活動の妨げにならない髪型を心がけるとよいですね。また、男性の場合は短く整え、清潔感のある髪型を意識しましょう。
さらに、前髪は目にかからないようにまとめていると、表情も明るく見え、快活な印象につながるかもしれません。
爪を短くしておく
爪は短く整えておきましょう。
楽器を弾いたり制作を行なったりと、指先を使うケースもあるため、爪が長いと試験の妨げになる可能性もあります。また、装飾のあるネイルや付け爪も安全面に配慮して着用しないようにしましょう。
保育の現場でも、子どもと接するときは常に爪を短くしておく必要性があるため、試験前の段階で習慣づけておくとよいかもしれませんね。
アクセサリーは控える
実技試験にアクセサリーをつけていくと、試験官に派手な印象を与える恐れがあるため着用を控えましょう。実際に保育園で子どもたちと活動する場面を想定して、硬い素材のブレスレットなどケガにつながるものも避けることが大切です。
ただし、腕時計は試験中に時間を把握するために必要になるので、シリコン製やゴム製といったやわらかい素材のベルトのものを選び、忘れずに身につけるようにしましょう。
好印象を与える服装を選び、保育士の実技試験に臨もう
今回は、保育士の実技試験を受ける際の服装について、選ぶときのポイントなどを紹介しました。
実技試験では筆記試験のようにスーツを着る必要はなく、服装に関して特別な規定はないようです。しかし、ジーンズなどカジュアルすぎる印象を与えるものは避け、シンプルなブラウスやシャツ、カーディガンなど、動きやすく清潔感のある服を選ぶようにしましょう。
試験官への印象や保育の現場で働くときのこと想定しながら服装を整え、保育士の実技試験に臨めるとよいですね。