【見本あり】部分実習とは。製作遊びの指導案例やねらいの書き方を完全ガイド

保育実習をするうえで必須となる部分実習。「どんな活動をしよう?」と悩むことが多いため、指導案の書き方やねらいの例があると助かりますよね。今回は、製作遊びやゲーム、絵本など部分実習に取り入れやすい活動を3歳児・4歳児・5歳児と年齢別に紹介します。指導案の見本やねらいの書き方など学生さんが知りたい情報をまとめました。

保育実習の様子

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部分実習とは

保育実習における部分実習とは、主活動や読み聞かせ、帰りの会といった保育の一部分を保育学生さんの指導のもとで行うものです。

部分実習では、クラスの子どもの様子や年齢・発達に合わせて活動内容を考えることがポイントとなります。

実践にあたって指導案を書くことになるため、ねらいや援助の内容を計画できるよう準備しておきましょう。

【年齢別】部分実習の活動例

保育学生さんが部分実習に取り入れやすい年齢に合った活動をジャンル別に紹介します。
3歳児、4歳児、5歳児とそれぞれの年齢ごとに遊びの例もまとめました。

0歳児1歳児2歳児クラスを担当する保育学生さんはこちらの記事をチェック!

製作遊び

3歳児や4歳児、5歳児では年齢によってできることに違いがあります。部分実習に製作遊びを取り入れるときは、以下を参考に子どもたちの年齢にあった内容を選びましょう。

3歳児向け

  • スタンプ
  • 貼り絵

4歳児向け

  • はじき絵
  • 折り紙

5歳児向け

  • 新聞紙の洋服作り
  • 楽器の製作

製作遊びでは準備に時間がかかることもあるため、早めにねらいや活動内容を考えて指導案を作成し、担当の保育士さんに相談するとよいかもしれません。

その際、保育学生さんが実際に見本を製作してみることも大切ですよ。

ゲーム

3歳児以上でゲームを部分実習に取り入れれば、ルールを理解して楽しむことや協調性を養うことをねらいに設定できるでしょう。

部分実習で保育学生さんが主導するゲームの例としては、以下が考えられそうです。

3歳児向け

  • イス取りゲーム
  • だるまさんがころんだ
  • 爆弾ゲーム

4歳児向け

5歳児向け

フルーツバスケットのようなゲームでは、子どもの年齢に合わせてアレンジルールも用意しておくとよいでしょう。

活動に取り入れる場合は、子どもたちの様子をしっかり観察したり、担当の保育士さんに相談したりと計画に力を入れることが大切です。

ケンカなどのトラブルも想定し、対応方法を指導案に書いておくと安心ですね。

絵本の読み聞かせ

保育園でよく行われる絵本の読み聞かせも、保育学生さんが部分実習として取り入れやすい活動の一つです。

絵本の読み聞かせをする場合は、ねらいを考えたうえで絵本を選び、子どもたちの顔を見ながら読めるように練習をしておきましょう。

その際、子どもたちに絵本への興味を育めるように導入を工夫することも大切です。人形やパペットなどの視覚教材を使うのも効果的ですね。

部分実習における指導案の書き方

部分実習の指導案を作る保育学生

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部分実習を行うときは指導案を作成することになります。指導案の書き方や活動の流れを考えるポイントをまとめました。


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基本的な書き方

ねらいと遊びの内容が決まったら、指導案を書き始める前にまず活動の流れを考えてみましょう。

1.導入

2.展開

3.まとめ

上記の流れに沿って活動を計画するとスムーズに進むことが多いようです。

また、部分実習の指導案を書くときには、実習園の保育方針や書類形式を確認することが大切です。

普段の保育活動も保育士さんが定めた目標やねらいをもとに設定されているので、一貫した保育を行うためにも園の方針に沿って指導案を作成するようにしましょう。

項目別の書き方

指導案には、大きく分けて以下の4つの項目が設けられていることが多いでしょう。

  • ねらい
  • 環境構成
  • 予想される子どもの姿
  • 実習生の動き

ここでは、項目別に基本的な書き方を紹介します。

ねらい

製作やゲーム、絵本の読み聞かせなど活動の内容に合わせて、ねらいを明確にすることが大切です。

ねらいを設定するときには、以下を意識して決めるとよいよう。

  • 子どもの生活につながりのある経験ができるか
  • 子どもの発達や興味に合っているか
  • 活動を通してどのような力を育めるか

ねらいが明確になっていると目指す子どもの姿がはっきりするため、自信を持って子どもへの対応ができるかもしれません。

環境構成

部分実習の指導案には、保育活動を行う場所やイスの並べ方、製作に必要な材料や道具の置き方といった環境構成を詳しく記載することを心がけましょう。

環境構成では安全面に関する配慮を記載することも大切です。
子どもたちの動きを想定して、部屋の環境や道具の使い方、自分の立ち位置を考えます。担当の保育士さんにも相談してみましょう。

予想される子どもの姿

部分実習の指導案には、製作やゲームなど、それぞれの活動の中で予想される子どもの姿を記載するのも大切です。

例えば、製作をする場合は「他の子どもより早く作り終わってしまう」、絵本の読み聞かせであれば「絵本を指差して”○○だ!”と声を上げる」などが考えられます。

保育学生さんの言葉や行動に子どもたちがどのように反応するかを考えておくと、臨機応変に対応しやすくなるかもしれません。

実習生の動き

活動を進めるうえで必要な実習生さんの動きや声かけの内容も指導案に書いておきます。

また、予想される子どもの姿に応じて、「このような子どもの行動にはどんな援助をすればよいか」を計画しておくと当日もスムーズに対応できそうですよ。

担当の保育士さんの様子をしっかりと観察し、どんな援助をしているかを参考にしましょう。

部分実習の指導案の見本

指導案の書き方がわかったところで、見本となる作成例をみてみましょう。

保育実習の部分指導案作成例

部分実習の指導案では、見本のように子どもの姿と保育者の配慮を詳しく書く場合や、環境構成を詳細に記載する場合など形式はさまざまなようです。

また、子どもの姿と配慮が対応するように書き方を工夫すると、見やすい指導案になるかもしれません。

部分実習で気をつけること

部分実習の指導をする様子

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保育学生さんが部分実習を行うときはどのようなことを意識するとよいのでしょう。大切なポイントを3つ紹介します。

担当の保育士さんに相談する

部分実習を計画したら、担当の保育士さんに活動内容やねらいについてこまめに相談するようにしましょう。

部分実習の日程を踏まえ、できるだけ早く指導案の原案を提示して相談すると、的確なアドバイスをもらえるかもしれません。

また、子どもたちの名前の呼び方や友だち関係、配慮すること、普段行なっている活動でのルールなど細かい点までしっかり観察し、必要に応じて確認しておくと安心です。

導入をしっかり行う

製作やゲームなどの主活動では、子どもたちが遊びの内容に興味を持てるような導入を行うことが大切です。

例えば、ゲームの内容にちなんだ絵本を読んだり、製作に使う材料を触ってみたりなどが挙げられます。

その際、活動にスムーズに移行するために手短に済ませるのがポイント。担当の保育士さんのやり方や時間配分などを見ておくとよいかもしれません。

実習後は丁寧に振り返りをする

部分実習が終わったら、子どもの様子や保育学生さんの対応の仕方などを振り返り、反省点を記録しておきます。

計画や予想した子どもの姿と実際の活動との相違を分析し、次の部分実習に活かすことで保育スキルが身についていくでしょう。

担当の保育士さんにも改善点やアドバイスを聞いてみるとよいですね。

ねらいや指導案をしっかり準備して部分実習に備えよう

部分実習では何をしようか悩むかもしれませんが、子どもたちがよろこんで取り組める製作遊びやゲーム、絵本の読み聞かせなどを、クラスの状況に合わせて取り入れてみましょう。

部分実習では指導案を作成することになるので、書き方の見本や例を参考にしてみてくださいね。
3歳児クラスや4歳児クラス、5歳児クラスなど、担当年齢に合わせてねらいを設定し、活動内容や援助をしっかり考えて部分実習に臨みましょう。

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