幼児クラス向けの人気手遊び12選!実習で活かせる簡単な歌やゲームアイデア

保育実習や入職後、活動の切り替えや導入などで手遊びを取り入れたい場面があるかもしれません。幼児クラスを担当する場合、どのような手遊び歌を選べばよいのか気になる保育学生さんもいるのではないでしょうか。今回は、幼児クラスにとっての手遊びのねらいや春・夏・秋・冬におすすめの簡単な手遊びを動画とともに紹介します。

エプロンをきた女性

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幼児クラスにとっての手遊び

手遊びとは、歌と手の動作がひとつになった遊びのことをいいます。中には手先だけでなく、腕や体全体をリズムにあわせて動かすものもあるようです。
そのメリットは、道具などの準備が必要なく、いつでもどこでも楽しめることでしょう。

幼児クラスにとっての手遊びには、保育士さんだけではなく友だち同士でもコミュニケーションをとれるという大切な役割があります。

3歳児になると指先も発達し、少し難しい手遊びも先生の真似をしながら楽しむことができるでしょう。じゃんけんなどゲーム性のある手遊びや難しい歌詞のわらべうたも取り入れられるかもしれません。

保育士さんは、さまざまなバリエーションのある手遊びの中から、担当する子どもの年齢や季節、イベントなど場面に応じて適したものを選ぶことが大切になります。

では幼児クラス(3・4・5歳児)を担当する場合、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。まずは手遊びにおけるねらいや演じるときのポイントから見ていきましょう。

手遊びのねらいと演じるときのポイント

幼児クラスにおける手遊びのねらいと演じるときのポイントを紹介します。

幼児クラスの手遊びのねらい

幼児クラスにとっての手遊びのねらいとして以下のようなことが挙げられます。

  • 他人との適切なスキンシップを学ぶ
  • 心地よいコミュニケーションをとる感覚を養う
  • 手を動かすことで脳の発達を促し、リズム感を育む

手遊びは、保育士さんの真似をしたり、友だちとスキンシップをとったりしながら楽しむことができます。

歌いながら手を動かすことで数を数えられるようになったり、歌に出てくる生き物や食べ物の言葉、季節にまつわるものを覚えたりとさまざまな効果があるため、手遊びは乳幼児期にとても大切な遊びといえるでしょう。

手遊びを演じるときのポイント

次に、保育士さんが幼児クラスで手遊びを演じるときのポイントを紹介します。

大きな声で、はきはきと歌う

大きな声ではきはき歌うということは、幼児クラスだけでなく全年齢で基本となるポイントでしょう。

声が小さい場合、せっかく楽しい手遊びをしても注目を引けなかったり興味が薄れてしまったりするかもしれません。

そのため、大きな声で手遊びを始めることで子どもの興味を引き、歌詞もしっかりと聞き取れるようはきはきとした歌い方を意識するとより一層楽しめるかもしれません。

保育士さんも楽しむ

保育士さんから出る声や表情が、手遊びを盛り上げるための演出となります。

子どもたちは保育士さんが楽しそうに手遊びをしている様子を見て、「自分も楽しいな」「先生が笑っていて嬉しいな」と感じるかもしれません。

そのため、手遊びをするときに保育士さん自身も楽しむことがとても大切なポイントとなります。

自由な発想を大切にする

もともと手遊び歌は、親から子へ、子から孫へと伝えられてきた遊びといわれています。そのため、振り付けや歌詞に正解はありません。

幼児クラスの子どもたちには、「正しい動き」を教えなければと思いがちかもしれませんが、手遊びはあくまでも「遊び」だということを忘れないようにしましょう。

子どもたちの自由な発想に任せていると、保育士さんが思いつかないような替え歌や振り付けが生まれることもあるかもしれません。

運動会や発表会のダンスとは違い、子どもたちが間違っていても気にせず、自由な発想でバリエーションを広げていけるとよいですね。

幼児クラスにとっての手遊びのねらいや演じるときのポイントを押さえたところで、ここからは季節ごとにおすすめの手遊び歌を演じ方の参考動画とともに紹介していきます。
これから保育実習や入職を控えている保育学生さんは、参考にしてみてくださいね。

幼児クラス向けの手遊び~春~

まずは、幼児クラスで春(3月、4月、5月)に人気の手遊びを3つ紹介します。
これからの生活に期待感を込めた手遊びや友だちとのコミュニケーションやレクリエーションゲームとしても役立つ歌です。

おおきくなったらなんになる

数字に応じた指を立てて、その形にまつわるいろいろな職業を表現していく手遊び歌です。3月の進級前や4月のスタートの時期にこれからの期待感を込めてこの手遊びをし、将来の夢の話などにつなげてみてもよいかもしれません。

おべんとうバス

1~10までの数にまつわる食べ物が、次々とバスに乗っていくという手遊び歌です。
指の数と言葉をあわせるところが少し難しい場合は、子どもの様子にあわせてゆっくりとしたテンポでやるなど工夫をするとよいでしょう。

おいしいおにぎりくださいな

遠足や通園時のバスレクとしてもできる、ゲーム性のある手遊びです。
このゲームは、おっちょこちょいな先生がみんなのために握ってきたおにぎりの中に食べられない具がある、という設定でリズムにあわせて行います。

まだクラスに慣れない子どもたちのコミュニケーションのきっかけとして、室内で丸くなって座り、順番に言っていくというゲームとして取り入れてみてもよいでしょう。

幼児クラス向けの手遊び~夏~

次は、幼児クラスで夏(6月、7月、8月)に人気の手遊びを3つ紹介します。
馴染みのある手遊びの夏バージョンや、夏ならではの食べ物やイベントにまつわる手遊び歌です。

はじまるよ(夏バージョン)

スタンダードな「はじまるよ」の歌詞を水鉄砲や花火など夏らしい物にアレンジした替え歌です。夏の時期のイベントの導入として取り入れてみてはいかがでしょうか。

フルーツパフェ

指の数とフルーツの名前をあわせて歌いながら、パフェを作っていくという手遊び歌です。指の動きが速い部分がありますが、あまり動きにとらわれず、楽しそうに演じることがポイントになるでしょう。

キャンプだホイ

戸外活動やお泊り保育のときなどにおすすめの手遊び歌です。
外に出て冒険するぞ、という歌詞のこの曲は、子どもたちの気持ちを盛り上げるかもしれません。

2人一組になって、向かい合って手をあわせながら歌うと、友だち同士のコミュニケーションにもつながりそうですね。

幼児クラス向けの手遊び~秋~

次に、幼児クラスで秋(9月、10月、11月)に人気の手遊びを3つ紹介します。
秋らしい食べ物や木の実などがテーマの手遊び歌です。

くいしんぼうなゴリラ

お腹を空かせたゴリラが食べ物を探しに行く手遊び歌です。ゴリラのマネをして、楽しく大きく動きましょう。食事の前や遠足で動物園に行くときなどにもおすすめの手遊び歌です。

りすはあなほり

りすがどんぐりを育てるという、歌詞が長い手遊び歌です。
絵本のようなストーリー性があるため、子どもたちも歌いながら楽しめるでしょう。
子どもたちといっしょにオリジナルの物語や動きを考えるのも面白いかもしれませんね。

やきいもグーチーパー

秋ならではの食べ物、やきいもにちなんだ手遊び歌です。
グー・チョキ・パーの動きにあわせた歌が、よりじゃんけんゲームを盛り上げてくれるかもしれませんね。保育士さん対クラスの子どもたちだけでなく、2人一組となったり複数人でやってみたりしても面白いでしょう。

幼児クラス向けの手遊び~冬~

最後に、幼児クラスで冬(12月、1月、2月)に人気の手遊びを3つ紹介します。
クリスマスや片づけ、わらべうたがテーマの手遊び歌です。

サンタさんがやってくる

「トントントントンひげじいさん」の歌をクリスマス風にアレンジした手遊びです。
ベルが鳴る様子やトナカイさんの角、ソリを漕ぐ様子などを手で表現しながら歌います。
クリスマスにサンタさんがやってくるのが待ち遠しくなりそうですね。

かたづけマン

かたづけが得意なヒーローをテーマにした手遊び歌です。
かたづけや掃除をするときに、「みんなでかたづけマンに変身しよう!」と言ってこの手遊びをすれば、楽しい気持ちで導入できるかもしれませんね。

ビームのところで、子どもたちに自分の好きなポーズをしてもらっても面白そうですね。

おちゃらかほい

室内遊びも多くなる冬の時期にぴったりの、簡単なわらべうたの手遊びです。いっしょにやる相手を変えていけば、何度も楽しめるでしょう。

勝ち負けの判定は、じゃんけんの勝敗ではなく、一連の動作が正確にできたかどうかで判断します。相手が動作を失敗するまで、徐々にスピードを上げながら繰り返していくと面白いかもしれませんね。

幼児クラスで楽しめる手遊びを取り入れよう

今回は、幼児クラスにとっての手遊びのねらいや演じるときのポイント、春・夏・秋・冬それぞれの季節で人気の手遊び歌の例を紹介しました。

保育士さんが恥ずかしがらずに声や動きを大きく楽しくすることで、子どもたちも注目しますし、何より楽しんでもらえるでしょう。また、子どもたちとアレンジ方法を考えて、さらに面白い工夫を加えてみても盛り上がるかもしれません。

保育のさまざまな場面で子どもたちといっしょに手遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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