保育士として必要になる仕事着。どんな服装であれば問題ないのか、知りたい保育学生さんもいることでしょう。また、どこまでであればおしゃれな服やかわいい服を着てもいいのか気になっている方もいるかもしれません。今回は、保育士の仕事着を選ぶときのポイントやふさわしい服装について説明します。
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■目次
保育士の仕事着で好ましい服とは?
保育学生さんのなかには、保育士としてどんな仕事着にするといいのか、またどこまでおしゃれをしても問題ないのか気になる方もいるかもしれません。
そもそも保育士の仕事着として好ましい服装とは、どのような服装なのでしょうか。
一般的には、清潔感がある服装やマナーに則った服装が挙げられます。保育士さんは子どもたちの見本にもなるので、仕事着であっても身なりの整った服装を心がけることが大切です。
また保護者や外部の方の対応をすることを考え、社会人らしい落ち着いた服装にするとよいですね。
そのなかでも、ワンポイントのデザインがかわいい仕事着や着こなしを工夫するだけでおしゃれに見えるかもしれません。
しかし、過度なおしゃれは保育士という仕事にふさわしくないため、派手な色の服や露出が高い服は着るのを控えたほうがよさそうです。
まずは、保育士の仕事着を選ぶときのポイントについて説明します。
保育士の仕事着を選ぶときのポイント
動きやすい服
保育士の仕事着を選ぶときは、動きやすさを重視するとよいでしょう。
保育士さんは子どもたちと遊び回ったり、室内外を行き来したり、遊びで使用する道具を準備したりと、体を使う場面が多々あります。
動きやすい仕事着にしたほうが、思い切り体を動かして遊べるだけでなく、子どもが転んだときなどすぐに行動できるでしょう。
上はTシャツやポロシャツ、下は基本的にチノパンなどの動きやいパンツにするとよさそうです。
汚れが落ちやすい素材の服
汚れが落ちやすい素材も選び方のポイントといえるでしょう。
子どもたちのお世話をするなかで、仕事着が汚れることがあるかもしれません。
万が一、高価な服や汚れが落ちにくい生地の服を着ていた場合、洗濯時に痛んだり、汚れが残ったりすることも考えられます。
そのため、汚れが落ちやすいナイロンやリネン(麻)などの素材を選ぶと、汚れを気にせずに仕事着として着用できるでしょう。
スタッズやビジューがついていない服
スタッズやビジューは、子どもたちとかかわるときにけがをさせてしまう可能性があります。
先端が鋭利なボタンや角がある飾りなども、子どもの肌を傷つける恐れがあるため避けたほうがいいでしょう。
そのほか、フードに紐がついていると子どもたちに引っ張られることがあるかもしれないので、子どもだけでなく自分自身の安全も考えてフードなしの仕事着にするとよいですね。
園の規定に沿った服
保育士の仕事着を選ぶときは、園の規定に沿った服にしましょう。
キャラクターの有無や色の指定など、園によって設定されているものはさまざまかもしれません。園の規定は守るべきルールですので、購入する前に必ず主任保育士さんや園の責任者に確認しておくとよいでしょう。
保育士の仕事着はどこまでおしゃれしても問題ない?
保育士の仕事着を選ぶとき、どこまでならおしゃれをしても問題ないのでしょうか。
結論園の規定によりますが、胸元などワンポイントにキャラクターがえがかれたポロシャツを着たり、ジャージではなくストレッチ素材のレギンスにしたりすると、かわいくまとめられそうです。
特に決まりがない場合でも、汚れや臭いなどがないよう清潔感を意識して、保育の仕事に支障が出ないような服装にするよいでしょう。
【シーン・季節別】保育士の仕事着の例
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保育士の仕事着はシーンや季節によって異なるため選び方が大切になります。
どのような服装をすればいいのかくわしく見ていきましょう。
シーン別の仕事着の例
保育園では入学式や卒園式、遠足などシーンに合わせた服装が必要な場合もあるようです。
場面ごとに保育士の仕事着例を説明します。
日常保育
日常保育では、上下ともにジャージを着たり、Tシャツもしくはポロシャツにチノパンを合わせたりと動きやすい服装にするとよいでしょう。
ただし、チノパンは商品によって細身のタイプがあります。
足を締めつけていると、動きづらいと感じる場面もあるかもしれないため、通販などで購入するときは多少ゆとりがあるものを購入するとよさそうですね。
入園式や卒園式
入学式や卒業式では、一般的にスーツやフォーマルな服装で参加するのがマナーといわれています。
男性の場合はスーツを着用する方が多いようですが、女性の場合もスーツ、もしくはワンピースにジャケットを合わせても、フォーマルな印象になるでしょう。
あくまで子どもたちが主役の場ですので、入学式ではベージュや白などの明るくシンプルな色、卒業式は黒やグレー、ネイビーといった落ち着いた色を選ぶことが大切です。
遠足
遠足では動きやすい仕事着にすると行動しやすいでしょう。
チノパンにTシャツ、もしくはポロシャツを合わせたり、広い公園やアスレチックなどで動き回ったりする場合は、ジャージを着たりしてもよいかもしれません。
季節によっては上着が必要になるため、ウインドブレーカーやフードがないパーカーを用意しておき、リュックのなかに常備しておくと気温が変化しても適宜対応できそうです。
プール活動
プール活動では濡れてしまうことが考えられるため、速乾性の素材や薄手の格好をするといいかもしれません。
速乾性の素材としては、ポリエステルが挙げられます。
またタンクトップのように薄手の生地でも乾きやすいようですが、保護者の方に会ったときのためにも、カーディガンを羽織ったり、替えのTシャツに着替えたりして対応するとよいですね。
新人研修
園によっては、新卒保育士として新人研修があるようです。
新人研修は基本的にスーツでの参加が多いようですが、私服の場合はオフィスカジュアルを意識して、ブラウスにパンツを合わせるなどきれいめの格好にジャケットを羽織るといいでしょう。
だらしない印象にならないように、汚れや皺がないように注意することも大切ですね。
季節別の仕事着の例
日差しが照りつける真夏や寒い日が続く冬では仕事着も当然異なります。
季節別の仕事着を紹介します。
春
春は時期によって寒い日もあるため、長袖のポロシャツやTシャツを着ておくと温度調節がしやすくなりそうです。
また、カーディガンなどの羽織りものを用意しておくといいかもしれません。
4月は入園したり進級したりと行事の多い月でしょう。保育士として動き回る機会が多くなることを考えると、パンツスタイルにするとよいですね。
夏
夏は暑さを軽減するため薄手の服を選びたくなりますが、露出が多くならないように気をつけることも大切になります。
露出が多いと、園の職員や保護者の方に派手な印象を与えてしまうかもしれません。
通気性がいいTシャツや裾が少し短い7分丈のパンツを着るなど、比較的涼しく過ごせるようです。日焼けが気になる方は通販などでUVカットの素材を購入したり、帽子をかぶったりするといいでしょう。
秋
秋頃でも天候によって暑いと感じることがあるかもしれないため、Tシャツは長袖ではなく7分丈や5分丈にするとよいでしょう。
ただし、雨が降っているときや冬が近くなると寒く感じることもあるため、カーディガンやブルゾンのような薄手の上着を用意しておくといいかもしれません。
寒さが気になる場合は、少し厚手のパンツにすると暖かく過ごせそうです。
冬
冬は寒さ対策が必要になりますが、厚着をしてしまうと動きにくくなるかもしれません。
重ね着をしなくても、裏起毛の服やフリース素材の仕事着を選ぶと寒さを感じにくくなりそうです。
また、薄手のTシャツのうえにトレーナーやジャージを着たり、保温性が高い下着を着たりすると厚着をせずに済むかもしれません。
保温性がある靴下やタイツは通販などで購入できるため、履くことによって足腰全体を暖かくできるでしょう。
保育士の仕事着はシーンや季節に合わせてふさわしいものを選ぼう
今回は保育士の仕事着について選び方のポイントやシーン・季節別の服装例を紹介しました。
保育学生さんのなかには、おしゃれな服やかわいい服を着たいと考える方もいるかもしれません。しかし、保育士の仕事は屋内外問わずに動き回ることが多いため、まずは働きやすさを意識して仕事着を選び、色の組み合わせや着こなし方を工夫するといいでしょう。
また、イベントや行事、季節によっても仕事着は異なります。日常保育では動きやすさが重視されますが、入園式や卒園式ではフォーマルな服装が求められるでしょう。
今回紹介した保育士の仕事着例を参考にして、シーンや季節に合ったものを選んでみてくださいね。