保育園に訪問し、実際の様子を見ることができる園見学は就活において重要なものでしょう。初めて参加する保育学生さんの中には、電話の方法や準備物、当日の流れなどがわからず不安に感じる方もいるかもしれません。今回は、園見学の流れを解説します。準備からお礼状の送付まで、それぞれのポイントとともにまとめました。
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就活で行う園見学とは?
園見学とは、就職を希望する保育園を訪問して、施設や保育の様子などを見せてもらうことです。
求人に応募する前に訪問し、園選びの判断材料にすることが多いでしょう。
参加するメリットとして、求人票やホームページだけではわからない園の雰囲気や保育内容を把握できるため、入職後のイメージが湧いたり、面接時のアピールにもつながったりすることが挙げられるようです。
園見学をするには、園に予約を取るなどの事前準備や、見学後にはお礼状などの挨拶が必要となります。
具体的にみていきましょう。
園見学の流れ~当日まで~
園見学当日までの流れをポイントとともに紹介します。
見学したい園を探す【1~2カ月前】
まずは、自分が働いてみたいと感じる保育園を見つけましょう。
学校の先生に相談したり、園のホームページや求人サイトを見たりして希望にマッチした園を探します。
保育学生向けの就職情報サイトでは、希望条件やエリアごとに園を検索できるため、園探しに便利かもしれません。
他にも、就職フェアに参加すれば、一度にたくさんの園を知れるうえに、その場で園の関係者と話をすることができるため、より園の雰囲気を知ることができようです。
そうした機会を活用し、効率的に情報を収集できるとよいですね。
予約を取る【1~2カ月前】
見学をしたい園が見つかったら、電話をかけて予約を取りましょう。
希望の見学日の1~2カ月前から予約を取るようにすると、園側も日程調整しやすいようです。
見学時期・時間
見学の時期は特に決まっていないようですが、行事前など忙しい時期は避けるのがよさそうです。
保育学生さんが園側の都合に合わせられるよう、スケジュールを調整しておきましょう。
希望の見学時間を聞かれた場合は、主活動の様子を見ることができる10時~11時頃の時間帯がよいかもしれません。
電話での予約方法
園に電話をかけるのに適切な時間は、保育園と幼稚園で異なるようです。
保育園の場合、午睡中などで落ち着いている13時~15時にかけるようにし、登降園時間(午前11時頃まで、夕方16時以降)は避けるのが無難でしょう。
一方幼稚園の場合、多くの子どもが午後には降園するので、降園後の15時~16時頃がよいようです。
電話をかけたら、以下の点を確認するようにしましょう。
- 園見学の日程と時間
- 当日の持ち物
- 当日の服装
- 当日の訪問方法(インターホンを押す・裏口から入るなど)
最初に学校名と名前をしっかり名乗ること、要件をはっきり伝えることなどに注意することが大切です。
また、教えてもらったことは電話をしながらメモに残しておき、電話を切る前に確認を行うと聞き漏れや間違いを防ぐことができますよ。
関連記事:園見学前の電話のかけ方。かける時のポイントや例文/保育士バンク!
見学の服装や持ち物を準備する【1~2週間前】
園見学の1~2週間前には、当日の服装や持ち物などを準備しておきましょう。
服装
園見学は、スーツを着用するのが基本となるでしょう。
リクルート用など黒や紺をベースにしたスーツに、白いブラウスを合わせるとよいですね。
一方、スーツだと子どもたちが怖がる、採用活動を公にしたくないといった場合に、園側からスーツ以外の服装を指定されるかもしれません。
その場合は、オフィスカジュアルを意識にした服装にすれば、誠実な印象を与えられそうです。
具体的には、膝が隠れるスカート、またはパンツに、ジャケットやカーディガンを羽織るようにし、色はベージュや紺など落ち着いたものを選ぶとよさそうです。
持ち物
園見学に必要な持ち物をチェックし、早めに用意しておきましょう。
- 筆記用具
- 上履き(袋に入れておく)
- カバン(A4サイズが入るもの)
- クリアファイル
- 予備のストッキング
- ソーイングセット
- ティッシュ、ハンカチ
- エチケットブラシ
当日は立って移動しながら見学することが予想されるため、持ちやすいようコンパクトにまとめられるとよいですね。
カバンはA4サイズの資料が入り、自立するタイプのものが便利そうです。
スーツのときは黒系の色味のカバン、私服の場合はベージュや紺のものなどベーシックな色味を選ぶと、落ち着いた印象になりそうです。
この他にも、当日までに気になることや、見ておきたいものを絞っておけば、より実りある見学になりそうですね。
また、園見学で質問することをまとめておくと、当日の質疑応答でも言葉に詰まらずに済むでしょう。
関連記事:園見学ではどんな質問をすればいい?事前準備や内容、注意するポイント/保育士バンク!
園見学の流れ~当日以降~
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園見学当日以降の流れを紹介します。
園見学に行く【当日】
園見学の当日は、大まかに以下のような流れで進むでしょう。
1.園長先生や主任先生に挨拶をする
2.先生といっしょに保育室を回って見学をさせてもらう
3.事務室などに戻って質疑応答などを行う
4.挨拶をして帰る
所要時間はおよそ30分~1時間ほどであるようです。
当日は時間に余裕を持って到着するようにし、見学が長引いても慌てないよう、前後に予定を詰めないようにしましょう。
挨拶のしかた
見学するときの礼儀として、相手の目を見てはきはきと挨拶することが大切です。
また、挨拶を言い終えてからお辞儀をするようにすると、相手にも声がよく届き、丁寧な印象を与えられるでしょう。
職員だけでなく、子どもたちや保護者の方にも挨拶をするよう心がけるとよいですね。
マナーや注意点
見学中のマナーとして、以下のものが挙げられます。
- 靴を揃えるときはお尻を向けない
- 扉を後ろ手で閉めない
- コートは門の外で脱いでおく(冬の寒い時期)
- 相手が見送ってくれた場合見えなくなるまで着ない(冬の寒い時期)
スマートフォンについても、マナーモードに設定し、見学中は触らないようにしておきましょう。
また、見学中は案内してくれる先生の指示に従い、自分勝手に行動しないことが大切です。
当日確認しておくポイント
園見学中は、以下のポイントに注意して見ておくと就活でのよい判断材料になりそうです。
- 保育方針や活動内容
- 設備、おもちゃ
- 職員同士のかかわり方
- 園内に飾られている製作物
前もって確認するポイントをメモにまとめておくと、園見学当日に緊張してしまっても忘れずに見ることができるかもしれません。
見学中にも気になったことはメモしておき、あとで質問するときに活かせるとよいですね。
お礼状を出す【翌日~1週間以内】
園見学が終わったら、園見学に対応していただいたことへの感謝を伝えるお礼状を送付しましょう。
お礼状の文中では、見学を通して学んだこと、自分がその園で働きたいという意欲を書くとよいかもしれません。
お礼状を書くときの注意点として、白い便箋で縦書きにする、時候の挨拶を入れるなどマナーがあるので確認しながら書くとよさそうです。
関連記事:
園見学後のお礼状の書き方。宛先ごとの例文や送る時期について/保育士バンク!
園見学の流れを理解して、保育学生の就活に活かそう
今回は、就活における園見学の流れとポイントをまとめました。
保育園や幼稚園を訪問して、実際の保育の様子を見ることができる園見学は、就活での園選びにおいてとても重要な判断材料となるでしょう。
園見学の前には、園選び、電話予約、持ち物や服装の準備などをする必要があります。
当日は、保育の様子を見て回ったあとに、先生方に気になったことを質問するという流れが一般的のようです。
そして見学後にお礼状を出すことも、大切なマナーのひとつと言えるでしょう。
コラムを参考に、園見学の流れを理解して保育士の就活に役立ててみてくださいね。