【面接対策】保育士の就活で役立つ就活マナー。服装や挨拶、電話連絡の方法

希望する保育園から内定をもらうために、必ず必要となるのが就活マナー。特に面接では覚えるポイントが多く、戸惑っている保育学生さんもいるでしょう。
そこで今回は、面接に焦点を当てた新卒保育士さんの就活マナーについて講座形式で紹介します。
適した服装や挨拶、電話に出る方法などを詳しくまとめました。

就活へ前向きに挑む女性

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就活マナーを覚える理由とは?

就活を始める前に覚えておきたい就活マナー。きちんと身に着けておけば採用担当者によいイメージを与えられ、自分の魅力を最大限に伝えられるでしょう。

特に面接では直接園の方に志望の熱意を伝えられるため、正しい礼儀を意識すれば好印象を残すことができ、内定につながりやすくなるかもしれません。

また、保育士になってからの保護者対応などにも活かせるため、さまざまな場面で役立つでしょう。

【就活マナー】面接の種類

就活では面接を行うことが多いですが、選考の進み方や保育園によって面接方法は異なります。

ここでは、面接の種類についてまとめました。

集団面接

一次面接などに多く、3~5人程度の保育学生さんがいる中でいかに自分の印象を残せるかが大切になります。

他の保育学生さんが回答するときも態度を見られているので、傾聴する姿勢を心がけましょう。

グループディスカッション

集団でテーマについて話す方法で、人とのコミュニケーションについて見られます。

発言をしなかったり人の話を聞いていなかったりする場合、低評価になることが多いようです。

個人

保育学生さんを1人あたり、15~20分ほどをかけて面接します。

人となりを詳しく見られるため、就活マナーや回答内容などをしっかり確認しておきましょう。

【就活マナー】面接で見られるポイントは?

ここからは、保育学生さんが面接でチェックされやすい点について説明します。

印象

保育学生さんの印象を、表情・服装・言葉遣いなどさまざまな点から判断するようです。

保育園は明るく元気な保育学生さんを採用したいと思うことが多いようなので、笑顔やハキハキとした口調を意識するとよいでしょう。

 

意欲

応募先の保育園で働く意欲があるかどうかは、主に志望動機から判断されることが多いようです。

保育園の特徴を理解し、求める人物像にできるだけ沿った志望動機を伝えることで、採用担当者に入職後のイメージ持ってもらいやすくなるかもしれません。

個性や人柄

採用担当者は保育学生さんの人となりを見ることで、保育理念や保育園の雰囲気に合うのかを見極めているようです。

自分らしさを大切にしながら誠実さや真面目さを伝えるなど、いっしょに働きたいと思ってもらえる回答をするとよいでしょう。

アピールポイントの選び方や、自己PRの作成方法を知りたい新卒保育士さんは、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

関連記事:【例文付き】新卒保育士さんの自己PR作成法。協調性など長所の活かし方/保育士就活バンク!

【就活マナー】面接の基本と流れ:事前準備

面接へ臨む際に気をつけるべきポイントや、準備から退室までの流れを講座形式でまとめました。

服装・身だしなみ

まずは、事前準備から紹介します。面接官が服装から判断する内容としては、清潔感・TPO・常識が挙げられます。

選考に不適切な恰好をしたり、服にシワが付いたりしている場合、マイナスな悪いイメージを与えてしまうかもしれません。

常識のある服装を心がけ、面接官へ好印象を与えましょう。

男性の場合

男性は、以下のポイントをもとに身に着けるアイテムを選んでみましょう。

男性のアイテム

就活のときはシンプルで落ち着いたデザインを選び、誠実さをアピールするのがポイント。

シャツやスーツとの色のバランスを考慮しながら、ネクタイのカラーなどで個性を表現し、採用担当者へ好印象を与えましょう。

女性の場合

女性は清楚な印象を意識しつつ、自然なメイクやヘアスタイルを心がけましょう。

女性のアイテム

全体的に落ち着いたカラーを選ぶと、清楚で知的な印象を与えられます。メイクやヘアスタイルは派手にならないよう注意しましょう。

私服の場合

私服を指定された場合は、スーツよりカジュアルな格好になっても構わないと言われています。

しかし、着たいものを自由に着られるわけではなく、全体的に黒・カーキ・ベージュ・ブラウン・ネイビーなど、落ち着いたカラーを選ぶのが一般的です。

赤やピンクなど目立つ色合いでなければ、インナーやシャツは白だけでなく、ドットやストライプなどシンプルな柄が付いているものを身に着けてみてもよいでしょう。

ジャケットやスカート、パンツなど目立つ部分はベーシックカラーを選び、清潔感のある印象を与えることが大切です。

面接時間・場所をチェックする

面接へ遅刻しないように、受付時間や場所を再度確認しておきましょう。

交通機関を使う場合は運行スケジュールまでチェックし、余裕を持って1~2本前で行くようにすると安心です。

持ち物を準備する

当日の朝に慌てないためにも、前日のうちに持ち物を用意しておきましょう。

面接へ臨むときは、下記のアイテムを揃えておくと便利かもしれません。

  • 筆記用具
  • スマホ、持ち運び充電器
  • ティッシュとハンカチ
  • 腕時計
  • ストッキングや鏡など身だしなみを整えるもの
  • 折り畳み傘
  • 時計
  • 会社の資料

それぞれのアイテムはできるだけ小さなものを選び、バッグへ入れたときに邪魔にならないよう工夫しましょう。

受付前に最終確認を行う

受付をしてしまうと自由に行動できなくなってしまうので、前もって身だしなみを整えたり、お手洗いを済ませたりしておくことが大切。

スマートフォンなどの電子機器はサイレントモードに設定し、面接にしっかり集中できる環境を整えましょう。

【就活マナー】面接の基本と流れ:当日

面接に臨む就活生

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当日の受付

次は、受付についてのポイントです。

面接前からチェックされているケースもあるため、気を引き締めて受付を行いましょう。

指定時間の10分前に受付

面接当日は指定がない限り、受付時間の10分前に到着するよう心がけましょう。早すぎると保育園側の準備が整っておらず、迷惑をかけてしまうかもしれません。

もちろん遅刻は論外なので、早く着いた場合は近くのカフェなどで待機するようにしましょう。

挨拶・名前・時間・目的を伝える

受付に人がいる場合、内線のみ設置されている場合など保育園によってさまざまですが、挨拶・名前・時間・目的をしっかり伝えることが大切です。

対応してくれる方が困らないように、明るくはっきりとした声を心がけましょう。

待機室では携帯電話を使わない

待機室の行動もチェックされている場合があるので、携帯電話は使わない方が懸命です。

相手へ悪い印象を与えないためにも、面接の復習をしたいときはメモに残しておくとよいかもしれません。

他の学生とは基本的に話さない

待合室に他の保育学生さんがいる場合でも、話し込んだり大きい声で話したりすることはNGです。

相手の迷惑になりますし、評価が下がる可能性もあるため、静かに待つようにしましょう。

入室

続いて、入室の流れを確認します。

3回ノックをする

面接では3回のノックが主流です。

程よい強さでノックを行い、相手が返答をしてから入室しましょう。

明るい挨拶を心がける

入室したら「失礼します」と言って扉を静かに閉め、椅子の横で挨拶や自己紹介を行います。よい第一印象を与えるためにも、明るくハキハキとした声を出しましょう。

また、勝手に座るのではなく、「お座りください」という声かけの後に座るのがポイントです。

お辞儀は角度もポイント!

お辞儀は状況によって適した角度があります。

15度:軽い会釈や、椅子に座るタイミングで「失礼します」と言うとき

30度:一般的な会釈や、「お願いします」と言うとき

45度:感謝のお辞儀や、「ありがとうございました」と言うとき

上記の角度を目安にし、相手へ誠意が伝わるように心がけるとよさそうです。

上座には座らない

中には複数の席があり、上座と下座を自分で判断し、席を選ばなければいけないケースもあるかもしれません。上座に座ってしまうと、常識がないと思われる可能性もあります。

採用担当者から指示がない限りは、入口から一番近い下座に座るようにしましょう。

面接中

次は、面接中に気をつけるべきポイントをチェックしましょう。

笑顔で目を合わせながら話す

保育士はコミュニケーション力が重視されるので、笑顔や目を合わせることを意識するようにしましょう。

子どもと関わるうえで笑顔は大切ですし、明るいというイメージを与えることにより、保育士としての適性があると思われるかもしれません。

また、ゆっくりと明瞭に話すことでも、元気のよさをアピールできるでしょう。

丁寧な言葉遣いを心がける

丁寧な言葉を遣えば、保護者ともよい関係を築けると感じてもらえるかもしれません。

例えば、以下の言葉が一般的によく利用されています。

  • ~です→~と申します
  • すみません→失礼いたしました
  • すみませんが→お手数ですが
  • ~してほしいです→~いただきたいです

丁寧な言葉は保育士として働いてからも役立つため、学生のうちに身に着けておきましょう。

退室

最後に、退室におけるマナーを紹介します。最後まで気を抜かず、よい印象を残して面接を終われるようにしましょう。

お礼を伝える

採用担当から面接終了の合図があった場合、まずは「はい。」と返事をします。

その後で「ありがとうございました。」とお礼を述べ、退室へ移りましょう。

起立してからお辞儀する

椅子の横に立ち、「失礼します」と言ってからお辞儀を行います。

その後で荷物を持ち、静かにドアまで向かいましょう。

退室の挨拶も忘れない

ドア前で再度「失礼します」と言い、しっかりと頭を下げることで感謝の気持ちを伝えられます。

その際は笑顔を心がけることで、よいイメージを残せるかもしれません。

【就活マナー】保育士の面接で聞かれやすい質問

ここからは、保育士さんが面接で聞かれるかもしれない頻出の質問を紹介します。

なぜ保育士を目指したのですか?

「子どもが好き」「お母さんが保育士で影響を受けた」など、理由を一言で伝えると分かりやすいです。

その後で心に残っているエピソードや、採用担当者に伝えたい内容を添えましょう。

当園を選んだきっかけを教えてください。

ホームページや見学したときのイメージを参考に、園の長所に注目して回答するとよいです。

嘘をつく必要はないものの、園の求める人材に寄せると好印象を与えられるかもしれません。

理想の保育士像を教えてください。

自分がどのような保育士になりたいのか、目標とする姿を伝えましょう。

周りから言われたい言葉を考えてみると、自分の理想像が浮かびやすくなるかもしれません。

【就活マナー】面接に関する電話連絡のポイント

電話をかける女性

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では面接へ遅刻しそうになってしまったり、質問などがあったりして保育園へ電話連絡したいときはどうすればよいのでしょうか。

採用担当者と通話したいときのポイントについて解説します。

タイミングに気を付ける

電話をかけるときは事前案内に記載されている連絡先へ連絡しますが、開園直後や閉園前は園が忙しい時間なので、10時~15時くらいを目安にかけるとよいかもしれません。

しかし、面接へ遅刻しそうなときはすぐに連絡し、理由やどれくらい遅れてしまうのかを伝えるようにしましょう。

氏名・学校名から伝える

相手が電話に出たら氏名だけでなく、学校名も伝えると担当者へ取り次ぎやすくなります。

その際は明るい口調ではっきりと発音することで、よい印象を与えられるかもしれません。

静かな場所で会話する

話の内容をしっかり聞き取れるように、電話をかけたら静かな場所へ行きましょう。

周りが騒がしい環境で通話すると、相手を不快な気分にさせてしまう可能性があります。

最後に内容を再確認する

通話中はメモを取り、最後に内容をしっかり確認することがポイント。

そうすることで、認識の違いが起きづらくなり、スムーズに話を進められるでしょう。

面接の就活マナーを理解し、好印象を与えよう

今回は、面接における就活マナーについて講座形式で紹介しました。

就活マナーを身に着ければ相手に誠実なイメージを与えられ、保育士として働いてからも保護者との関係を築きやすくなるかもしれません。

また、面接では意欲や適性、コミュニケーション力などをチェックされやすいので、しっかりと事前準備を行うのがポイントになります。

面接での受け答えも準備しておき、採用担当者へ好印象を与えましょう。

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