就活中の保育学生さんの悩みの種として挙げられるメイク。普段とは異なる色使いや濃さが求められることはわかっていても、パーツごとにどのようなポイントを意識したらよいのか気になる方も多いでしょう。今回は、保育学生さんに向けた好印象につながる就活メイクの仕方を、眉毛・マスカラなどに分けて紹介します。
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就活メイクと普段のメイクの違いを知ろう
就活では、第一印象がとても重要になります。
服装だけでなく、メイクや髪型なども整えればきちんとした雰囲気を演出でき、好印象につなげられるでしょう。
まず前提として、就活におけるメイクは、おしゃれではなく社会人としての身だしなみです。
大学に通うときや友人と出かけるときなど、普段のメイクでは好きな色を使ったりトレンドを取り入れたりと、自由に楽しむことが多いかもしれません。
一方就活では、採用側がどのような印象をもつかを考えたうえでメイクをすることが大切になります。そのため、清潔感や社会人にふさわしいナチュラルさを心がけましょう。
また、ビジネスシーンにおいてメイクをするのは一つのマナーであるため、すっぴんで面接を受けたり園見学に行ったりすることはNGです。保育士らしい、親しみやすさや明るさなどを演出できるメイクのポイントを押さえて、これからの就活に臨みましょう。
【パーツ別】就活メイクの基本的なやり方
まずは、顔のパーツごとに就活メイクのやり方やポイントを紹介します。
ベースメイク
ベースメイクをしっかりすることで、全体的な顔色の明るさや健康的な印象につながります。
化粧下地
ファンデーションのもちをよくするために、化粧下地をきちんと塗りましょう。白浮きしないように肌の色に近いものを選ぶのがポイントです。
就活では保育園に足を運ぶケースが多くあります。屋外を移動することも多いので、日焼け止め効果のあるものを使うとよいかもしれませんね。
コンシーラー
目の下のクマや頬のくすみなど、気になる部分にコンシーラーを塗りましょう。
コンシーラーを塗ることで、顔色のムラがなくなりフレッシュな印象につながります。色は肌よりワントーン明るいものを選ぶと、光がクマやくすみを飛ばし、顔色が明るくなるようです。
ファンデーション
就活メイクではきちんとファンデーションを塗りましょう。リキッドタイプやパウダータイプがあるので、自分の肌質にあったものを選ぶとよいかもしれません。
また、ファンデーションを塗る際は、顔の中心部分や頬の高いところをしっかりとカバーし、おでこやフェイスラインなどは薄くすると、厚塗りにならず顔に立体感が出るようです。
眉メイク
眉毛は、左右の形や高さがそろうようにバランスを見ながら描きましょう。
細めのアイブロウペンシルやパウダータイプのものを使い、毛流れに沿って眉毛を描き足していくのがポイントです。色は、髪の毛と同じかワントーン明るいものを選ぶと自然な仕上がりとなるでしょう。
また、眉毛が下を向いているいわゆる「困り眉」だと元気がなく頼りない印象になってしまうので、やや上向きの角度をつけて描くとよいかもしれません。
眉毛は、顔の印象を左右するパーツとも言われています。元気のよさや明るい雰囲気を感じられるようなアイブロウメイクを心がけましょう。
アイメイク
就活メイクでは、目を大きく見せるのではなく目力をアップさせるようなアイメイクを意識しましょう。
アイシャドウ
アイシャドウは色味がなさすぎると目の印象が薄くなってしまいます。そのため、肌なじみのよいブラウン系や薄いピンク系のものを用いて、グラデーションになるように色を重ねましょう。
派手な印象を与えないよう大粒のラメが入ったものは避け、濃い色使いをしないようにすることが大切です。
また、普段涙袋をつくったりラメをのせたりしている保育学生さんもいるかもしれませんが、就活メイクでは涙袋には色をつけずそのままにしておきましょう。
まつ毛・マスカラ
ブラックかブラウンのマスカラを塗り、程よく目力をアップさせましょう。
マスカラがダマになっていると清潔感のない印象になってしまうので、使う前に軽くティッシュオフするか、塗った後にまつ毛をコームでとかすとよいかもしれません。
根元からのせ、自然な長さとボリュームを出すことを意識しましょう。
アイライン
アイラインは、上まつ毛のきわを埋めるように細く引くのがポイントです。色は、マスカラと同様にブラックかブラウンのものを使いましょう。
濃く入れると目元の印象が強くなりすぎてしまうので、太くならないようにするのが大切です。また、目尻に引く際は跳ね上げず、下方向へ伸ばすのもナチュラルに見せるコツになるので、あわせて覚えておきましょう。
ジェルライナーやペンシルライナー、リキッドライナーなど種類があるので、使い慣れているものを選ぶとよいですね。
チーク・ハイライト
チークをしないと顔色が暗く見え、健康的ではないイメージにつながってしまうおそれがあります。そのため、頬に薄めにチークを入れて顔に血色感をプラスしましょう。
色味は、肌なじみのよいコーラル系のピンクやオレンジなどがよいかもしれません。笑ったときに一番高くなる位置を中心に、楕円状にぼかすように入れるのがポイントです。
また、ハイライトを入れれば、顔に立体感を出すことができます。
通常はTゾーンやCゾーン、鼻筋などに入れることが多いですが、就活メイクでは頬骨の高いところに軽く入れて、自然なツヤを意識するとよいかもしれませんね。
リップ
チークと同様に、リップも血色感を足すために重要です。
派手な印象にならないように赤や濃いピンクは避け、肌なじみのよいナチュラルなピンクベージュなどがよいでしょう。
ツヤのあるグロスやラメ入りのリップも、就活のシーンにはふさわしくないので避けるのがベターです。
また、口角の影にコンシーラーをのせれば口角が上がっているように見せることができるので、好印象につながりそうですね。
就活メイクにあわせたヘアスタイルのポイント
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就活メイクの基本をふまえたうえで、顔にあわせたヘアスタイルのポイントを紹介します。
耳が見えるように後ろで一つにまとめる
就活では、清潔感が大切になります。そのため、髪をそのまま下ろしていたり巻いていたりするのはふさわしくありません。
両耳が見えることを意識して、髪が長い方は後ろの低い位置で一つにまとめましょう。
また、ボブやショートヘアの人は両耳にかけて、お辞儀をしたときに髪の毛が落ちてこないようにヘアピンで留めておくとよいですね。
ちなみに、就活ではヘアピンを見えないようにするのがマナーです。髪色に近い色を選び、目立たないように髪の毛に隠しましょう。
目や眉毛が見えるように前髪を流す
前髪も印象を左右する大事なポイントです。
目にかかっていると表情が暗くなるので、目や眉毛が見えるようにしっかり整えましょう。
前髪が長い方は真ん中で分けたり左右どちらかに流したりして、おでこが見えるようにするとよいかもしれません。また、前髪が短い方も左右どちらかに自然に流し、眉毛が見えるスタイリングを心がけましょう。
短い毛やおくれ毛がないように整髪料でまとめる
髪の毛を結んだときや前髪を流したときなどに、おくれ毛や短い毛がはみ出してしまうことがあるでしょう。
これらの毛が見えているとだらしない印象を与えてしまうため、整髪料やヘアピンを使ってきれいにまとめることが大切です。トップの毛は特に浮きやすいので、念入りに確認するようにしましょう。
就活メイクの基本を押さえ、面接官に好印象を与えよう
今回は、就活を控える保育学生さんに向けて、就活メイクのやり方やポイントを紹介しました。
就活では、第一印象がとても重視されます。清潔感があるか、社会人としてふさわしい身だしなみをしているかといったところがチェックされているので、服装だけでなくメイクや髪型にも気を配ることが大切です。
また、ビジネスシーンではメイクも一つの身だしなみであり、すっぴんはNGであることも覚えておきましょう。
就活メイクは、アイシャドウやハイライトの入れ方、涙袋のラメなど、普段のメイクとは異なる点がさまざまあります。今回紹介したポイントを押さえて、ナチュラルで健康的に見える就活メイクを実践してみましょう。