就職先の園で内定式が開催されるにあたって、どのような内容なのか事前に知っておきたい保育学生さんもいるでしょう。マイナスな印象を与えないように、持ち物や服装も整えて万全の状態で臨みたいですよね。今回は、新卒保育士の内定式について、目的や流れを紹介します。また、髪型などの身だしなみもまとめました。
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■目次
保育士の内定式はいつ行われる?
内定式とは、選考に合格した保育学生さんへ、正式な内定通知を出すことを目的に開催する式典のことです。
内定通知書を園から保育学生さんに渡し、保育学生さんから園に内定承諾書を提出することで、正式に労働契約が成立することとなります。
一般的に内定式は卒業・修了年度の10月1日以降に行われますが、いつ開催されるかは園によって異なります。また、開催されない場合もあるようです。
では、内定式を行う目的について、くわしく見ていきましょう。
新卒保育士の内定式を行う目的
ここでは、新卒保育士さんのために、園が内定式を行う目的を紹介します。
園のことを知ってもらうため
園長先生のスピーチを聞いたり、園の理念を再確認したりすることにより、保育園のことを知ってもらうことが目的です。
採用に時間やお金をかけたにもかかわらず、イメージとの違いなどから新卒保育士さんに早期離職されてしまうと困るため、退職を防ぐことをねらいとしているとも考えられるでしょう。
内定者同士や先輩保育士との親睦を深めるため
内定式で先輩保育士さんや他の内定者と顔合わせをしておくことで、新卒保育士さんが入職後に働きやすくなることを目的としているようです。
親睦を深めておくことで園に溶け込みやすくなり、よい雰囲気で仕事を始められるかもしれません。
入職のモチベーションを高めるため
園が保育学生さんの入職へのモチベーションを高めることも、内定式を行う目的の一つかもしれません。
内定式で内定通知書をしっかりと渡すことにより、保育学生さんは「この園で働くんだ」という実感を得られるでしょう。
また、内定から入職までが長い場合、だらけてしまう保育学生さんもいるかもしれません。内定式で研修を行ったり、入職までに覚えてほしいことを伝えたりすれば、万全の状態で入職できそうですね。
内定者へのフォロー
保育学生さんの中には、内定をもらってから「本当にこの園に入職してよいのかな」と、不安に思ってしまう方もいるでしょう。
その他にも、社会人になることへの漠然とした不安感を持っている場合もあるため、内定式で不安を払拭し、入職することへの期待を高めるねらいもあるかもしれません。
新卒保育士の内定式の一般的な流れ
内定式は一般的に1~2時間程度であることが多いようですが、式後に食事会や懇親会が開かれることもあるようです。
ここからは、新卒保育士さんの内定式の一般的な流れについて解説します。
園長先生のスピーチ
園長先生のスピーチは、多くの内定式で行われるようです。
皆が同じ気持ちで保育を行えるように、園の目標や保育観を伝える内容が多いかもしれません。
どんな保育士になってほしいかを言われることもあるため、保育学生さんは集中して聞くことが大切です。
内定通知書の授与
内定通知書とは、「内定を出しました」と園が証明する書類のことです。内定式で園長先生から直接もらえる場合が多いようですが、内定者が多い場合は主任保育士さんなどからまとめて渡される場合もあるかもしれません。
また、受け取るときは片手ずつ両手で賞状を持ち、最後に姿勢を正して一礼してから席に戻る流れがマナーなので、意識してみましょう。
内定者の自己紹介
内定者が一人ひとり自己紹介を行う場合もあるかもしれません。
自己紹介では人間性が伝わるように、名前・出身大学・趣味・サークルなど、自分らしさをアピールできる内容を盛り込むとよいでしょう。
親睦会
親睦会は内定式の後に開催されることが多く、内定者同士や先輩保育士さんと関係性を築くために開催されるようです。
食事会やグループワークを行うので、ラフな気持ちで参加してよいと言われています。
しかし、お酒が出された場合は口をつけないか少量にとどめておき、社会人としてふさわしい振る舞いを意識しましょう。
新卒保育士の内定式に参加するときの身だしなみや持ち物
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続いて、内定式に参加するときの保育学生さんの身だしなみや、持ち物について見ていきます。
内定式の身だしなみ
スーツ
園から服装の指定がないときは、基本的にリクルートスーツで参加するとよいかもしれません。
女性は無地の白色ブラウスを着用し、スカートは膝にかかるくらいの長さにしましょう。
また、素足は社会人としてマナー違反のため、肌色のストッキングを着用してパンプスを履くことが大切です。
男性も基本的には白色のシャツを着て、青やグレーなど落ち着いた色のネクタイを選びましょう。
髪色と髪型
髪色は基本的に黒色がよいと言われていますが、女性の場合はおおむね7トーンくらいまでの明るさであれば問題ないようです。しかし、園によってルールは異なるので、事前に先輩保育士さんの髪色を見ておくなど、園の雰囲気に合わせて髪色を決めるとよいですね。
また、髪型については清潔感を与えられるように、肩につく長さの場合はヘアゴムで束ねたり、過度にパーマをかけたりしないようにしましょう。
前髪はお辞儀をしたときに顔にかからないようにするため、ピンでしっかり留めておくとよさそうですね。
カバン
内定式に持っていくカバンは、リュックやトートバッグなどを避け、就職活動のときと同じビジネスバッグを選びましょう。
床に置いたときに自立し、書類が入るようにA4サイズに対応しているものがよさそうです。
メイク
派手な印象を与えないように、ナチュラルメイクを選びましょう。
肌なじみのよいオレンジ系のアイシャドウや、地肌の色に近いファンデーションを使えば、自然な見た目に仕上がるかもしれません。
内定式の持ち物
内定式に必要な持ち物について、以下にくわしくまとめました。
- 筆記用具
- メモ帳
- 印鑑
- クリアファイル
- スマートフォン
- 財布
- 鏡やメイク用品など
- 予備のストッキング
その他、園から指定があった持ち物は忘れずに持っていきましょう。
内定式に参加する前に身だしなみを整えられるように、鏡やメイク用品、エチケットブラシなどのアイテムを持っておくことが大切です。
また、ストッキングが万が一破れてしまったときのために、予備を用意しておくと安心でしょう。
新卒保育士の内定式前に準備すること
最後は、保育学生さんが内定式前に準備することについて紹介します。
集合場所や行き方の確認
当日になって場所や行き方が分からず困らないように、前日までにしっかり調べておくことが大切です。
交通機関や時間などもチェックし、遅刻しないように10~15分くらい前に到着できるように向かうと安心でしょう。
自己紹介の準備
事前に自己紹介があることを知らされず、当日にいきなりお願いされることもあるかもしれません。
そのため、本番で頭が真っ白にならないように十分練習し、何を話すかも決めておくとよさそうです。特に時間の指定がないときは、1分~2分程度で終わるように内容を練っておきましょう。
園の方針などの復習
懇親会などで先輩保育士さんと話すときに、園の方針に沿わないような内容を話してしまうと、不信感や不安を与えてしまうかもしれません。
内定式に参加する前に、再度パンフレットや園のホームページを見直し、園の基本的な情報を復習しておくとよいでしょう。
保育園の内定式の持ち物や服装などを押さえ、好印象を与えよう
今回は、保育園の内定式の服装や髪型、いつ行われるのかについて紹介しました。
内定式は保育学生さんに内定通知書を手渡し、モチベーションを高めたり、先輩保育士さんや他の内定者と親睦を深めたりするための式典です。
基本的にリクルートスーツを着用し、清潔感を感じられるように身だしなみを整えてから参加しましょう。
保育学生さんは内定式の持ち物や服装を覚え、自信を持って式に参加できるとよいですね。