輪ゴムを使った遊びを行いたいけれど、アイデアが思いつかない保育学生さんや新卒保育士さんもいるでしょう。輪ゴムは手軽に用意できるので、すきま時間などですぐに取り入れられそうですね。今回は、保育に役立つマジックなどの遊びやおもちゃを10個紹介します。あわせて、気をつけるポイントについてもまとめました。
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■目次
保育に役立つ輪ゴム遊びとは?
輪ゴムは伸縮性が強いことが特徴で、引っ張ったら何倍もの長さに伸びたり、手を離せばすぐに元の長さに戻ったりするアイテムです。
袋の口を縛る、物を一つにまとめるなど、日常の多様な場面で使われています。
また、輪ゴムは軽い力で扱えることから、マジックや製作など保育の場面でも気軽に取り入れられるでしょう。
まずは、輪ゴムを活かした遊びについて、くわしく紹介していきます。
保育に活かせる輪ゴムが主役の遊び5選
輪ゴムを主役にした遊びをまとめました。
輪ゴムの縄づくり
用意するもの
- 輪ゴム 数本
遊び方
1.2本の輪ゴムを左右に並べて置きます。
2.右の輪ゴムを左の輪ゴムの下に置き、そのまま中に入れて引っ張ります。
3.(2)で引っ張った輪ゴムを折り返し、再度輪ゴムの中に通して引っ張ります。
4.(1)~(3)を何度も繰り返し、できあがりです。
ポイント
いくつもの輪ゴムをつなげ、どこまでつなげられるかを競ってみてもおもしろいかもしれません。
赤や青などカラフルな輪ゴムを使えば、ブレスレットやネックレスに見立てて遊ぶこともできるでしょう。
ただし、できあがった輪ゴムの縄を身につける際、きつく締めると血が止まってしまう可能性があるため、保育学生さんや新卒保育士さんは注意深く見守ることが大切です。
リボンゲーム
用意するもの
- 輪ゴム 1本
遊び方
1.両手の人差し指・中指・薬指に輪ゴムを通します。
2.両手の人差し指・中指・薬指を、反対の手の指と指の間に置き、輪ゴムを指先でつまんで引っ張ります。すると、輪ゴムが網目のような形になります。
3.自分で好きな指を選び、その指から輪ゴムを外します。両手の指を交互に外していくのがポイントです。
4.最終的に輪ゴムがリボンの形になったら成功、円の形になったら失敗です。
ポイント
少し長めの輪ゴムを用意し、5本指すべてで行ってみても楽しめるかもしれません。
また、リボンの形になったら大吉、円の形になったら吉など、占いに使ってみても盛り上がりそうですね。
輪ゴムの移動マジック
用意するもの
- 輪ゴム 1本
遊び方
1.輪ゴムを片方の手の、人差し指と中指にかけます。
2.手のひら側の輪ゴムを引っ張り、人差し指から小指の4本の指にかけます。
3.(2)の状態のまま手をグーの形にし、相手に見せます。(相手からは輪ゴムが人差し指と中指にかかっているように見えます。)
4.手を思いきりパッと開き、輪ゴムが薬指と小指に移動すれば成功です。
ポイント
(2)の輪ゴムが4本指にかかっている場面を、相手から見えないように工夫するのがコツです。(2)の状態にしてから「今からマジックをするよ」と声かけしたり、指を自分側にしっかり折りたたんだりしてみましょう。
ちょっとしたすきま時間でも気軽に取り入れられるので、保育学生さんや新卒保育士さんは覚えておくと役立つかもしれません。
また、子どもに輪ゴムの移動マジックを教えるときは実践しやすいように、保育学生さんや新卒保育士さんは子どもの手を持って教えるとよいでしょう。
保護者がお迎えにきたときにいっしょに披露してみると、盛り上がるかもしれませんね。
輪ゴムスター
用意するもの
- 輪ゴム 1本
遊び方
1.片手の親指と小指に、輪ゴムを引っかけます。
2.もう片方の手の人差し指を下から輪ゴムの中に入れ、手前の輪ゴムをすくい上げます。
3.(2)ですくい上げた輪ゴムを1回ひねり、人差し指と薬指に引っかけます。
4.一番下にある横に伸びている輪ゴムを、中指で下からすくい上げたらできあがりです。
ポイント
慣れるまでは難しいかもしれないため、子どもが行う場合は保育学生さんや新卒保育士さんが手を持て教えるなど、しっかりサポートしましょう。
また、小さい輪ゴムでは(3)や(4)の場面で手が痛くなることもあるため、少し大きめのものを用意するとよさそうです。
輪ゴムの釣り遊び
用意するもの
- 輪ゴム 数本
- 折り紙や画用紙 数枚
- はさみ
遊び方
1.折り紙や画用紙を好きな大きさに切り、半分に折ります。
2.(1)を机の上に置き、輪ゴムを引っ掛けて釣り上げられれば成功です。
ポイント
制限時間を決めて誰が一番多く釣り上げられるかを競ってみましょう。画用紙以外にも、チラシなどのやわらかい紙を活用して、難易度を変えてみても楽しめそうです。
魚やクラゲなどを画用紙で作り引っ掛けられる部分をつければ、リアルな釣り遊びに仕上がるでしょう。
また、割り箸の先に輪ゴムをはさみ、釣り竿に見立てることで、より遊びが盛り上がるかもしれませんね。
保育に活かせる輪ゴムを使ったおもちゃ5選
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続いて、輪ゴムを使った手作りのおもちゃをくわしく紹介します。
輪ゴムの的当てゲーム
用意するもの
- トイレットペーパーの芯 数個
- 好きな色の折り紙 数枚
- 輪ゴム 数本
- 好きな色のペン
- はさみ
ポイント
動画ではトイレットペーパーの芯でおばけを作っていますが、画用紙で耳を作って動物にアレンジするなどの工夫をしてみるのもよいでしょう。
制限時間を決めていくつ倒せるか、子どもたちで競ってみてもおもしろそうですね。(詳しい作り方はこちら)
グラスホッパー
用意するもの
- 牛乳パック 1個
- 輪ゴム 数本
- 好きな色のペン
- はさみ
ポイント
カエルやバッタ、うさぎなど、さまざまな生き物で作ってみると盛り上がるかもしれません。
万が一顔や手に当たったときにケガをしないように、牛乳パックの角を丸く切っておくとよいでしょう。
ティッシュ箱ギター
用意するもの
- ティッシュ箱1個
- 割り箸 1本
- 輪ゴム 数本
- ラップの芯 1本
- 接着剤
- テープ
- はさみ
ポイント
ラップの芯の上部に切り込みを入れてから画用紙などをはさみ、上から黒いテープを巻きつければ、よりギターのように仕上がるでしょう。
ストロー笛やマラカスなどもいっしょに作り、コンサートごっこを行ってみても楽しいかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
関連動画:簡単にできる手作り楽器3種♪ストロー笛、マラカスの作り方/保育士バンク!
紙コップと輪ゴムの楽器
用意するもの
- 紙コップ 1個
- 輪ゴム 数本
- はさみ
ポイント
動画のように音楽を奏でずに、はじいて音を出すだけでも楽しめるでしょう。
保育学生さんや新卒保育士さんが楽器を持って援助すれば、乳児クラスでも遊べるかもしれませんね。(詳しい作り方はこちら)
変身ベルト
用意するもの
- 紙コップ 1個
- 牛乳パック 1個
- 輪ゴム 数本
- 好きな色のペン
- ホチキス
- テープ
- カッター
- はさみ
ポイント
子どもの好きな動物を折り紙で作り、ベルトの正面に貼るなど工夫してみてもおもしろいでしょう。
お遊戯会や運動会など、大きなイベントを開催するときの衣装として使ってみてもよさそうですね。(詳しい作り方はこちら)
保育に輪ゴム遊びを取り入れるときの注意点
最後は、輪ゴム遊びを取り入れるときに、気をつけるポイントについて解説します。
誤飲に気をつける
輪ゴムはやわらかい触り心地で弾力もあるため、興味本位で口に入れる子どももいるかもしれません。
保育に取り入れるときは、保育学生さんや新卒保育士さんが近くで見守り、誤飲を防ぎましょう。
ケガに注意する
輪ゴムは伸縮性が強いため、はじいたときに身体に当たってしまうと、みみずばれになるなどのケガが起こる可能性があります。
保育学生さんや新卒保育士さんは、あらかじめ子どもたちに「パチンっとすると痛いからね」のように声かけすることが必要でしょう。
また、身体に巻きつけるとうっ血する恐れがあるので、こまめに子どもの状態を確認することが大切です。
輪ゴムを活かしたおもちゃの作り方や手遊びを覚え、実習や保育に活かそう
今回は、保育に役立つ輪ゴム遊びについて紹介しました。
輪ゴムは子どもの力でも引っ張ることができるため、気軽に遊びに取り入れられるアイテムです。
しかし、使い方によっては誤飲やケガにつながる可能性があるので、保育学生さんや新卒保育士さんは近くで見守るなど、必要に応じた援助を行いましょう。
マジックなどのアイデアを覚え、実習や保育のすきま時間に、子どもが楽しめる遊びとして取り入れてみてくださいね。