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【5歳児】11月の月案文例集。ねらい子どもの姿、活動アイデアも満載!

秋が深まり、寒さが増してくる11月。5歳児を担任する新卒保育士さんのなかには、月案作成に悩む方もいるかもしれません。今回は、5歳児クラスで使える11月の月案の例文を紹介します。養護教育のねらいや活動に加え、安全や健康に関する配慮と反省の書き方などもまとめたので、保育の参考にしてみてくださいね。

milatas / stock.adobe.com

11月の5歳児クラスの保育のポイント

日に日に気温が下がり、だんだんと冬が近づいてくる11月。

運動会を終えて、子どもたちの顔つきにもどこか成長が感じられる頃かもしれません。

11月は季節の変化を感じながら、子どもたちの発達や興味に寄り添った活動を展開することが大切です。

5歳児クラスの保育のポイントを見ていきましょう。

  • 落ち葉や木の実を使った遊びや製作活動を通じて、季節の変化を感じさせる機会を増やす
  • ルールのある遊びやグループ活動を取り入れ、友だちへの思いやりの気持ちを育む
  • 友だちと考えを出し合い、ルールやイメージを話し合いながら遊ぶ活動を取り入れる
  • 当番活動や簡単な役割を任せ、自分で考え行動する力や責任感を培う
  • 作品展に向けて、完成のイメージを持って工作や描画に取り組み、自分なりに表現することを楽しむ
  • 外遊びで体力をつけつつ、感染症予防のために手洗いやうがいなどを積極的に行なう

室内遊びが増え、友だちとのかかわりが充実するとともに遊びの内容も深まってくる時期かもしれません。

今回は、上記のような保育のポイントをふまえて、11月の5歳児クラスの月案の例文や活動のアイデアなどを紹介します。

11月の月案のテンプレートはこちらをご覧ください。

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今月のねらい【11月】5歳児の月案の例文

紅葉とこどもkai / stock.adobe.com

養護教育の2つの視点から、月案のねらいの例文をまとめました。

養護のねらい

  • 手洗いうがいや保育室の掃除を丁寧に行ない、衛生的に過ごす
  • 身支度や当番の仕事を意欲的に行ない、自信を持って生活する
  • 気温の変化に応じて衣服を調整し、体調管理に気をつける
  • 食事や休息の大切さを考えながら、生活リズムを身につける
  • 自分で体調の変化に気づき、保護者や保育者に伝える

教育のねらい

  • 友だちと思いを伝え合い、共通の目的やイメージを持って遊ぶ
  • さまざまな技法に親しみながら、自分なりの表現を楽しむ
  • 数字や文字への興味を育て、遊びの中で数や言葉を使う力を伸ばす
  • 集団遊びや行事を通じて、ルールを守りながら友だちと協力するよろこびを感じる
  • 身の回りのことに興味を持ち、観察や発見を通じて考える力を養う

前月の子どもの様子【11月】5歳児の月案の例文

11月の月案に活かせる5歳児クラスの前月の子どもの様子の例文を見ていきましょう。

  • 運動会を経て自信が深まり、積極的に活動に参加したり、友だちと誘い合って集団遊びを楽しんだりする姿が見られた
  • 友だちと考えを出し合いながら工夫して活動する姿が増えてきた
  • 衣類を自ら調整しようとするものの、寒い日に半袖で登園したり、汗をかいているのに上着を脱がなかったりと、まだ声かけが必要な子もいた
  • 自分でできることが増え、当番活動や片付けに意欲的に取り組む姿が見られた
  • 戸外遊びでは、季節の変化に興味を示し、落ち葉や木の実を使った遊びや観察を友だちといっしょに楽しんでいた

11月には、運動会などの行事を経験して、少し成長した5歳児さんの姿が見られるかもしれませんね。

クラスの子どもの様子をもとに、11月の活動内容を考えていきましょう。

活動内容・予想される子どもの姿【11月】5歳児の月案の例文

養護教育の2つの視点から、活動内容をふくめて予想される子どもの姿の例文をまとめました。

養護

生命

  • 気温や活動内容に合わせて衣類を選び、体温を調節しようとする
  • 戸外から戻ったら自発的に手洗いうがいを行なう
  • 自分の健康状態に気づき、体調がすぐれないときは保育者に伝える
  • 食事前や外遊び後に手洗いを欠かさず行ない、清潔な習慣を守る
  • 服の着脱や整理整頓を自分で考えて行ない、自立した生活習慣を育む

情緒

  • 友だちとのかかわりを通して、安心して自己を発揮する
  • 保育者や友だちに褒められたり認められたりするなかで、自信を深める
  • 自分の気持ちを言葉で伝え、周囲の理解を得ながら気持ちを安定させる
  • 困ったときや悩んだとき、保育者や友だちに相談する
  • 自分や友だちができたことを他者と分かち合うよろこびを知る

教育

健康

  • 戸外に出て身体を動かしながら集団遊びを楽しむ
  • 一輪車や竹馬遊びなどに挑戦し、平衡感覚を育む
  • 寒さに負けず外で元気に遊び、季節の移り変わりを身体で感じる
  • ボール遊びやかけっこなど、全身を使った運動を通じて基礎体力を養う
  • 身体を動かした後はしっかりと休息をとり、健康的な生活リズムを身につける

人間関係

  • 友だちと考えや思いを伝え合いながらかかわり、遊びを広げていく楽しさを味わう
  • 年下の子どもとかかわり、遊び方を教えたり仲間に入れたりするなど思いやりの気持ちを持つ
  • 友だちの気持ちに気づき、協力したり助け合ったりすることで信頼関係を深める
  • トラブルがあったときは友だちと話し合い、解決方法を見つける
  • 共同で作業する中で役割を理解し、責任を果たす楽しさを感じる
  • 友だちの意見を尊重しつつ、自分の意見もしっかり伝える力を育む

環境

  • 文字や数字に興味を持ち、真似して書いたり、時計や張り紙を読もうとしたりする
  • 秋の自然を発見することを楽しみ、詳しく調べたり、遊びに取り入れたりしながら活動する
  • 自然の中で見つけたものや出来事に興味を持ち、その背景や仕組みに関心を広げる
  • 植物や生き物の世話をしながら、命の大切さを感じる
  • 落ち葉や木の実などの自然物を使って創作活動を楽しむ
  • 自然環境の変化を観察し、その不思議さに感動する

言葉

  • 相手の言葉に耳を傾け、思いを理解しようとする
  • 言葉のリズムや響きを楽しむ歌や詩の活動を楽しみ、表現力を豊育む
  • 自分の考えや感じたことを、言葉で相手に伝える力を養う
  • 集団遊びや劇遊びを通じて、友だちや保育者と会話を楽しむ
  • 物語を通して想像力を膨らませ、自分の言葉で話す力を伸ばす
  • 絵本やお話をきっかけに質問をしたり感想を言ったりして積極的に参加する

表現

  • 絵の具やクレヨンといったさまざまな道具や素材を使いながら表現することを楽しむ
  • 友だちの作品を鑑賞し、互いによさを認め合う
  • 自分の感じたことやイメージを、自由に表現することによろこびを感じる
  • 音楽に合わせてリズム遊びを楽しみながら、身体で表現する力を養う
  • 異素材を組み合わせて、立体的な作品作りに挑戦する
  • 作品展に合わせたテーマを基に友だちとアイデアを出し合いながら、製作を楽しむ

11月になると、作品展に向けて造形活動に力を入れる保育園も多いかもしれません。

5歳児の子どもたちが自由な発想で取り組み、友だちと作品を見せ合ってよさを認め合えるような活動を考えられるとよいですね。

環境構成と保育者の援助配慮【11月】5歳児の月案の例文

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11月の5歳児クラスの月案に活かせる、環境構成や保育士さんの配慮援助事項の例文を紹介します。

養護

生命

  • 気温や天候、子どもの様子に合わせて活動を調整して健やかに過ごせるように気をつける
  • パネルシアターを使って手洗いうがいの大切さを伝え、衛生意識を育む
  • 寒い日に外遊びを行う際には衣類をこまめに調整できるよう声かけする
  • 保育室内の温度管理をし、快適な環境で過ごせるよう配慮する
  • 外遊び後に身体を温められるよう、室内の温度を調整する

情緒

  • それぞれの個性や得意なことを発揮できるよう、平等に機会を設ける
  • 自分の思いを言葉で伝えやすい雰囲気を作り、気軽に話せる関係を築く
  • 自己表現ができない子どもには時間をかけて声をかけ、信頼関係を育む
  • グループ活動の中でお互いが意見を出せるような雰囲気をつくる
  • 上手く思いが伝えられない子どもの要望を引き出すよう心がけ、安心して過ごせるよう配慮する

言葉

  • 言葉遣いについて子ども同士が話し合える場を設ける
  • 言葉の表現が面白い絵本を読み聞かせ、友だちと楽しさを共有しながら味わえるようにする
  • 子どもたちが自分の思いを言葉で表現しやすいよう、適切なタイミングで質問や声かけをする
  • 物語の内容を理解しやすいように、場面ごとに振り返りや感想を話し合う時間を設ける
  • 子ども一人ひとりが自信を持って活動できるように具体的に内容を褒める

表現

  • 製作活動を通してはじき絵やこすり出しなど、さまざまな技法の面白さを伝える
  • 楽器遊びを通して音楽に親しめるように保育室にタンバリン、鈴などを用意する
  • 製作活動では、秋の自然物や身近な素材を使って自由に表現できるよう工夫する
  • ダンスやリズム遊びを取り入れ、音楽に合わせて身体全体を使って表現する楽しさを広げる
  • 友だち同士で作品を見せ合い、互いに感想を言い合うことで、作品のよさや工夫を認め合う場を設ける

11月は落ち葉や木の実をたくさん集めて楽しむのにぴったりな季節です。

子どもたちが自然にふれ合いながら過ごせるよう、環境を整えていきましょう。

家庭との連携【11月】5歳児の月案の例文

ここでは、11月の月案で使える家庭との連携についての例文をまとめました。

  • 冬に向けて、戸外活動用の上着を用意してもらう
  • 作品展に向けた取り組みの様子を伝え、保護者の参加を促す
  • 体調を崩しやすい時期のため、家庭で手洗いうがいの習慣をつけられるようもお願いする
  • 寒暖差があるため、登園時の衣類の調整に注意してもらうように声をかける
  • 子どもたちが見せた成長や頑張りを共有し、家庭で声をかけてもらえるようにお願いする

11月は気温が下がり、体調管理が重要な時期です。

家庭と園が連携し、子どもたちが元気に活動できるように健康管理や衣類の調整について引き続き協力をお願いするとよいでしょう。

職員との連携【11月】5歳児の月案の例文

ここでは、11月の月案で使える職員との連携についての例文をまとめました。

  • 季節の変わり目で体調を崩す子どもが増えるため、子どもの健康状態を職員間で共有し、早めの対応ができるようにする
  • 作品展などの行事の準備状況や進行を職員間で確認し、協力しながらスムーズに進める
  • 感染症対策について保育室の換気や消毒のタイミングを職員間で話し合う
  • 室内外の安全点検や清掃を定期的に行ない、子どもたちが安全に遊べる環境を職員間で連携して整える
  • クラス担任同士で、子どもたちの自主性や協調性を育むための活動内容を話し合い、統一した指導方針を持って取り組む

11月は体調管理や感染症予防、行事の準備など、職員同士の密な連携が求められる時期でしょう。

職員間で日々の情報共有や話し合いを大切にしながら、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを進めていきましょう。

食育【11月】5歳児の月案の例文

ここでは、11月の月案で使える食育についての例文をまとめました。

  • クッキング活動を通して、食材をつぶしたり混ぜたりする調理の過程を楽しめるように環境を整える
  • 苦手な食材は食べる量を相談しながら決めて、完食できるよう励ます
  • 旬の野菜や果物を紹介し、その特徴や栄養について話しながら、興味を持てるようにする
  • 食事の際には、正しい姿勢で座ることや食器の使い方を丁寧に教え、食べ方のマナーを育む
  • 自分で食べる量を決める自主性を促し、食べ物を大切にする気持ちを育てる

11月は旬の食材や季節の行事を取り入れながら、子どもたちに食べ物への関心を深めてもらう機会を設けるとよいかもしれません。

クッキングを活動に取り入れる場合は、調理の過程を楽しみながら、食材への興味や感謝の気持ちを育て、健やかな食習慣を身につけられるような配慮ができるとよいですね。

反省・自己評価【11月】5歳児の月案の例文

ここでは、11月の5歳児クラスの月案における反省や自己評価の例文をまとめました。

養護

  • 登園時に声かけをすることで、気温に合わせて上着を羽織るなど調整することができた
  • 自ら手洗いうがいを行ない、風邪を予防しようとする姿が増えた。園全体で、鼻水や咳が出る子が出てきたので、いっそう衛生対策に力を入れていきたい
  • 園全体で手洗いや消毒を習慣化する取り組みを強化したが、手洗いが十分にできていない場合があったので、手洗い指導をもう一度見直したい
  • インフルエンザなどの感染症防止に向けてうがいなどを積極的に行なうように話をしていきたい
  • 挨拶についての大切さについて意見を出し合い、「おはよう」「さよなら」を元気よく言おうという話が出たため、意識して取り組みたい

教育

  • 友だち同士で遊びを楽しむ中で、イメージがすれ違ったり、思いがぶつかって言い合いになったりする中で、見守りながら解決に向けて関係を取り持つことができた
  • 行事や交流保育などを通して異年齢児とふれ合い、年長児としての自信を深める様子が見られた
  • みんなで力を合わせて作品展について取り組む意識が育ってきたが、中にはなかなか自分の想いを言葉にすることが難しい場面があったので、声をかけていきたい
  • 子ども同士での話し合いの場を増やし、自分の意見を友だちに伝える楽しさや難しさを学べる機会を作っていきたい
  • 子どもたちが主体的に活動できるよう、掃除当番について話し合いを行なったが意見がまとまらないこともあった。時間があるときに改めて話し合いの場を設けたい

11月は、健康衛生への対策や、行事を通した子どもたちの成長に焦点を当てるとよいかもしれません。

月案を通して子どもの様子や保育者としてのかかわりを見直し、反省と振り返りを行ないましょう。

月案に活用できる11月の5歳児の活動アイデア

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最後に、11月の5歳児クラスに取り入れられる活動アイデアをまとめました。

子どもの発想を大切にした造形活動を

11月になると、作品展に向けて工作やお絵かきといった造形活動に取り組む保育園が多いかもしれません。

5歳児の子どもたちが、自分なりの発想や表現を楽しみながら製作を楽しめるように、言葉かけや環境設定を考えていきましょう。

導入を工夫して、子どもの意欲やイメージを引き出していくのもよさそうですね。

秋の自然を遊びに取り入れてみる

気温が下がる11月は、木々の葉っぱが色づくとともに、落ち葉や木の実が園庭や公園でたくさん集められる時期です。

拾い集めたあとは、見立て遊びや製作遊びに自然物を活用してみましょう。

泥や砂と組み合わせてケーキを作ったり、落ち葉を画用紙などに貼って動物を作ったりと、さまざまなアイデアが楽しめますよ。

楽器遊びで音の響きを楽しむきっかけに

11月は室内遊びが増えてくる時期なので、5歳児クラスで楽器遊びを取り入れるのもよいかもしれません。

タンバリン、カスタネットなど簡単な楽器を使用して、リズム打ちをしてみましょう。

5歳児さんは楽器の使い方を一通り覚えている子も多いようなので、保育室に設置しておき、自由に音を鳴らして楽しめるようにしてもよさそうです。

秋冬に発表会や音楽会を予定している保育園では、そのまま合奏活動の導入として取り組み、練習につなげていってもよいかもしれませんね。

11月の5歳児クラスの月案を作成しよう

今回は、11月の5歳児クラスの月案に使えるねらいや配慮、反省などの例文を紹介しました。

秋が深まる11月、季節の遊びを楽しめるよう環境を整えるとともに、風邪を予防するために衛生対策を実施していきましょう。

なお、作品展を予定している保育園では、子どもたちが意欲を持ってのびのびと表現できるような造形活動を計画しておくとよいですね。

また、10月と12月の月案の例文はこちらをチェックしてみてください。

11月の例文を活かして、5歳児クラスの月案に役立ててみましょう。

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