2月のおたよりの文例を知りたい新卒保育士さんもいるかもしれません。書き出しとなる時候の挨拶や、節分など季節に関するネタを知って、スムーズに作成しましょう。今回は、保育園で作成する2月のおたよりの書き出しや、0歳児から5歳児の子どもの様子の文例を紹介します。また、保護者へのお願いについてもまとめました。
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■目次
2月のおたよりにはどんなことを書く?
保育士さんから保護者に向けて、園での様子やお知らせを伝えるおたより。
新卒保育士さんは書き出しやネタに悩むことも多いようですが、ポイントをおさえることで伝わりやすい表現になるかもしれません。
2月のおたよりは、以下の項目を盛り込みながら作成してみましょう。
- 書き出しとなる時候の挨拶
- 2月の子どもたちの様子
- 保育園の行事に関するお知らせ
- 2月に誕生日を迎える子どもの紹介
- 園またはクラス担任からのお知らせ、お願い
子どもの様子がわかるのはもちろん、必要な連絡事項やお願いが明確に記載されていることが大切と言えるでしょう。
今回紹介する書き方や文例をもとに、2月のおたよりを作成してみてくださいね。
保育園で2月のおたよりを作成するときのポイント
ここでは、2月のおたよりを作成するときのポイントを紹介します。
書き出しの挨拶には冬の気候について盛り込む
おたよりの書き出しには、冬らしい季節感を味わえる時候の挨拶を記載しましょう。
2月の場合、厳しい寒さや雪といった気候にふれながら保育園の様子を紹介するとよいかもしれません。
子どもたちの姿もあわせて盛り込めば、情景が伝わるおたよりになりそうですね。
節分、バレンタインといった行事の様子を伝える
2月3日の節分、14日のバレンタインと、季節のイベントネタをおたよりに取り入れるのもよいでしょう。
なかでも伝統的な行事である節分は、由来や意味をおたよりに記載することで、家庭でも親しむきっかけになるかもしれません。
また、2月に生活発表会や音楽会などの行事を行う保育園では、練習風景や子どもの頑張りを伝えれば、保護者もより楽しみな気持ちになるでしょう。
進級に向けた取り組みについてふれる
来年度が近づく2月頃は、子どもたちがスムーズに進級できるようにと保育園でもさまざまな取り組みをしているかもしれません。
おたよりを通じてそうした配慮を伝えるとともに、実際の子どもたちの様子もあわせて紹介していきましょう。
お兄さん・お姉さんになるのを楽しみにしている子どもたちの姿を伝えれば、保護者の不安を軽減できそうですね。
2月のおたよりの文例~時候の挨拶を含む書き出し~
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ここからは、2月のおたより作成に役立つ文例を紹介します。まずは、書き出しとなる時候の挨拶の文例をまとめました。
短めの書き出しの文例
- まだまだ寒い日が続きますが、節分を節目に暦の上では春がやってきます。保護者の皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。
- 厳しい寒さのなかでも、時折あたたかな陽気が感じられるようになりました。春はもうすぐそこですね。
- 早いもので、今年度も残すところあと2カ月となりました。子どもたちと過ごす毎日を大切にしていきたいと思います。
長めの書き出しの文例
- 先日は初雪が降りましたね。真っ白になった園庭に子どもたちは大よろこび。園のテラスには子どもたちお手製のかわいらしい雪だるまが並びました。
- 例年以上に寒い日が続いていますが、子どもは風の子。冷たい空気にも負けず戸外へ出ていき、日課となっているマラソンを楽しんでいますよ。元気な掛け声が園庭に響く〇〇保育園です。
- 子どもたちが楽しみにしている生活発表会まであと少し。最初はバラバラだった気持ちが、だんだんと一つになりつつあります。一人ひとりが頑張りを発揮できるよう、万全のサポートをしていきたいと思います。
2月のおたよりでは、冬の気候にふれるとともに、春の訪れが感じられるような書き出しを意識するとよいかもしれません。
時候の挨拶を織り込みながら保育園の様子を伝えれば、保護者も微笑ましい気持ちで読んでくれそうですね。
2月のおたよりの文例~子どもの様子~
続いて、2月のおたよりで伝える子どもの様子の文例を紹介します。
0歳児
- 先日の雪の日に、少しだけテラスに出て外の様子を観察しました。冷たい感触にびっくりしてしまう子、関心を持ってそーっとふれる子とさまざまな反応が見られましたよ。
- 進級まであと少しというこの時期、名前を呼ばれてお返事をしたり、お着替えに挑戦してみたりと、いろいろなことができるようになりました。それぞれの成長のペースを見守りながら、子どもたちが「楽しい」「やってみたい」と思えるような保育を心がけていきます。
1歳児
- 今年は厳冬ということもあり、風が冷たく戸外に出られない日が続きます。室内でも身体を動かせるよう、マット遊びやトンネルくぐり、ダンスなどを取り入れて、気持ちを発散できるように配慮していきます。
- 寒い日のお散歩では、「ゆき」の歌を歌いながら歩くのが〇〇組のお決まりです。大きな声で楽しく歌って、心も身体もポカポカあたたかくなります。
2歳児
- 最近は”おふろごっこ”がブームの子どもたち。みんなが大好きな「もりのおふろ」の絵本を真似しながら、ビニールプールを温泉に見立てて入ったり、洗いっこをしたりと楽しんでいますよ。
- 節分に向けて、鬼のお面を製作した〇〇組。2月3日は手作りのお面を被って豆まきを楽しみたいと思います。
3歳児
- 寒い日が続きますが〇〇組さんは元気いっぱい、外遊びが大好きです。先日は吐いた息が白くなることを発見し、「ゆげがでてる!」と大盛り上がりでした。
- 近頃、子どもたちから「~ってなあに?」「どうして?」という言葉がよく聞かれるようになりました。春を前に膨らむ木の芽と同じく、子どもたちも次年度に向けて心の栄養をたくわえている時期なのかもしれません。
4歳児
- 2月14日はバレンタインということで、子どもたちとチョコレートの工作遊びをしました。紙粘土でチョコレートを作ると大よろこび。リボンやシールでかわいくラッピングを楽しみ、友だち同士で見せあいっこをしていましたよ。
- 〇〇組が植えたチューリップの花壇からかわいい芽が出てきました。「みんなが年長さんになる頃には、きっときれいなお花が咲くよ」と話すといっそう愛着がわいたようで、「いっしょに年長さんになろうね」と話しかけながらお水をあげています。
5歳児
- 節分に向けて豆入れを準備した子どもたち。「鬼が来たらこうやって退治する!」と勇気りんりんの様子を頼もしく感じます。
- 生活発表会の練習もいよいよ大詰め。『お家の人にかっこいいところを見せる』と真剣な表情で練習に取り組む〇〇組。頑張ってきたことが実を結び、子どもたちの自信となることを願っています。
子どもたちが季節のイベントを楽しんでいる様子が伝わるよう、節分やバレンタイン、生活発表会といった2月の行事の様子を盛り込んでみましょう。
2月のおたよりの文例~保護者へのお知らせ~
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最後に、2月のおたよりで伝える保護者へのお知らせやお願いの文例をまとめました。
園生活について
- 厳しい寒さが続きますが、子どもたちは活発に動き回ると汗をかくこともあります。登園の際は保温性の高い肌着などを避け、調節しやすい薄手の衣類の着用をお願いいたします。
- 〇日~〇日は個人懇談期間となります。降園時の貴重なお時間をいただき恐縮ですが、別途配布するおたよりを確認のうえ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
保健について
- 風邪や感染症が流行する時期です。家庭でもしっかりと手洗い・うがいをして、規則正しい生活を心がけましょう。
- 花粉が飛ぶ季節が近づいてまいりました。くしゃみや鼻水など、子どもでも花粉症の症状が出ることがあります。保育園でも配慮していきますので、心配な方はご相談ください。
まだまだ寒い日が続く2月、衣類の準備や感染症対策についておたよりで周知することが大切です。
また、ネタに悩みがちな保健のコーナーですが、春が近づくこの時期は花粉症について記載するのもよいでしょう。悩んでいる保護者や子どもたちの安心につながるとよいですね。
2月の子どもの様子が伝わるおたよりを作成しよう
今回は、新卒保育士さんが2月のおたよりに活かせる、時候の挨拶の書き出しや保護者へのお願いなどの文例を紹介しました。
おたよりの書き出しでは、2月の気候や自然の様子を紹介しながら時候の挨拶を取り入れることがポイントです。
また、節分やバレンタイン、生活発表会といった季節の行事の様子も盛り込めば、保護者に子どもの姿が伝わりやすいかもしれません。
文例や内容のネタを参考に、保育園で作る2月のおたよりに役立ててみてくださいね。
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