就活の面接やエントリーシートなどで聞かれやすいガクチカ。新型コロナウイルスの流行によってサークル活動などに取り組めず、何を伝えればよいのか悩む保育学生さんもいるでしょう。今回は、そのような保育学生さんのために、コロナ禍の就活で役立つガクチカの例文を紹介します。また、書き方のポイントについても具体的にまとめました。
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コロナ禍のガクチカは例文を参考にしよう!
コロナの影響でガクチカを思うように作れず、エントリーシートが書けなかったり、面接の受け答えに悩んだりする保育学生さんもいるかもしれません。
そもそもガクチカとは、学生時代に力を入れて頑張ったことを指します。
ガクチカではサークルや留学など、特別なエピソードを選ばなければと思う方もいるでしょう。
しかし、採用担当者は保育学生さんの人間性を知りたいと思っているため、日常の些細な経験からガクチカを作ることは十分に可能です。
保育学生さんはここで紹介するガクチカの例文を参考に、コロナ禍の就活を成功させましょう。
コロナ禍でガクチカを書くときのポイント
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まずは、コロナ禍の就活でガクチカを書くときのコツをまとめました。
PREP法を使う
ガクチカを書くときのコツとして、PREP法を使うことが挙げられるでしょう。
PREP法とは、P(結論)→R(理由)→E(具体例)→P(結論)の順で文章を書くことを指します。
話が論理的に伝わるため、採用担当者の納得感を得られやすくなるかもしれません。
また、力を入れた理由や困難に直面したエピソードなどを具体的に説明することで、人柄が伝わりやすくなるでしょう。
数字を盛り込む
数字を盛り込んで説明することも、ガクチカを書く時のポイントとして挙げられます。
力を入れた経験を伝えたりその結果を説明したりするときに、順位や人数など具体的な数字を添えてみるとよいでしょう。
客観的に結果が伝わり、採用担当者も納得しやすくなるかもしれません。
入職後の目標を添える
ガクチカを書くときは、入職後の目標を添えることも意識したほうがよさそうです。
園は入職後に活躍できそうな人材を採用したいと思っているため、その経験から何を学んだのか、入職後にはどのように活かせるのかを伝えましょう。
「苦手なことがあっても努力を続けます」のように、入職後をイメージできるような文言を入れるとよいですね。
園に合わせた内容を考える
園の求人を確認すれば、「コミュニケーション力のある人」など求める人物像が書かれている場合があります。
採用担当者は保育学生さんが園に合った人材であるかを、面接やエントリーシートなどから見極めているようです。
そのため、求める人物像に沿ったガクチカを伝えれば、「園に合いそうだな」と思ってもらえるでしょう。
例えば「コミュニケーション力のある人」と記載があるときは、オンラインのサークル活動でリーダーシップを発揮した経験などを伝えるとよさそうですね。
コロナ禍の就活で役立つガクチカの例文5選
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ここでは、コロナ禍の就活で役立つガクチカの例文をまとめました。
ガクチカの例文①:勉強
私が学生時代に力を入れたことは、保育の勉強です。
「幼い頃、お世話になった保育士さんのようになりたい!」という気持ちを胸に、勉強を特に頑張りました。
私はしっかり知識が定着するように、授業の復習を欠かさず行いました。
時には復習をしてもうまく理解できないこともありましたが、そのような時は担当の先生や友だちに聞いて乗り越えました。
結果として、定期試験ではほとんどの科目でSの評価を頂くことができました。
入職後もこの経験を活かし、苦手なことがあったとしても努力を続けていきます。
保育の勉強をガクチカに選んだ場合の例文です。
復習をしても理解できなかったときは、「担当の先生や友だちに聞いた」のように解決策も伝えています。
「ほとんどの科目でSの評価を取れた」と具体的な結果も添えれば、採用担当者の納得感を得やすくなるでしょう。
ガクチカの例文②:生活習慣
私が学生時代に力を入れたことは、早寝早起きです。
高校時代は夜型の生活が中心だったので反省し、大学では早寝早起きをするように努めました。
最初は早起きができず生活リズムが崩れてしまうこともありましたが、目覚ましを3個使ったり、朝日を浴びて二度寝を防いだりなどの工夫を行いました。
すると、徐々に身体が慣れていき、1年生の後期には早寝早起きを無理なくできるようになりました。
早く起きれば朝の時間を使って勉強ができる、学校に余裕を持って通えるなどのメリットがあるので、今でも早寝早起きを続けています。
入職後も今の生活リズムを続け、朝早くからのシフトも元気に取り組んでいきます。
生活習慣に関するガクチカとして、早寝早起きを選んだ場合の例文です。
「高校時代は夜型の生活を送っていたので反省した」のように、早寝早起きをするようになったきっかけも添えています。
「朝早くからのシフトも元気に取り組む」と入職後の様子についても伝えれば、「朝の業務も安心して任せられるな」と思ってもらえるかもしれませんね。
ガクチカの例文③:趣味
私が学生時代に力を入れたことは、読書です。
幼い頃から読書が好きで、大学に入学してからは「1週間に1冊の本を読み終える」という目標を立てて取り組みました。
時にはアルバイトや勉強が忙しく、なかなか時間を捻出できないときもありました。
しかし、本を読めばリラックスすることもできるので、「1日の終わりに30分は時間を取る」と決めて読書を続けました。
結果として、在学中にあわせて200冊以上の本を読むことができました。
入職後もこのような継続力を忘れず、業務に取り組んでいきます。
趣味に関するガクチカとして、読書を選んだ場合の例文です。
「時間を捻出できないときも、『1日の終わりに30分は時間を取る』と決めた」のように、工夫をした経験を添えています。
また、「200冊以上の本を読んだ」など具体的な数値を盛り込むことで、努力した結果が伝わりやすくなるでしょう。
ガクチカの例文④:PCスキル
私は、PCスキルを身につけることに力を入れました。
大学入学時まではPCに苦手意識を感じていましたが、コロナの影響でオンラインでの対応が増え、使う機会が多くなったことで、必要性を感じるようになったからです。
最初はタイピングもうまくできませんでしたが、勉強をするときにPCを使って調べたり、表計算ソフトや文章作成ソフトを使ったりして徐々に慣れていきました。
そして、練習を積み重ねた結果、今ではブラインドタッチができるようになりました。
表計算ソフトや文章作成ソフトも使いこなせるようになり、この前の研究発表会では先生から「資料のまとめ方が分かりやすい」とお褒めの言葉を頂きました。
入職後もこの経験を胸に、苦手なことにも進んで取り組んでいきたいです。
PCスキルをガクチカに選んだ場合の例文を紹介しています。
「最初はタイピングもできなかったが、今ではブラインドタッチができるようになった」のように、努力したことによる変化を分かりやすく伝えているのがポイントです。
また、「先生から『資料のまとめ方が分かりやすい』と褒められた」など客観的な評価も添えれば、より採用担当者が納得しやすくなるでしょう。
ガクチカの例文⑤:オンラインの活動
私は、オンライン上で行う国際交流サークルの活動に進んで取り組みました。
コロナの影響で交換留学が中止になったものの、海外の学生さんとふれ合うことを諦めきれなかったからです。
私はコロナによって交換留学が中止になったときはとても落ち込みましたが、SNSを見ると他にも同じような学生がたくさんいることに気づきました。
そこで、私は自分にできることはないかと考え、オンライン上で行う国際交流サークルを立ち上げました。
最初は海外の学生さんが集まらず悩んだこともありましたが、SNSで拡散したり、他のメンバーと協力したりして活動を続けました。
結果として今は50人のメンバーが所属しており、2週間に1回のペースでオンラインイベントを行っています。
入職後もこの経験を活かし、主体的に業務に取り組んでいきます。
国際交流サークルを立ち上げた経験を、ガクチカに選んだ場合の例文です。
「コロナによって交換留学が中止になり、諦めきれなかった」のように、活動を始めたきっかけを添えています。
「SNSで拡散したり他のメンバーと協力したりした」など工夫した内容も伝えれば、採用担当者に「コロナ禍でも自分にできることをしているな」と思ってもらえるかもしれませんね。
ガクチカの例文を参考に、コロナ禍の就活を成功させよう!
今回は、コロナ禍ならではのガクチカの例文を紹介しました。
コロナの影響でガクチカを思うように作れず、何を伝えればよいのか悩む保育学生さんもいるかもしれません。
しかし、ガクチカは特別なエピソードだけでなく、生活習慣など日常の些細な経験から作ることも十分にできるでしょう。
その際はPREP法を使ったり数字を盛り込んだりして、具体的に伝えることを意識してみてくださいね。
保育学生さんはここで紹介した例文を参考に、コロナ禍の就活を切り抜けましょう!
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