就活における面接では、得意科目と苦手科目を聞かれることがあります。本番でしっかりと答えられるよう、今のうちから答え方のポイントを押さえておきたいですね。今回は、新卒保育士の面接で得意科目と苦手科目を聞かれたときの答え方を、回答の例文とあわせて紹介します。あわせて、園側が質問する意図についてもまとめました。
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■目次
就活の面接で得意科目と苦手科目を聞く意図は?
「就活の面接で得意科目と苦手科目を聞かれたらなんて答えよう?」と不安な保育学生さんもいるでしょう。
そもそも、なぜ保育園側はこの質問をするのでしょうか。それぞれの意図をまとめてみました。
得意科目を聞く意図
得意科目を聞く意図として、学生さんの強みや得意なことを知る意図があります。
例えば、音楽が得意科目の場合、歌や楽器演奏に優れていることがうかがえるでしょう。
また、どうやってその科目を得意にしたのか、上達するために何をしたのかを知る意図もあるよう。
得意な理由を聞くことで、学生さんの物事に取り組む姿勢や向上心の有無などを確認していることも考えられます。
苦手科目を聞く意図
苦手科目を聞く意図として、学生さんが不得意なことにどう向き合うかを知る意図があります。
仕事でも難しいことや大変なことは多くあります。そういった場面で、困難に向き合って仕事をやり遂げられるかは重要なポイントでしょう。
園側は、学生さんが苦手なことから逃げ出さずに取り組める人物かどうかを確認したいと思っているようです。
就活の面接で得意科目・苦手科目を答えるときのポイント
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新卒保育士の面接で得意科目と苦手科目を答える際に意識したいポイントをまとめました。
結論から述べる
質問に答える際は、得意科目と苦手科目をはじめに挙げましょう。
「〇〇という理由から〇〇が得意です。〇〇という理由から〇〇が苦手です。」と答えると、まとまりがない印象を与える恐れがあります。
まずそれぞれの科目を答えたあとで、理由や根拠を伝えるようにすると理解してもらいやすくなるでしょう。
得意な理由もあわせて答える
得意科目を答えるときは、理由もセットで伝えるようにしましょう。
なかには、「たくさん勉強をしなくても得意だった」といったものもあるかもしれません。しかし、それをそのまま伝えると向上心がない人物だと思われる可能性があります。
なぜ得意になったのか、あるいは得意と感じるようになったエピソードなどを伝えて、説得力のある回答を心がけましょう。
苦手科目にどう向き合っているのか答える
苦手科目を答えるときは、単に「〇〇が苦手です」と言うのはNG。
苦手なことをどうやって乗り越えようとしているのかもあわせて答えるようにしましょう。
先ほど説明したように、保育園側が苦手科目を聞くのは不得意なことへの向き合い方を知るためです。そのため、苦手をそのままにせず、改善しようとしている姿勢があることを伝えるのが大切になります。
【例文】面接で得意科目・苦手科目を聞かれたときの答え方
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では、新卒保育士の面接で得意科目と苦手科目を答えるときに役立つ例文を見ていきましょう。
得意科目の例文
例文①英語
私の得意科目は英語です。
中学生のときに授業で初めて英語に触れ、アルファベットや発音の面白さに興味を持ち勉強に励むようになりました。
また、高校生のときの海外研修で実際の英語に触れて自分の英語力の低さを痛感してからは、より語彙を増やしたりリスニングをしたりして英語力をつけてきました。
例文②数学
私の得意科目は数学です。
数学の解が一つしかないところにとても興味を持ち、中学生の頃より力を入れて勉強してきました。
数学を勉強するなかで身についた順序立てて論理的に考えるクセは、現在の生活にも役立っていると感じます。
例文③国語
私の得意科目は国語です。
私は幼いころから絵本をよく読んでおり、小学生になってからは小説を好むようになりました。本を読むことが好きだったため活字に抵抗感がなく、漢字や作文も得意としていました。
大学生になってからは文章作成の力を伸ばそうとブログを始めるようになり、大学でのレポートでは高評価を頂いています。
苦手科目の例文
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例文①英語
私の苦手科目は英語です。
日本語とは異なる文法を覚えるのに苦戦し、漠然とした苦手意識を持っていました。
しかし、英単語の暗記は得意であったため、まず単語を覚えて語彙を増やすようにしていました。
そうすると、英文が何を説明しているのか分かるようになっていき初めて面白さを感じることができました。それからは、英文を読みながら文法を身につける方法で勉強するようにしました。
例文②数学
私の苦手科目は数学です。
数式自体を覚えることは得意だったのですが、数式が何を説明しているのかまで理解するのが難しく、中学生の頃はテストで問題が解けず赤点を取ることもありました。
それからは、問題集を繰り返し解くようにしたり、基本的な問題を重点的に対策したりして平均点を取れるよう努めていました。
例文③国語
私の苦手科目は国語です。
国語は数学のように正解を導き出すための解き方がないと思い込んでいたため、作者の主張や文章の本題を読み取ることができていませんでした。
しかし、高校生のときに現代文の先生から「国語にも文章の解き方がある」と教えていただいてからは、文章をブロックに分解して読むように努めました。
現在でも得意とは言えませんが、いろいろな角度からアプローチすれば苦手意識を軽減させられると学び、保育の論文などを読むことにも抵抗感がなくなりました。
エピソードに対して、「なぜ興味を持ったのか」「どのように努力したのか」など深掘って質問されるケースもあるようです。
話に一貫性を持たせられるよう、追加質問があることを想定して準備しておきましょう。
就活の面接で得意科目・苦手科目を答えるときの注意点
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最後に、新卒保育士の面接で得意科目と苦手科目を答える際に押さえておきたい注意点を紹介します。
嘘はつかない
まず、得意科目や苦手科目について嘘をつかないようにしましょう。
たとえば、「保育園が英語の活動に力を入れているから英語が得意と言った方がいいかもしれない」といった理由で本来とは違う科目を答えるのはNGです。
上記の場合、もちろん英語が得意であることは望ましいですが、得意ではないからと言ってマイナス評価になることは少ないでしょう。
入職してから嘘に気づかれた場合のことも考えて、自分が本当に得意・苦手な科目を答えるようにしてくださいね。
「特にない」と答えない
得意科目や苦手科目がないと答えるのも避けましょう。
「特にない」という答えは、面接に対する意欲が低いと捉えられる可能性があります。
またそれ以上話が広がらないため、園側は学生さんの人柄を知ることができず、評価しづらくなってしまいます。
面接で質問されることを想定して、それぞれの回答を用意しておくようにしましょう。
得意科目と苦手科目を聞かれる意図を理解して、しっかり面接対策しよう
今回は、新卒保育士の面接で得意科目と苦手科目を聞かれたときの答え方を、例文とあわせて紹介しました。
保育園側が得意科目と苦手科目を聞くのは、学生さんの強みや人柄などを知る意図があります。
質問に答える際は、アピールチャンスだと思ってくわしいエピソードや苦手克服のために努力していることなどを伝えることがポイントです。
これから選考を控えている学生さんは、今回紹介した内容を参考に面接対策をしてみてくださいね。
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