求人票に産休育休制度に関する記載がないと、「産休や育休を取れないってこと?」と心配になってしまうもの。園選びをする段階でクリアにしておくべき問題であるため、求人票に書かれていない場合は園側に確認することが大切です。今回は、産休育休制度がなくても問題ないのか、また休みが取れない園の特徴などをまとめました。
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産休育休制度がないのは違法!
結論から言うと、産休育休制度がない、あるいは保育士さんからの取得要求を拒否する園は法律的にNGです。
産休(産前産後休業)は、妊娠中の女性労働者であれば誰でも取得できる休業制度。出産予定日の前6週間~出産後8週間休むことができます。
また、育休(育児休業)は一定の条件を満たした男女労働者に認められており、原則として子どもが1歳になるまでの間休むことができる休業制度です。
取得要件に該当する従業員から申し出があった場合、事業主は育休の取得を拒否できないことになっています。
つまり、保育士さんが産休や育休を取得できない保育園は法律違反と言えるでしょう。
この記事を読んでいる保育学生さんのなかには、「じゃあ求人票に記載がないってことは、違法な保育園ってこと?」と心配になっている方もいるかもしれません。
しかし、産休や育休は法律で定められている休業制度であり園独自の休暇ではありません。
そのため、園側が「あえて求人票に書く必要がない」と判断し、記載していない可能性があることに留意しておきましょう。
産休育休制度が整っていない園の特徴
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求人票に産休育休制度の記載がない園のなかには、以下のような特徴をもつ園があるかもしれません。産休や育休を取りやすい環境かどうか見極める際の参考にしてみてくださいね。
これまでの取得・復帰実績がない
一つ目に考えられる特徴として、これまで職員さんのなかに産休や育休を取得したり、職場復帰したりした人がいないパターン。
保育園は女性が多い職場であるため、取得・復帰実績がないということは、産休や育休を取得できずに出産のタイミングで退職した人が多いと考えられるでしょう。
ただし、なかには保育士さんが自ら退職を申し出たなど、園側が取得を拒否していないものの実績がないケースもあるため、園見学や説明会などでくわしく聞いてみるとよいですね。
人手が足りていない
二つ目に考えられる特徴として、人手不足が挙げられます。
産休や育休は長期間の休業になるため、「長く休まれたら困る」といった理由から取得を拒否している可能性が考えられます。
産休や育休の取得を拒否された保育士さんは退職せざるを得なくなるため、慢性的な人員不足になりやすいでしょう。
保育士として一つの園で長く勤めたい場合は、人手が充足しているかどうかチェックしておくとよいですね。
求人票に産休育休制度の記載がない場合の対処法
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先述したように、産休育休制度は法律で定められているため、求人票に「産休・育休制度あり」と書く必要がないと判断して記載していないケースも一定数あるようです。
不安な保育学生さんは、応募する前に制度の有無を確認しておくとよいですね。
園見学や就活フェアに参加して質問する
園見学や合同説明会などのフェアに足を運んで、採用担当者や現場の保育士さんに直接質問してみるとよいでしょう。
その際、「産休育休制度はありますか?」とダイレクトに聞くのは、福利厚生や働き方のみを重視している印象を与えるため注意が必要です。
たとえば、「出産や育児を経ても長く働き続けられるような制度は整っていますか?」といった聞き方をすれば、保育士として働く意欲を伝えつつ、産休育休制度について確認できそうですね。
就職エージェントを介して確認する
「保育園に直接質問する勇気がない…」という保育学生さんは、就職エージェントの手を借りるのも一つの方法です。
就職エージェントには、保育業界に精通したプロのアドバイザーが数多く在籍しています。
「気になる園に産休育休制度があるか知りたいのですが…」などと相談すれば、アドバイザーが仲介役となって園側に確認してくれるでしょう。
無料で相談できるので、産休育休制度があることはもちろん、職場復帰した人の割合など気になることがあればたくさん質問してみるとよいですね。
産休育休制度がないのはNG!しっかりと園選びをしよう
今回は、産休育休制度がない保育園は違法なのか、また制度が整っていない園の特徴などを紹介しました。
産休・育休はそれぞれ法律によって定められている制度であるため、取得できない園は違法となります。
しかし、求人票に記載がないからと言って産休育休制度がないとは言い切れないため、心配な場合は園見学の場で質問したり、就職エージェントに仲介してもらったりして確認してみるとよいでしょう。
園選びにおける不安を解消して、前向きに就活に取り組めるとよいですね。
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