さまざまな理由で、保育士にならない道を選びたい保育学生さんもいるでしょう。その場合、どのような就職先があるのか、そもそも保育士以外の仕事に就けるのか気になってしまうかもしれません。今回は、保育士にならない保育学生さんに向いている就職先を紹介します。あわせて、進路を決めるときの具体的なポイントもまとめました。
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■目次
保育学生は保育士以外の仕事に就ける?
保育の養成校に通っているけれど、保育士以外の職業に就きたかったり興味を感じたりする方もいるでしょう。
その場合、そもそも保育学生さんは新卒で保育士にならない道を選べるのか、気になってしまいますよね。
結論、保育学生さんが保育士以外の仕事に就くことは十分に可能です。
しかし、保育の道に進まない場合、どのような就職先が向いているのかが分からない方もいるかもしれません。
保育学生さんはここで紹介するポイントを参考に、自分に合った職場を選べるようになりましょう。
保育学生が保育士にならないと思ったきっかけ
まずは、保育学生さんが保育士以外の道に進みたいと思ったときに、考えられる理由を解説します。
保育実習などで自信がなくなったから
保育学生さんは保育実習などで自信がなくなり、保育士にならないと思うようになったのかもしれません。
保育実習に参加したことで保育士さんの責任や大変さに直面し、「自分には向いていない」と感じたことが考えられます。
保育学生さんは自己分析を行い、どのような職場が合っているのか、保育士以外にどのような職業が向いているのかを考えてみるとよいですね。
保育士の待遇に不安を感じたから
保育士の待遇に不安を感じてしまい、保育の道を諦めたことも考えられます。
休みが取りづらかったり給料が少なかったりなどの内情を知ったとき、「プライベートの時間がなさそう」「生活できるのかな」と不安を感じたのかもしれません。
その場合は条件のよい保育園を探す、一般企業を目指すなど、自分に合った職場を見つけられるとよさそうです。
他にやりたいことが見つかったから
保育士以外の道に進みたい保育学生さんの中には、他にやりたいことが見つかった方もいるかもしれません。
保育の養成校に通っているうちに、興味のある職種や業界が見つかった場合もあるでしょう。
その際は将来自分がどのように働きたいかをしっかり考え、悔いのない選択をできるとよいですね。
保育士にならない保育学生に向いている就職先
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続いて、保育士にならない保育学生さんに適した就職先を、保育を行う仕事と保育以外の仕事に分けて紹介します。
保育を行う仕事
保育は行うけれど一般の保育士とは役割が違ったり、対象年齢が異なったりする仕事を見ていきましょう。
乳児院や児童養護施設
乳児院や児童養護施設とは、さまざまな理由で保護者と生活できない子どもが生活する場のことです。
ここでは施設保育士という働き方で、保育は行うものの、子どもの心のケアや自立支援が中心の仕事となるでしょう。
また、児童養護施設は18歳までの子ども(場合によっては20歳)が入所しているため、一般の保育園とは対象年齢が異なるようです。
ベビーシッター
ベビーシッターとは主に利用者の家に行き、仕事や用事などで保育できない保護者の代わりに、子どもを預かってお世話をする仕事のことです。
保育園とは異なり、基本的にそれぞれの家庭に行って働くので、1人や2人の子どもを相手にすることが多いでしょう。
また、保育以外に子どもに勉強を教えたり、家事を行ったりすることもあるようです。
学童保育
学童保育とは、共働き家庭などで放課後に保育できない保護者の代わりに、子どもを預かる場のことを指します。
学童保育の保育士は子どもの生活や遊びをサポートしますが、小学生が相手なので保育園とは異なる部分が多いでしょう。
具体的には子どもの勉強を見たり、保育園より難しい遊びを取り入れたりすることがあるかもしれませんね。
保育以外の仕事
保育の知識や資格を活かしながら働ける、保育以外の仕事についてまとめました。
母子生活支援施設
母子生活支援施設とは、配偶者がいなかったり配偶者と理由があって暮らせなかったりする女性と、その子どもが入所する施設です。
保育士資格を持っていれば、母子支援員として保護者の生活支援を行うことができます。
保護者と子どもが安心して自立できるように、サポートをする役割を担うようです。
一般企業
保育の知識やスキルを活かして、一般企業で働くのもよいでしょう。
子ども服や子育てグッズの販売、子ども専門の写真館など、子どもに関連した仕事であれば就職しやすいかもしれません。
保育園と比較して給料が上がりやすいなど、一般企業ならではの強みもありそうです。
出典:e-Gov法令検索
保育士にならない保育学生の進路の決め方
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最後は、保育の道以外に進む保育学生さんが、進路を決めるときに意識すべきことを解説します。
保育士資格はしっかり取得する
保育士にならない場合も、資格はしっかりと取得するようにしましょう。
保育士資格を取っていれば、万が一新卒で就いた仕事が向かなかったときも、保育士として転職することができるかもしれません。
自分の人生の選択肢を増やすためにも、保育士資格を取ってから他の仕事に就けるとよいでしょう。
自己分析を十分に重ねる
自己分析を深く行うことも、進路を決めるときの注意点のひとつです。
自己分析をすれば自分が何をしたくて何が合っているのかが分かり、ぴったりの就職先を選べるかもしれません。
自分史を書いたりモチベーショングラフを書いたりして、自分について深く理解できるとよさそうです。
企業研究を行う
保育学生さんが進路を決めるときは、企業研究を行うようにしましょう。
説明会やインターンに積極的に参加し、実際にどのような仕事をしているのかを理解することが大切です。
特に一般企業の場合は、卒業前年度の秋・冬頃から説明会などに参加できる可能性があるので、定期的に日程をチェックするとよいでしょう。
関連記事:自己分析の目的とやり方。ノートを使った方法や志望動機の例文/保育士バンク!新卒
保育学生は保育士にならない選択肢も選べる!
今回は、保育学生さんが保育士にならない場合、どのような就職先を選べるのかについて紹介しました。
保育の養成校に通っていても、新卒で保育士以外の道に進むことは十分にできます。
学童保育や一般企業など、保育の知識・スキルを活かせる就職先を検討してみるとよさそうです。
保育学生さんはここで紹介した内容を参考に、自分にぴったりの進路を選んでみてはいかがでしょうか。
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