新卒保育士さんは、保育士の職業病を知り予防対策をしておくとよいでしょう。腰痛、声が枯れるなど、保育をしていると身体への負担が自然とかかってしまいます。放っておくと、悪化してしまい私生活にも支障をきたすかもしれません。心身ともに負担なく働くために、紹介する内容を参考にしながら健康意識を高めましょう。
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職業病が新卒保育士さんを悩ますかも
さまざまな職業病がある保育士の仕事。
子どもへの愛情から無理をしてしまうことや、人数や業務量にゆとりがないため生じてしまう不調もあるでしょう。
膀胱炎など、本格的に症状が出ると受診をする保育士さんはいますが、日常で感じるささいな不調はついつい放っておきがちかもしれません。
しかし、日々の積み重ねが将来の健康につながります。
職業病とされている症状や対策を知り、きちんと対策していきましょう。
保育士の職業病:膝が黒くなる
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膝の黒ずみは、新卒保育士さんが気になる職業病のひとつでしょう。原因と対策を見てみましょう。
なぜ膝が黒くなる?
保育士さんの膝が黒くなる原因は、仕事中の姿勢にあるようです。子どもとのかかわりや掃除などで膝立ちをする姿勢が多くなります。
繰り返していくうちに、膝が黒くなってしまうのでしょう。
新卒保育士さんができる対策
膝をつく姿勢をなるべく控える
膝をつく姿勢を避けることができるとよいですが、子どもとのかかわりや保育中は難しいかもしれません。
あぐらは印象が悪い場合もあり、膝を伸ばして座ることも子どもの転倒の原因になるため避けた方がよいでしょう。
掃除などの雑務の際に、意識してみるとよいかもしれませんね。
保湿を心がける
保湿も、膝の黒ずみ軽減対策として有効でしょう。
朝晩だけではなく子どもと離れた休憩中などにも、しっかり保湿する習慣をつけるとよいかもしれません。
保育士の職業病:喉が枯れて声が出しにくくなる
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保育士さんは子どもたちへの声かけをするため、喉がかれることは避けては通れない、と思われているかもしれません。
しかし、きちんと対策をしておくと、軽減させることができるでしょう。
なぜ喉が枯れて声が出しにくくなる?
保育現場では、たくさん声を出します。子どもとの会話だけではく、ダンス中の振付指導、歌、読み聞かせなどさまざまです。
たくさんの子どもがいる環境の中で、大きな声を出すことが習慣となっている場合もあるかもしれませんね。
新卒保育士さんができる対策
喉が痛くなったり声が枯れたりする場合、生活習慣の乱れや、風邪やウィルスなど体調不良が原因な場合もあるでしょう。
ひどくなる前に、病院を受診する必要があるかもしれないですね。しかし、予防する対策もしっかり身に着けておきましょう。
喉によい食事をとる
食べ物や飲み物を意識するとよいでしょう。喉や健康によい食事を心がけることで、心身共に快適にすごせるかもしれません。
加湿をする
保育室内に加湿器を設置している園も多いでしょう。子どもだけではなく、保育士さんの健康面にもメリットがありますね。
手洗いうがいをする
手洗いうがいは、健康管理の基本といえるでしょう。子どもたちといっしょに、保育士さんも正しい手洗いうがいのやり方を身に着けていけるとよいですね。
発声に気を付ける
保育士は必ず大きな声を出さなければならない、ということはありません。
むしろ、小さな声でも子どもたちが注目するような、興味を引く工夫が大切かもしれないですね。
歌のときの発声方法も意識するとよいでしょう。歌は腹式呼吸がよいとされています。
保育士さんも子どもたちも気持ちよく歌えるように対策していきましょう。
保育士の職業病:腰痛
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腰痛がひどくなると、保育士として働くこともままならなくなり、私生活にも支障をきたす場合もあるかもしれません。しっかり対策をしておきましょう。
なぜ腰痛を発症する?
特に乳児保育の保育士さんに腰痛が多いといわれているようです。
抱っこや抱きかかえる場面が多く、前かがみや中腰になるかかわりも多いからかもしれません。
乳児保育ではなくとも、書類記入などのデスクワーク、行事準備や環境設定などの力仕事など、保育士さんが腰痛を発症する原因はさまざまでしょう。
新卒保育士さんができる対策
保育中は、保育士さんに対して子どもがいきなり飛び乗ってきたり、肩車など身体に負担のかかる遊びを頼まれたりすることもあるでしょう。
そのような場合、無理はせず子どもに身体のことを説明して別のかかわり方を提案することも大切かもしれません。
その他にも、ご自身に必要な対策を行いましょう。
体操やストレッチをする
適度に身体を動かしたり、正しいストレッチを行ったりすることは、腰痛予防につながるでしょう。
子どもと遊ぶ中でも、身体によい動きの活動を取り入れてみてもよいかもしれませんね。
姿勢に気を付ける
保育士さんは、前かがみなど腰に負担のかかる姿勢が多くあります。
そのようなときは、しっかり膝をついてしゃがむことで負担が軽減されるようです。
しかし、しゃがむことは膝が黒ずむ原因ともお伝えしました。
悩ましいところではありますが、腰痛は生活に支障をきたす場合もあるため、ご自身の身体と相談して対策を取り入れていきましょう。
また、食事介助の複数人を見る場合、腰をひねる体制をとることもあります。
子どもとの向きを考えながら、ひねらず極力無理のない姿勢で見守れるようにしていきましょう。
負担が軽減できる備品を使用する
保育園は、椅子や作業台など子ども用のものを保育士さんが使用している場合が多くあります。
そのような環境は、知らない間に保育士さんの身体の負担となっているでしょう。
背もたれのある大人用の椅子や高さの丁度よい作業台、散歩でのベビーカーなど、必要な場面では使用できるとよいですね。
出典:DK_安全衛生対策2013_CS3.indd/厚生労働省
新卒保育士として職業病対策をしよう!
保育士さんの職業病について紹介しました。
新卒保育士さんだからこそ、不健康な状態が蓄積しないよう予防することが大切ではないでしょうか。
もし、身体の負担、精神面での疲労など、なにか心配を感じたら、放っておくのではなく早めに相談をしてこれからの働き方や対策を考えていきましょう。
保育士バンク!新卒では、プロのキャリアアドバイザーが一対一でお悩みを聞き、転職相談を行っています。ぜひお気軽に、お問い合わせください。
新卒保育士さんの身体を第一に考え、働きましょう!