保育園や幼稚園で使われる言葉には、現場特有の言い回しや難しい専門用語がたくさんあります。保育士として働き始める前に、保育用語をマスターしておきましょう!今回は、ま行の用語を解説していきます。
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よく使う保育用語【ま】
マグ
赤ちゃんが飲み物を飲むため、飲めるように練習するためのマグカップのこと。「スパウトマグ」「ストローマグ」などの種類があります。
マーブリング
マーブリングとは、水をはじく水溶液の上に絵の具を垂らして自由に混ぜ、模様ができたら画用紙をのせて水面のマーブル模様を写し取る技法です。
2歳児頃からの製作に活用できるアイデアでしょう。
水いぼ
水いぼは、「伝染性軟属腫」という皮膚感染症のひとつ。
一見水疱にも見えるいぼが、顔や首など身体のどこにでもでき、軽度のかゆみがあります。
長期間かけて自然に治っていくようです。
夏の時期に多いとされていますが、プールの水ではうつることはないため、入ってもよいとされています。
出典:保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)(案)/厚生労働省
水ぼうそうとは
水ぼうそうとは、水痘帯状疱疹ウイルスによって発症します。
症状は、皮膚の表面が赤い発疹が出ることから始まり、水疱などを経てかさぶたとなります。
9歳以下での発症が90%を占めており、熱性けいれんや肺炎などの合併症によるものが重症化しやすいといわれています。
出典:水痘/厚生労働省
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は、呼吸器感染症のひとつです。
小児の肺炎原因としては多いものとされており、冬に増加する傾向にあります。
症状は、発熱、倦怠感、頭痛、痰を伴わない咳などです。
出典:マイコプラズマ肺炎に関するQ&A 平成23年12月作成、平成24年10月改訂/厚生労働省
よく使う保育用語【み】
未満児
未満児とは、年齢に分けて子どもを指す言葉。0歳児から2歳児を「未満児」、3歳児から5歳児を「以上児」といいます。
「未満児クラス」「未満児保育」などと使われることがあるでしょう。
民間保育園
社会福祉法人や企業など、民間で運営している保育園のことを「民間保育園」、または「私立保育園」といいます。
民間保育園は、園独自のカリキュラムを取り入れているため、働き方や保育のやり方も園によってさまざまな違いがあるかもしれませんね。
一方、各自治体が運営している公立保育園は、決められている保育計画に沿って運営がされるようです。
よく使う保育用語【む】
無認可保育園
無認可保育園は、国の認可基準は満たしていないものの、各都道府県で定めている基準に沿って許可を得て運営している施設のことを指します。
「認可外保育園」と呼ばれることが多いでしょう。
一方、国の認可基準を満たしているのが「認可保育園」といいます。
ムーブメント教育・療法
ムーブメント教育・療法とは、子どもの自主性・自発性を尊重し、子ども自身が環境を活用しながら動くことを学びます。
その中で、「からだ(動くこと)」と「あたま(考えること)」と「こころ(感じること)」の行動にかかわる調和のとれた発達を援助することが、保育者に求められるようです。
よく使う保育用語【も】
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育とは、子どもたちは自己教育力を備えているということに基づき考えられた教育法です。
イタリア発祥ですが、日本でも取り入れている保育園が多くあるでしょう。
モロー反射
新生児が、自分の意思とは関係なく外部からの刺激に対して反射的に身体を動かすことをモロー反射といいます。生後4カ月頃からは、見られなくなるようです。
モビール
モビールとは、天井から吊るす装飾品のことです。
保育室内に飾ってあると可愛いだけではなく、まだ首が座っておらず寝転んでいる赤ちゃんが視覚的に楽しめる工夫のひとつでしょう。
モンスターペアレント(ツ)
保育士の業務妨害や理不尽な要望、度を越えた苦情などを繰り返す保護者のことを指します。
保育園で働いていると、保護者から意見をいただくこともあるかもしれません。
意見の内容が、度を越えた理不尽なものなのか、園運営に対する貴重なご意見なのか、適切な判断をしていく必要があるでしょう。