保育士がテーマの漫画を読んだ事がありますか?保護者目線、保育士目線、男性、女性、様々な目線から読んでも面白く、学べる保育士がテーマの漫画があります。
これから保育士を目指すみなさんにも是非読んでもらいたい漫画をご紹介します。
保育士としてのイメージも膨らむはずです。
「37.5℃の涙」 椎名チカ
◯あらすじを簡単に説明すると…
病児保育士とは、熱を出したり、保育園に預けられない子どもを保護者に代わって保育をする存在。
病気の子どもを置いて仕事に行くのか、「親失格ではないのか…?」自責の念に囚われながらもそうせざるを得ない保護者の葛藤と、主人公・桃子が病児保育士として成長していく姿を描いた作品です。
◯読んだ方には
「保育士でもないし、結婚もしていないし、子どももいない。なのに共感してしまった。女性が働きながら子育てするのはなんて大変なんだろうって!」
という声や、「『37.5℃の涙』、女性だけでなく男性にも読んで欲しい!」という声が多数。
では、病児保育をテーマにした漫画がどうしてこんなに反響を呼んだのでしょうか?
◯まだまだ子育てにやさしくない社会
共感を呼んだ理由として、誰もが「子育てにやさしくない社会」を実感しているからではないでしょうか。
子どもが熱を出したからと会社を休むと、「どこかに預けられないのか」と同僚に思われる。
会社を休まず、病児保育に預ければ近しい間柄の人から「病気の時くらい一緒にいてあげれば」と言われる。
そういった社会性を感じているからこそ「子育てしながら働く女性は大変」という共感を得ているのだと思います。
この問題は、目に見えないだけに厄介で、これから女性の社会進出が増えるにつれ、今後も取り上げられる問題ではないかと思います。
◯病児保育の利用方法
通常の保育園では、熱がある子どもや感染症の疑いのある子どもを預かれない決まりになっており、そんな時に活躍してくれるのが、病児保育園、病児保育士さんです。
『37.5℃の涙』では自宅に訪問するタイプの病児保育ですが、他に小児科に併設された病児保育園も一般的です。
どちらも医師の診断と、利用の為の登録が必要です。
利用を考えられている方は、事前に登録しておくと安心ですね。
また、病児保育士になりたい、と考えられている方は、就業場所の規定によって保育士資格が必須の場合と、子育て経験等があれば就業可能な場合があります。
認定病児保育スペシャリストという、病児保育に関する民間資格もあります。
新人保育者物語 さくら 作・村上かつら / 監修・百瀬ユカリ
◯あらすじ
「フレッシュ保育者サポートマガジン Latta」誌上に2008年から2009年に渡って掲載された作品です。
花見保育園の新人保育士さくら。
3歳児を担当していて、新人としてお仕事への不安・社会人の常識・保護者対応など戸惑いの日々を過ごしています。
それでも、さくらは持ち前の明るい性格で先輩たちのアドバイスや子どもたちの笑顔を支えに、ひとつひとつ壁を乗り越えていき、保育士として成長していく姿を描いた作品です。
◯実体験を元に構成
この本を読んだ方は口をそろえて「保育士を目指す上でとても参考になる!」と述べています。
監修者の体験や大勢の新人保育者の聞き取り取材を元に構成されており、
保育現場を分かりやすく知る事が出来る貴重な資料となっています。
全11話のエピソードひとつひとつにより深く考える為のヒントやディスカッションのガイドが設けられており、保育実習を復讐する教材としても役立ちます。
また、社会人一年目としての悩みや苦労についても丁寧に描かれており、
最初にぶつかる「壁」を乗り越えていく為のヒントもたくさん散りばめられています。
面白く読めながら新人保育士さん・保育士を目指す学生さんが読んだ時
「役立つ教材」である事をしっかり意識して作られた作品です。
知ってもらうきっかけに
いかがでしたでしょうか。
ご紹介した漫画に興味を持って頂けたと思います。
「37.5℃の涙」では、病児保育という言葉をこの漫画で初めて知ったという方も多いかもしれません。
病気の子どもに対する保育、そして保護者や子どもたちの事を多くの人が考えるきっかけになった、素敵な漫画です。
また、新人保育士がテーマの「新人保育者物語」では、憧れの保育士として働き始めた時のイメージを持ってもらえる漫画です。
興味のある方は是非読んでみてください。